腐った死体は仲間を呼んだが現れなかった
限界
両親はアルコール依存症との戦いの末に、オレの環境を重視して父親が離婚を切り出し、それに母親が応じる形ですんなり離婚が成立した。離婚はしたが自宅近所に部屋を借りた母親は、少しでもオレに会いたいと思っていたに違いない。
このコラムは、ある荒廃した家庭に挑んだ、1人の青年の記録である。新宿に生まれ育った無垢な小学生時代に、アルコール依存症とバイセクシャルという特異な両親に囲まれ、酩酊した母親と強制的に初体験をさせられ、その後30年近くに渡り自身もアルコール依存症に苦しみ、