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配属されて3ヶ月で同期が辞めた話

こんにちは。お久しぶりです。はじめての社会人や一人暮らしで手一杯になっていたのでしばらく更新できていませんでした。私の記事を初めて読んでくださる方向けに自己紹介をします。私は、IT企業に勤める新卒一年目社員です。最近、自分と同じ部署の同期が会社を辞めました。そのことについてなぜそうなってしまったのかや私の思うことを書いていきたいと思います。

1.配属当初

私の部署には私を含めて4人が配属されました。私は営業、他の3人は開発系に配属されました。

退職してしまった同期(ここではAくんとします)は、非常にやる気のある人で、様々な仕事をどんどん任せてほしいと思うタイプの人だったと思います。

自分含めた他の3人は彼ほどアグレッシブに主張をするタイプではなかったので、最初の頃はAくんが部署の同期の中で1番目立っていたのではないかと思います。

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2.トレーナー制度

話が少しそれますが、前提となるお話をさせてください。私の会社には新卒社員に専属のメンターをつけて(社内ではトレーナーと呼んでいます。だいたい4年目〜10年目くらいの社員がなることが多いです。)、その方が新入社員にお仕事を教えたり、任せたりします。必然的に、新入社員が一番関わりを持つのは、トレーナーということになります。


3.Aくんが辞めた理由

Aくんのトレーナーは社内では珍しく、10数年目の課長代理の方でした。

その方は自分が主導で動かなければならない業務を多く抱えており、新入社員の面倒を見る時間をあまり取れていませんでした。

Aくんは1週間でトレーナーと会話した回数が一回ということもあるとよく愚痴っていました。意識の高い彼からすると、指導が必要ない単純作業やとりあえず設計書を読んでおくなどの業務しか振ってもらえなかったことは大いに苦痛だったと思います。

極めつけは、新入社員に毎月課される課題が彼に追い討ちをかけたと思います。私の部署では毎月月初に、新入社員が前月に行った業務の中で非効率を感じたり課題を感じた内容に対して原因を分析し、対策案を考えてそれらをレポートにするという課題が課されます。

このレポートは最終的に部署の部長陣に発表し、ボコボコに詰められるという精神的にしんどいイベント(社内では「育成面談」と呼ぶ)が待っており、トレーナーが目をかけてくれない彼はほぼ自力で作らなければなりませんでした。当然、右も左もわからない新入社員が1人で作るような内容ですから、ツッコミどころ満載で私たち他の同期よりも多くの指摘を受けていたと思います。

彼が退職した直接的な原因はレポート作成を含む「育成面談」が精神的にきつかったからだと思います。(Aくんはいきなりフェードアウトしたので本当の理由は聞けていませんが、ずっと同期の間でつらいと言っていました。)

しかし、彼が辞めた本質的な原因はあきらかに

「上司に恵まれなかった」

からでしょう。

4.働きたいと思えるかどうかは何をやるかより誰とやるかに依存するのではないか?

ここからはこの話を踏まえての個人的な見解になりますので、多くの異論があると思いますが、ご容赦ください。

「やりたいこと」についてはよく議論されます。就職活動でもそうです。面接では、

「やりたいことはなんですか?」
「入社してから何をやりたいですか?」

といったような質問をされることは多いです。そも企業側がそれを問う理由は、たとえばミスマッチを防ぐためだと思います。

しかし、Aくんの事例や私自身の経験に基づいて考えた時、私は以下のように思います。

働きたいと思えるかどうかは、「何をやるか?」ではなく「誰とやるか?」が重要である。

実はAくんは配属初日の新入社員の顔合わせ会で以下のように語っていました。

「自分のやりたいことに近い部署に配属されてよかった!」

けれど結局最後は愚痴ばかり言って辞めてしまいました。
部署としての事業内容が自分のやりたことに近かったとしても、新入社員がやること、やれることなんて限られています。

彼にとっての「やりたいこと」の重みがどの程度のものだったのかはわかりません。彼の言葉がそのまま本心だったと仮定すると、部署全体としての方向性は彼の希望に沿っていたはずです。けれど、彼は「上司や先輩に恵まれなかった」のです。

結局、個々人に対して仕事を振ってくれるのは上司や先輩です。特に新入社員が仕事にやりがいを持って働けるかどうかは先輩・上司の仕事の振り方やアフターフォローが上手かどうかに依存すると思います。

もう一度言います。
どの会社に入るかや何をする部署に配属されるかよりも何よりも重要なことは、

上司に恵まれるか?=誰と働くか?

