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【麦酒歩き】小さい幸せを積み重ねて、本当に「幸せ」を感じるために

はじめに


 皆さんは、生きていて楽しい(幸せ)でしょうか?

 私は、現在49歳ですが、40歳過ぎくらいまでは日々やらなければならいことに必死で、そのようなことは考えもしませんでした。

 しかし、ここ数年、毎日のようにそのようなことを考えるようになってきました。死期が近いのではないかと疑ってしまうくらいです(笑)。

 ネットで調べてみたところ、40代~50代に訪れるこのような虚無感や焦燥感を、「ミッドライフ・クライシス(中年の危機)」とか「第二の思春期」というそうです。これかもしれません。後者の呼び名の方が素敵ですね。


幸せとは?


 幸せとは何か? 私にはわかりません。
 ハーバード大学の長年の調査によれば、年収とも学歴とも職業とも幸せとは関係がなく、「いい人間関係」が幸せに関係しているんだそうです。

 
 この調査結果を、もし20代、30代のときの私が聞いたとしたら、

 「そんなわけないだろ。いかに成功(自己実現を)するかだろ。
  まぁ、人間関係も、良好なら幸せに感じるだろうが。」

と思う程度でしょう。

 しかし、今、私は、

 「確かにそうかもしれないな。」

と思うようになってきました。
 今より良い学歴であったとしても、今より良い仕事に就いていたとしても、今よりたくさんお金を稼げていても、多分、同じように、「自分は幸せか。そうじゃないのではないか。」と思うような気がしています。

よい人間関係とは?


 ここからは、自分の考えなので、間違っているかもしれませんが、幸せになるための「いい人間関係」の作り方を考えてみようと思います。

 もちろん、家族や職場で(幸運にも)「いい人間関係」を構築されている方は、既に幸せであって、何の問題もないのでしょう。
 しかし、多くの人は、そうでないのではないでしょうか。

 私も、家族や職場で「いい人間関係」ではないわけではありません。むしろ、かなり恵まれている方だと思います。でも、時が流れるにつれ、色々とそうではない事態の生じてきます。

 皆さんも、「家族関係はうまくいっているが、職場の人間関係は最悪だ」、とか、「職場の人間関係はうまくいっているが、親との関係や子どもとの関係が良くない」、という方は多いのではないでしょうか。

 さて、我々は、家族(親や子)を選ぶことはできません。配偶者は選べますが、選んだ結果、その後、うまくいかないこともあるかもしれません。
 仕事(職場)も選べますが、上司や同僚や部下を選ぶことは難しいです。

 ですので、家庭と仕事での人間関係はうまくいかないこともあります。

 そうだとしても、新たな「いい人間関係」を作って、それが「小さい」ものであっても、それを積み重ねることで、(家族や職場の不幸せを補えるような)幸せが獲得できるように思います

麦酒歩き


 私は、ビアバー(クラフトビールなどを出す飲食店)を訪れるのが好きです。そのときは、幸せに感じます。

 これは、ビールが好きということもありますし、ほろ酔いのなるということもありますが、「よい人間関係」が構築できる点も、幸せに感じる理由だと思っています。

 ビアバーの店員と客の関係が「よい人間関係」だって?

と思われるかもしれませんが、私は、ある意味で、家族や職場の人よりも「よい人間関係」が構築できると思います。

 ここで、やや(弁護士ですが)やや理系っぽくなりますが、箇条書きで書きます。

(1)家族や職場の人間関係とは異なり、自分で自由に選べる
   よいお店(マスターが楽しいとか)であれば、通えばよいし、
  そうでなければ行く必要もない。自分で選べます。
   楽しいなぁと思っても、だんだん居心地が悪くなってしまえれば、
  人間関係(お店に行くこと)をやめてしまうこともできます。

(2)客という立場なので、お店はよい対応をしてくれる。
   お金を払う立場ですので、行儀よくしていれば、お店の方の対応は
  基本的には心地良いはずです。
   もちろん、こちらが客だからといって横柄な態度をとるのは厳禁で、
  最初は丁寧に、慣れてくれば、相手(マスターや店員)の態度に
  応じて徐々にフレンドリーに
していくのがよいのではないでしょうか。
  相手と付き合うという意識が重要です。

(3)人間関係の密度も自分で決められる。
   家族や職場の人間関係は、その性質上、良くも悪くも
  濃くなっています。
   「付き合いたくないが、断れない」なんて場面は多いはずです。
   でも、ビアバーの場合は、通う頻度、滞在時間も、自分で選べます
   適度な距離感を保つことができるので、心地よい人間関係が構築し
  やすいです。

(4)ビアバーのマスターや店員は、もちろんビール好きなので、
  同じ趣味で集まっているようなもので、話が合い基本楽しい。

  そんな感じで、私の場合、「いい人間関係」をビアバーなどで構築し(いわば、居心地の良い場所を確保する)、小さい幸せではあるが、これを積み重ねて、本当の幸せが得られるような気がします。
 家庭や職場と比べると短時間です。でも、それを積み重ねることで、幸せが獲得できるように思うのです。

 「お金でつながった人間関係なんて・・・

と思う方はいらっしゃるのではないでしょうか。でも、たとえば、ご年配の方を見ると、八百屋などで店員と楽しく話したり、病院に行って看護師さんと談笑したり、それで日々の幸せを感じているような気がしませんか。

 言い方に語弊があるかもしれませんが、金でつながった人間関係の方が、自分でコントロールできるという点で優れているような気がします。

 さて、皆さんの中には、もちろん、ビールが好きではない方もいらっしゃるでしょう。もちろん、ビアバーには限られません。

 喫茶店めぐりでもよいでしょう。

 ただ、団体になってしまう(サークルや同好会やボランティア)ものは、やはり、家族や職場と同様、人間関係が難しくなることも多いような気がします。

 店員と客という基本的に一対一の関係がより良いように思います。

最後に


 さて、私はというと、たとえば、銀座の八蛮のマスターとお店の皆様との関係が自分の幸せを大きくしています。

 勝どきにあるTWOKINGSもマスターが楽しく、もちろんビールも詳しく、誰でも居心地の良さを感じられる場所です。

 神田のBAKU-YAのマスターも(私の同級生のようですが)ドイツビールに詳しく、面白い方です。まだ、2回しか行っていませんが、期待大です。

 最近だと、学芸大学駅の近くのTsukinowagumaも居心地よかったです。
 
 また、長野ですので、あまり通えませんが、以前紹介したMallika Brewing(毬花麦酒)も居心地よかったです。

 これからも、「麦酒歩き」と称して、ビールが飲める居心地の良い場所(私にとって幸せになれる場所)を紹介していきたいと思います。

 

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