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りあるマザーファック(A)


オレはやっちまっている


小学校の時、友達の家に行くと胸が絞られるような違和感を覚えた。

幸せそうな家族がオレの心を締め付けた。
仲良さそうな夫婦に、3つぐらい上の兄貴、まだ幼稚園に通っていた妹、そして三階建の一軒家。友達の家は当時日本テレビのゴルフガーデン横、新宿5丁目にあった。
数分で四季の道の入口だ。かなりのところに建っていた。そんな立地とは思えないぐらい柔らかく、しなやかな時間の流れ。遊びに行くと今でも忘れられないぐらいの締め付ける感覚が毎回あった。

その経験はその時期だけ。

恋人にキュンとくるのに似てるがもっと鈍い締め付けを味わった。

切ないが羨ましい。

酒の悪魔が住むアパートの我が家<新宿6-18-14>とは違いすぎて羨ましいとも感じなかった。

子供として時間を過ごせる自由があった。
わかりやすい愛があった。
先が見えた。


そんな家で過ごしている友達は小6半ばで下の毛が生え始めた。

緑のおばさんが、ありがたい事に毎日子供の安全を考え、通学路を守っていてくれている通学路を通って帰ったある日、横断歩道の待ち時間にさらっと見せてくれた一本のちんげ。オレに自慢してきた。
生えていない自分は少し焦った。


それより何より、

オレはやっちまっている。

やっちゃいけないことを毛が生える前にやっちまっている。

と学校帰りにココロでつぶやいた。

誰にも言えねー、、、

やっぱり言えねー。 。。

このコラムは、ある荒廃した家庭に挑んだ、1人の青年の記録である。新宿に生まれ育った無垢な小学生時代に、アルコール依存症とバイセクシャルという特異な両親に囲まれ、酩酊した母親と強制的に初体験をさせられ、その後30年近くに渡り自身もアルコール依存症に苦しみ、その中で設けた我が子との絆を通じ、寛解するまでと、その原動力となった信頼と愛を余すところなく完全実話で書き下ろしたものである。


エロ小説でもなければ、妄想に取り憑かれているわけではない


今は言えるから書くことにした。

この話の詳細を大きくなるまで誰にも話せなかったし、内容的に話せるような心理状態になったとしても、楽しく話せる内容でもない。
万が一、話せたとしても聞きたくない人が大半だろう。

と思っていた。


自分にとって、いまは大した話ではないので普通に書くが、



オレの初体験は母親のお尻の穴だった。



エロ小説でもなければ、妄想に取り憑かれているわけではない。


新宿の公立小学校に通っていた3,4年生の”りある”な体験記だ。

ここから先は読みたくない人も多いと思うので、あえて直接的な言葉で書いた。

性的虐待で苦しんでいる人も多くいることをオレは知っているし、その問題だけではなく、複合的に悩みを抱えている人も多くいる。


だが役に立つ、勇気が出ると思ってくれる人も多くいること。
最近の実体験の中から自分をさらけ出すことで助かる人も多くいることを感じ取った経緯があって、この文章を時間をかけて丁寧に公開していることをご理解いただきたい。


今は前向きにとらえている本人の強い気持ちが入った命懸けの告白。今は明るく楽しく生きている自分の体験記。現段階で息子には話せないが、いずれ話す時が来ると思っている。母親のことは大好きだ。それも併せて伝えたい。


りあるマザーファック(B)につづく


<写真>昭和54,55年頃・新宿6丁目・自宅にて。

苦しんでいる人に向けて多くのメッセージを届けたい。とりあえず、これから人前で話す活動をしていきます。今後の活動を見守ってください(^^)