【インド・カシミールへの旅】⑦登山編 ~インドでの登山をオススメする理由3つ
2021年9月に訪れた、カシミールへの旅行と登山の記録です。
今回は、インドに行ったら(住んでいるなら)登山体験をおすすめする理由について書きます。
インドで登山、と行ってもピンと来ない人は多いと思います。
インドに旅行で行く方も、仕事などで長期滞在している方も、多くが訪れるのは有名な観光地やリゾートではないでしょうか。
(タージ・マハルや、ヴァラナシ、ラジャスタン、ゴア、ケーララなど。)
観光地やビーチリゾートも、もちろん美しいですが、
特にアウトドアや自然が好きな方には、ぜひ山登り体験をおすすめします。
インド国内には、登山の名所が数多くあります。
インド北部の州には、ヒマラヤ山脈の麓の登山コースが多数あり、標高の低い地域や、夏のシーズンであれば、登山初心者にも難易度は高くありません。(もちろん必要な装具や準備が必要です)
ヒマラヤはハードルが高い、という方には、標高が低い山でハイキングできるコースが、西インド(マハラシュトラ州)や南インドにも多数あります。
個人的な話ですが、私はインドに来る前も、来てからも、アウトドアや登山には一切興味がありませんでした。「登山コースとか整備されてなさそう、疲れそうだな・・」くらいに思っていました。友人に誘われて、南インド・バンガロール近郊の山に行ってから、西ガーツ山脈の生物多様性に圧倒され、インドでのアウトドア体験の楽しさを知りました。その後インド北部の州でヒマラヤ山脈の麓に登山に行き、自然の雄大な風景に圧倒されました。
これまでに、インド北部では(本記事で書いている)カシミール、ラダック、ヒマーチャル・プラデシュ州、インド西部はマハラシュトラ州、インド南部はカルナタカ州に登山に行きました。
どこを登山するかにもよりますが、最短で1日から、本格的な登山コースであれば数日間かけて登ることができます。
コロナ禍なので、現在インドに長期滞在している人向けにはなりますが、
「こんな体験もできるんだ!」と思ってもらえたら幸いです。
では、インドでの登山をおすすめする理由を話していきます!
理由①雄大な大自然
インドの大自然の風景は、スケールが違います。
インド北部のヒマラヤ山脈から、インド南部に広がる西ガーツ山脈まで、
インドには雄大な自然を望めるスポットが、数えきれないほどあります。
ヒマラヤ山脈の麓の登山では、美しい雪景色、雄大な大連峰が望めます。
インド最北の地、ラダックに行けば、地面むき出しの険しい山も。
世界のどこに行っても見られないような、壮大な景色に出会えます。
インド南西部には、西ガーツ山脈が広がります。
西ガーツ山脈は、世界でも有数の生物多様性あふれる地域であり、
生い茂る緑、美しい花々を楽しむことができます。
「Nothing can beat trekking experience in Himalaya. It is a heaven.」
山登り好きのインド人の友人が、話していた言葉。最初は「大袈裟だなあ」と思っていたけれど、インド北部のヒマーチャル・プラデシュ州の山(ヒマラヤ山脈の麓)で登山をしたとき、本当にまるで天国のような絶景を体感しました。
私はインド全土の山々を訪れたわけではないので、「インドは○○」とまでは言い切れませんが、インドでの登山体験は、想像を超える大自然の風景を楽しむことができます。
この記事の最後に、インド国内でポピュラーな登山ルートを載せます。
理由②お手頃な費用
インド国内旅行全般に言えることですが、
インドで登山に行く際に必要な費用は、それほど高くありません。
一般的に登山の際にかかる費用は以下が挙げられます。
・登山場所までの車
・キャンプ場の利用料
・アウトドア用品(寝袋、キャンピングテーブルなど)
・携行品(バックパック、登山靴など)
・現地の登山ガイド など
目的地、登山日数、個人登山 or 登山ツアーへの参加か など、
各条件によりますが、日本のそれよりも圧倒的に費用を抑えられます。
今回私が参加した、Indiahikes のカシミールでの登山ツアーの参加費は、
7日間の登山プログラムで 13,000 ルピー(約 2万円)でした。
上記に挙げた費用、全部まるごと含めた参加費です。
個人登山(自分で現地ガイドを手配するケース)の場合、もう少し高くなるかもしれません。現地の旅行会社などに依頼すれば、上記の費用をまるごと含めて手配してくれることが多いです。
この費用感を高い or 低いと感じるのは人それぞれだと思いますが、
インド国内での観光旅行と比べても、それほど高くないと思います。
理由③人との出会い
登山中、登山プログラムの参加者やキャンプ場で、様々な人に出会います。
ふつうの観光旅行であれば、他の観光客と交流することは少ないと思います。一方で、山の中では、他の登山者との交流機会がたくさんあります。登山ツアーに参加すると、インターネットもないので、他の登山者と丁寧に話をする機会が増えます。
個人的な体験ですが、今回カシミールでの登山ツアーに参加し、インド各地から来た登山者とは良き友人となりました。山の中で「登山」という苦楽を共にしながら数日間を過ごすので、美しい風景や、登頂したときの達成感を共有したことで、参加者たちとの距離が縮まりました。またインターネットから遮断された環境の中なので、他者とじっくり対話できます。
どんな人が登山にやってくるのでしょうか?
いくつかの登山ツアーに参加してみて、個人的な所感ですが、多くの登山者は普段は別の職業を持っていて、登山を趣味で行っている人が多いです。
今回、カシミールの登山ツアーで出会った参加者も、出身地、年齢、職業はバラバラでした。医師、弁護士、起業家、研究者など、多様なバックグラウンドの人ががおり、普段の生活では会わないような人々ばかりでした。ただし、登山中は、みんな「登山仲間」として、職業や肩書きは関係なく、みんな同じ目線で、仕事のこと、生い立ちなどを共有しました。
英語でのコミュニケーションや、知らない人たちと数日間を寝食を共にすることに、高いハードルを感じる人もいると思います。でも、登山に出てみたり、登山ツアーに参加してみて、人との出会いを楽しんでみては、いかがでしょうか。
インドでの登山に興味を持った方向けに、参考情報(インド国内の登山スポット、アウトドアグッズ)をまとめました。
よければ、こちらの記事もチェックしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【インド・カシミールへの旅】記事一覧
①カシミールは安全?
②旅の基本情報(ベストシーズン、移動手段、有名な観光地など)
③登山編~インドの登山ツアーってどんなもの?
④登山編~個性豊かな登山者たち
⑤登山編~電気・シャワー・インターネットなしの7日間
⑥登山編~息をのむ美しい絶景
⑦登山編 ~インドでの登山をオススメする理由3つ
⑧観光編~湖上のハウスボートに泊まる
⑨観光編~スリナガルのおすすめスポット&カシミール料理
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