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Drive!! 【4章】(ボート X 小説)

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大学のボート部を舞台にした小説です。(第4章#67〜125)
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2021年10月の記事一覧

Drive!! #104 ボート X 小説

大会2日目にレースをするのは初めてだった。 帝東大学の清崎は船台にオールを運びながらそのこ…

まさき
3年前
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Drive!! #103 ボート X 小説

男子エイトの予選3組は紅陵大学が、4組は洛修舘大学が1着で大会3日目の準決勝進出を決めた。 …

まさき
3年前
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Drive!! #102 ボート X 小説

蒼星大学のCOX森泉は急に失速した六甲大学を疑問に思った。 そして1着でゴールしたが、いつも…

まさき
3年前
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Drive!! #101 ボート X 小説

今からでも間に合うだろうか。 六甲大学の剛田は思い切り息を吸い込み、スパートの体勢に入っ…

まさき
3年前
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Drive!! #100 ボート X 小説

「スパートいこう!さあいこう!」 六甲大学はCOXの林の合図によって、レースプランより200mも…

まさき
3年前
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Drive!! #99 ボート X 小説

"次世代に託す" 六甲大学の剛田と友永は、互いに口には出さずともその意思を共有していた。 そ…

まさき
3年前
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Drive!! #98 ボート X 小説

エイト第2組の1300m地点で六甲大学は蒼星大学との差を2シート分に広げた。 普段はレース中盤で先行されることなどなく、蒼星大学のCOX森泉 直(なお)は焦りを感じていた。 一刻も早く追いついた方が良いかと思い、アタックを入れようとした。 *** もうすぐ1500mに差し掛かる。ここまできたら相手もスパートでがむしゃらに漕いでくる。このまま逃げ切られるかもしれない。 「アッタクいくよ、準備して」 「いや、直さん、このままで大丈夫っす、多分」 珍しくストロークの荒木が声をかけて

Drive!! #97 ボート X 小説

「剛田、分かってくれるよな」 後ろを漕ぐ友永からそう告げられた剛田は、このままのペースで…

まさき
3年前
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Drive!! #96 ボート X 小説

六甲大学は1000mで蒼星大学をワンシート差でリードしていた。 差はわずかだが彼らの奇襲は見事…

まさき
3年前
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Drive!! #95 ボート X 小説

インカレエイト第2組。1000mで六甲大が蒼星大よりもわずかにワンシートだけ先行していた。 蒼…

まさき
3年前
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Drive!! #94 ボート X 小説

音で分かる。相手の艇が近くにいる。 六甲大学の剛田は全身に耐えがたい苦痛を感じながら、そ…

まさき
3年前
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Drive!! #93 ボート X 小説

エイト予選第2組の勝者は、750m地点で早くも2クルーに絞られた。 共にスタートに自信のある…

まさき
3年前
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Drive!! #92 ボート X 小説

六甲大学の副将の友永は、インカレでの蒼星大学との戦略についてクルーに語りかけていた。剛田…

まさき
3年前
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Drive!! #91 ボート X 小説

"奇襲" いま友永は、はっきりとそう言った。六甲大主将の剛田は、相棒とも呼べる副将の言葉を静かに聞いていた。 予選の相手が蒼星だと分かった時、おそらく多くのメンバーが後半型のレースにシフトしようと考えていたはずだ。俺だってそう考えていた。 でも友永が提案したのは、あくまでスタート型。俺たちがこの1年間追求して来たスタイルを継続することだった。 そしてそれは、ペアの時代から俺と友永が磨いて来た武器でもあった。 試合の1ヶ月前、エイトメンバー9人の前でレースプランが語られていた