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【まさこの観察日記】 ちょっと待ったぁ!!! お子様が褒められた!😆 うれし恥ずかしの落とし穴😳

日本人の美徳!謙遜文化

先日、仕事の移動で電車に乗り込んだら3組の母子(小学生)連れが近くにいらっしゃいました。お子様のお制服やおカバンなどから察するに、

よい学校😊。お子様たちも騒いだりせず、それぞれがお母様と手をつなぎながら、また、おそばに寄り添いながらお子様同士も小さなお声でお話されていた。さすがだわ~😍😍😍。

どんな風に成長なさるのかを想像していたら、お母様たちの会話が耳に入ってきました。

Aママ「〇〇ちゃんは、本当に賢くて羨ましいわ~」

Bママ「いやいや、うちの子なんて、勉強しなくてほんと毎日イライラしちゃうのよ~△△ちゃんこそ、ピアノも上手で羨ましい♪」
Cママ「うちの子なんて全然だめよ。うちより上手な子もたくさんいるからほんと、コンクール出ても優勝できないし。別に音大行ってほしいわけじゃないからいいんだけどね~」


褒め合いの裏のリスク

ママたちにとっては他愛もないお互いのお子様の褒め合いっこで自己肯定感UPの大切なお時間😉。『いえいえ、そんな~』の裏側には(そうでしょ~、ありがと~)という気持ちがあっても、傍にいるお子様にはその謙遜言葉の裏のホンネが本当に伝わっていますか?

お子様同士で会話されているものの、自分たちの話で盛り上がっているママたちの言葉に耳ダンボ👂👂👂。

「私たち、ちっとも褒められていない・・・!!!」

これって脳科学的に本当に危険なことなんです😣。いくつかの科学的研究結果を見ると、小学生のお子様(特に低学年)では、次のようなことが分かっています。

for children of this age, intonation failed to facilitate the ability to distinguish the negative attitude conveyed by irony from the positive attitude conveyed by a white lie.

この年齢の子供たちにとって、イントネーションの違いは否定的な態度と、白い嘘によって伝えられる肯定的な態度を区別することができませんでした。

脳の発達に与える影響

つまり、ママが本当はそう思っていないけど「うちの子はダメな子で・・」と言っているのか(白いウソ)、本気で「うちの子はダメな子で・・」と否定しているのかが、判断できないのです。

中学生以上(思春期以上)になるとある程度、いわゆる「ホンネとタテマエ」を使い分けているのだということをうすうす!?理解してくれるようになりますが、それでも、まあ、いい気はしませんよね。

例えば、ご主人様と一緒にいるときに、ご主人様の同僚さんなどから「奥様お綺麗でお料理も上手でうらやましい!」な~んてほめられて\うふっ🥰/ってなった矢先に、ご主人様が「いやいや、ウチのなんてほんと外にだすのが恥ずかしくて連れ歩けませんよ。ほんと、こんな料理でスミマセンね~🤣」なんて言ったらどう思います!?わかっちゃいるけど・・・・ねぇ。

大人ですらそう感じるのですから、脳の発達著しい時期にそう言われてしまったら、お子様の脳はどう反応するでしょうか?

ストレスホルモンの影響

自分に対して”否定的な発言をされた”と感じた脳は、ストレスに対応するためにカテコラミンやコルチゾールといったホルモンを頑張って放出します。これはヤバい状態だから、この状態が起きたら次もまたすぐに対応できるように!!と脳内の記憶領域にも働きかけて、必死に強く記憶にとどめようとするそうです😱。

だから、そんなことが続いて自己肯定感が低い状態が慢性化してしまうと、ちょっとでも否定的なことが起こるとすぐにコルチゾールが出て、また、そのまま長期間コルチゾールが出続けるカラダになってしまいます。

ストレスホルモンが慢性的に過剰に出るようになると、免疫力が低下する、血圧や血糖値、コレステロール値が上昇する、脂肪がつきやすくなる、うつ病を発症しやすくなるといった症状との関連性も報告されているため、できるだけ出さない・・に越したことはありませんっ!よね。

という訳で、例え冗談や謙遜のつもりでもお子様の前でお子様に対して否定的な表現を使うことはやめましょう!

余談:日本の謙遜文化への対策

いやいや、そんなこと言ってもさ・・ここ、日本だよ日本。「いや~、そうですよね!うちの子ってばすごいんですよ~💛」って皆の前で言おうものなら・・😱今度は、お母様がストレスホルモンの餌食に!!

どーすればいいの~ってなりますよね。

褒められた時の対処法

私の話が参考になるか分かりませんが😅私が息子を褒められた時の対応:

  1. 褒め返す!

    • 例)ありがとうございます~!息子も頑張ってるみたい^^〇〇ちゃん(相手のお子様)も~していて、ほんとすごいよね~普段どんな風にしてらっしゃるの?

  2. その場にいない旦那さまとかの おかげという事にする!

    • 例)ありがとうございます~!集中力がゲーム好きの主人譲りで話しかけてもわからないぐらいで(笑)ハンパないのがよいみたいです~🤣

  3. 自分を落として笑いにする!

    • 例)うわっ、ありがとうございます~!トンビが鷹を産むって、まさにこういうこと!?(笑)神様ありがと~って感じですな~😂

※注意※1はよくても、2および3は、軽い感じで😅ご主人自慢やご自身の自慢にとられない笑い系がいいと思います😆。決してお子様を否定する言葉を使わず、第三者の話とすることに重きをおきました!少しはお役にたてそうでしょうか?

ちなみに海外では絶対に自分の息子のことを「愚息」・・とは呼ばないですよね。日本の若者の自己肯定感が低いのはもしかしたらこの謙遜文化のせいかも!?

参考文献

  • Pain of Threatened Self: Explicit and Implicit Self-Esteem, Cortisol Responses to a Social Threat and Pain Perception, John M. Davis, J Clin Med. 2024 May; 13(9): 2705.

  • Culture, emotion suppression and disclosure, and health, William Tsai et.al, Soc Personal Psychol Compass. 2018

  • Distinguishing irony from deception: Understanding the speaker's second-order intention, Ellen Winner et.al, British Journal of developmental psychology, 1991

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