現代美術家としての役割
これまでにも別のところでこのことについて書いてきたかも知れませんが、改めてまとめておこうと思います。
ここ最近思うことも少し変わりました。
これは年齢を重ねたからなのか、キャリアが重なったからなのかは分かりませんが…
日本で学生だった頃、もしくはドイツで学生だった頃
当時は20代で、「作品をどうよくしていかなければならないのか」ということばかりに目を向けていました。
評価を得たいとか売れたいとか。
ギャラリーから声を掛けてもらいたいとか
売り上げだけで生活できるようになりたいとか。
今の作品じゃ全然ダメだ!と病んでしまいそうになったりとか。
そうやって考えていることは基本的には自分のことばかりでした。
とても社会的な人間だとは思っていなかったし、世間も狭かった事もあって、アーティストとはアートとはそういうもんだ
ということまで思ってしまっていました。自分がそうだから、自分の見える範囲がみんなそうだから、それが答えだと思ってしまいがち。
分かりやすく井の中の蛙状態でした。
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