に尽きると思います。

5.満足のいく場所で働くには

では、どうしたら自分に合った場所で働くことが出来るのか?
結論から言いましょう。

「運ゲー」です笑

特に大企業は事業領域が広く、部署の数も多すぎるため、同じ会社内にいくつも子会社があるようなイメージになります。部署ごとにカルチャーが全く異なります。
また、同じ部署の中でも当然のことながら人間の性格はそれぞれ全く異なりますから、いろんな方がいます。

と言ってしまっては元も子もないので、ある程度の方向性は示そうと思います。

まず、新入社員が入社後の働き方や上司に不満を持つ理由は以下の二つです。

①自分の希望通りのフィールドを与えてもらえなかった
②希望通りのフィールドは与えてもらえたが、実際にやってみたら自分の思い描いていた理想像と乖離があった

これらが起きる原因をさらに掘り下げると、

(1)自分の本当の欲求を正確に認識できていない
(2)会社内の細かい情報を入手できていない

となる思います。
ということでこれらを解決する有効な打ち手は、大きく分けて以下の二つだと思います。

本音ベースの自己分析:心の底から思う本音を言語化すること
OB訪問:内定先の様々な部署の社員の様子を探ること

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6.心の内を言語化する

実は心の内を言語化するというのは難しいことです。綺麗事ではなく自分が本当に思っていることは何か?ということを徹底的に考えてください。
就職した私が就活生の時に考えるべきだったと感じたことは以下の通りです。

☑会社や仕事をどういう存在として考えるか(ただの金を稼ぐ手段か?それともやりがいを求めるのか?)
☑どんなふうに育ててもらいたいか?(放置されていて楽な方がいいのか、厳しいけれどよく目かけてくれる上司がいいか?など)
☑どのくらいの生活水準にしたいか?(額面上の給与だけでなく、賞与や家賃補助、福利厚生なども含めて考えましょう。)
☑自分は裁量権のある仕事を本当に求めているのか?(自分が当事者になって仕事をするのは想像以上に大変です。単純なデータ入力はとても楽です。)
☑本当に心の底からやりたいことは何か?(自分の真の欲求は何か?タワマンの最上階に住みたいとかでもいい。)

とにかく自分の心の内を正直に言語化しましょう。

社会に出た時、どんな会社で働いていたいか。どんな社会人になりたいか。どんな人たちと共に働いていたいか。自分の中にあるこれらの希望を徹底的に言語化しましょう。

あとは自分の希望を叶えてくれる企業やその中の部署を探すだけです。
企業選びに綺麗事は必要ありません。
(※まあ面接ではそんな正直な欲求は胸にしまい、受かるための志望動機を述べなくてはなりませんが、、、)

7.内定後こそOB訪問をすべき

内定した後、就活を終えたということでOB訪問をしなくなってしまう人がよくいます。
かく言う私もそうでした。
しかし、これは大きな間違いだと思います。

企業に内定し、複数の内定先から会社を選べる立場になった時こそ、きっちりと自分の求めているものを兼ね備えている企業なのかを探るべきです。そして、自分の願いを最もかなえてくれる企業を選ぶべきです。

どの会社、中でもどの部署が自分の願いをかなえてくれるのか?

その問いの答えを知るには外から見える会社のことだけでなく、内側の情報を少しでも手に入れる必要があります。

それにはOB訪問が最適です。会社の細かい制度や福利厚生は社内の人間にしかわかりません。また、実際に会って話すことで、自分の理想の上司像に合致する人を探して、その人のいる部署に行けるように配属面談で上司などに働きかけましょう。

これである程度自分の希望に叶う場所で働ける可能性が出てくるはずです。

8.最後に

意外と20卒の同期で既に会社を辞めた人は周りにもたくさんいます。
私は別にやめてもいいと思います。やめないからえらいとは思いません。

けれど、自分が就活生時代にできることをやりきってした選択なのか。
しっかりと自分ができる限りのことをして、後悔のない就活をしてほしいと思います。

残り半年ほどで22卒の就活は終わりますが、最後まで全力で走り切ってください!

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