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農耕民族と移民は女性で成り立っている

農耕民は女性の役割がきわめて重要ですが、日本では特に、養蚕や潜水漁の海女(あま)は女性が働き手の主体となります。

農耕民のなりゆきとして、家庭の実権は主婦が握ります。

そんなことから「上州のかかあ天下」などという言葉もあるのでしょう。
※上州(群馬県)は養蚕がさかん

ブラジルに来た農業移民のほとんどは、若夫婦二人でのスタートになりますから、そんな場合も妻の協力がなければ生活が成り立ちません。

また、街に出て商売を始めるにしても、一般的に外国語習得は女性の方が得意なので、ポルトガル語がなかなか上達しない夫よりも商売上手になる例も多くあります。

そんなことから、移民の家庭でも主婦(女性)が実権を握る、かかあ天下の家が多いようです。

しかしそのかかあが年を取ってくるにつれて、大きくなった孫たちも自分の意見を言うようになってきますから、そうなると、今まで抑えられていた色々な問題が噴出してきて「家族の分断」が始まることになります。

「牝鶏(めすどり)時を告げて家傾く」「女賢しうして田を売り損なう」(※)などといった古い諺もあり、小乗仏教のなかにも女性差別の表現があります。

※どちらも女が男を差し置いて仕事をやりすぎると家が滅びるという意味

しかしこのごろは、ポリコレというのかモラハラというのか……日本でもこのような先人の残した教訓、文化遺産が排除されつつあります。

西洋キリスト教文化の中から生まれた「民主主義」「表現の自由」「ジェンダーフリー」などという考え方は、社会を混乱させて弱体化させる目的があるらしく、世界を支配してもっと金を掻き集めたい金融資本家の勢力があらゆる機会を利用して広めています。

ただし、このような考え方は、イスラム社会やブラジルのようなカトリック教諸国、はたまた神道の皇室がある日本には、生理的に受け入れられない原理でもあります。

いつかまた反動で、揺れ戻しがくることを、歴史が教えています。

【今日の名言】
「お互いに日本語で話し合っているから意志の疎通ができていると思うのは全くの錯覚だ。
拙い外国語でも話者どうしの教養があうと良く通じるものである」

【明日の名言】
「記憶力のピークは20歳ごろだった」
by 羽生善治

【もひとつ名言】
「転んだ人を笑ってはいけない。彼は歩こうとしたのだから」


※編集協力
和の国チャンネル


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