岩崎正寛

柔術家

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強くなるヤツならないヤツ

ここで話をするのは柔術の強さについてである。 道場に長年いると練習量はもちろんだがそこを差し引いて見た時に上達する人としない人がいる。 しかし、白帯の時は誰でも上達はする。 上達スピードに個人差はあるがその点はさして重要ではない。 上達の早い遅いはいずれ来る長い停滞にしてみれば結局その差は埋まるようになっている。 ここで柔術の上達が常に右肩上がりのものではないと言う事がわかるだろう。 柔術の上達の仕方とは急に伸びる場合もあるし、ある日突然スランプに陥り停滞してしまう事もある

    • 柔術をやる子供に私が教えたい事

      私はかれこれオーストラリア、東京、関西と柔術の指導を行なってきて、最も多く考えさせられたのは子供の生徒達の事だ。 ここは会員さんと言うと少し話がズレてくるので敢えて「生徒」と表現したい。 私が最初に言っておきたい事は私は子供が苦手だった。どう接して良いか若い自分には分からなかった為だと思う。 今になって考えればただ単純に自分が子供だったから受け入れる為に少し時間がかかったのだと思う。 そして今はたくさんの生徒達に恵まれたのもあり、世界王者になる子や全日本選手権で優勝する子供

      • ハーフガードチャレンジ

        なぜ僕がこのシチュエーションスパーリングを多くやるかと言うとスイープの成功体験をより多く経験するためにこの練習を始めました。 なぜならスパーリングを5分やったとしたら僕のスタイルは一度上になってしまったら譲らずトップキープすると言う練習も含まれているのでもし開始1分でスイープして上になってしまったらその後はずっと上にいなくてはいけません。 だったらその5分を使って経験できるスイープ回数は一回、多くて二回ぐらいです。 5分のスパーリングを5本やったとして全部自分が下から始めたと

        • ハーフガードの教科書

          脇を差されたら死んだと思えハーフガードの攻防は基本接近戦なので脇の取り合いが最もキーになる。 もちろん接近戦の中で脇を差されてしまう可能性は少なからずあるのだが、ハーフガーダーである以上はそこを許してはいけない。 そもそもなぜ脇を差されてはいけないのか。 脇と言うのは上半身の重心が集まっている部位であり、そこに異物が入り込み肩を浮かされてしまうことで全重心をコントロールされてしまう。 厳密には脇を差されてしまうことが悪いのではなくて肩が上がり浮いてしまうことに問題があるのだ。

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        • ハーフガード
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          Carpe Diemであること

          Carpe Diemが生まれた日 昔私が東京に上京した時はCarpe Diemはまだ存在しておらずトライフォース青山だった。 一ヶ月して三田が出来る寸前で石川さんがトライフォースを抜けてCarpe Diemを作った。 石川さんは前から悩み考えていたようだったが私からしてみれば一夜の内に全てが変わったような感じだった。 しかし、石川さんの決断についていこうと決めていたしツヨシさんも絶対の信頼を置いていたので不安は少しも感じなった。 私はその後、橋本欽也さんが主催した一本カーニ

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          柔術と言う格闘技はどのように練習に取り組めば良いのか?

          白帯のススメ最初に柔術を始めて誰もが思う事は何から覚えれば良いの?と言う事だ。 柔術を覚えていくのに青帯になるのが一番最初の目標ならしっかりとした段階を踏まなければ路頭に迷ってしまう事になる。 柔術の技とはそれほどまでに多い。 何も知識がない人に柔術を教えるのに必要な事はマウントからの十字固めとバックからのチョークスリーパーは必須だ。 大人の男なら十字締めから教えるのも良いと思う。 そこからポジションの概念を知ってもらう。 これが最初の最初。 一、二ヶ月してスパーリングも出来

          柔術と言う格闘技はどのように練習に取り組めば良いのか?

          ハーフガードに必要な筋力

          タフな上半身は必須ハーフガードを使うにあたって一番重要な筋力は? どんなトレーニングをすれば強化に繋がる? 私は長い間議題に向かってきた。10年以上も同じ技を使い磨いているとわかることが色々と出て来る。そしていろんなトレーニングを今まで試してきた。もちろん今考えればあまり必要ではない事もたくさんやってきたが何となくやってきて正解だったものもある。 ハーフガードに筋力トレーニングは必要か?この答えはYESだ。 しかしゴリゴリのマッチョがみんな使えるかと言うとそうではない

          ハーフガードに必要な筋力

          引きこもり柔術家

          オーストラリア時代は引きこもり皆さんいかがおすごしですか。今、こんな世の中だから、家で自粛している方々も多いと思います。後、1ヶ月・半年・1年・・・先の見えない自粛に精神ともに疲弊しますね。 そんな私は、実引きこもりのプロです。実はオーストラリアで1年半引きこもっていた。引きこもることは初めてではない。 今日は、僕がオーストラリアで、強さをキープしたまま引きもり生活をしていた事について書きたいと思います。 22歳の頃、オーストラリアのアリススプリングスという街に、柔術指

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          ハーフガーダーズ

          ハーフガードの歴史ハーフガードとはグレイシー柔術ではハーフマウントとも呼ばれマウントを取られる一歩前のポジションとしてあまり有効ではないポジションとされていた。 それを変えたのはホベルト・ゴルドだと言われている。柔術をやっていたゴルドは膝に大きな怪我を負った際に負担がかからないようなスタイルを求めた結果ハーフガードに行き着いたと言う記述を読んだことがある。 これは私も同感でハーフガードの動きの中で膝を負傷したことは一度もない。 しかしこのゴルドは2000年前後に活躍した

          ハーフガーダーズ