世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術
私は、2010年度から4年間、大分、福岡、佐賀、長崎で開催された2013 未来をつなぐ 北部九州総体(インターハイ)の担当をしていました。
2010年度は4人体制で、式典、広報関係の担当。
2011年度は人が増え、4月当初は8名だったかと思います(この年は10月人事があり、一気に人が増えました)。
大分は女性の教員(保健体育)が他県に比べ、かなり少ないこともあり、当然、女性は私のみ。体育保健課内を見ても、養護教諭や栄養教諭(給食)方面を除くと、私一人でした。
ジェンダーフリーとは遠い世界の体育会系。2年目は、私が女性だからという観点だけで、式典担当にしようとした人がいたので、黙っていることができず、モノ申しました。その人ではなく、もっと上の人に 笑
そういう想いをくみ取っていただけたのか、私は式典ではなく総務、広報関係の担当になりました。
水野さんの本に出合ったのは、インターハイ担当の1年目か2年目かだったと思います。くまモンに似たキャラの先生が近くにいたこともあり…笑
水野さんの考えにすごく共感できたこと、ブランディング関係の内容だったことから、この本を買いました。
読んでよかった…。
日本企業はずっと「役に立つという価値」で戦ってきたけど、「役に立つという価値」は過剰になってしまい、「意味があるという価値」が希少になった。つまり、「意味がある」こそ価値がある時代に変わったのです。
文明=役に立つ
文化=意味がある
意味があることって、数値化できないし、正解はない。
教員をしていた時も、評価制度が導入され、できるだけ目標は、数値化してくださいと。それも分かるけど、評価制度のための評価じゃんって。
私は、いままでもいまも、本に書かれてある「意味があるという価値」を追及している(と自分では思っている)。だから、時には受け入れてもらえないこともある。
まさに、言語化されないからコンセンサスがとりにくいの世界。
下手をしたら、ファーストペンギンとセカンドペンギンがオットセイに食われる様子を見物しながら、残りのペンギンがつるんで笑うって可能性もありますしね…。
確かに…。
世界観を伝える
例として、以下のCMが紹介されていました。
水野さんがてがけた「100 YEARS TRAIN」は初めて見ました。
すごくいい!!
まさに、説得の時代から共感の時代へ…を物語っています。
トヨタ「カローラII」
JR東日本 房総ビューエクスプレス
アップルCM「Think Different.」(声:スティーブ・ジョブズ)[日本語字幕]
シャネル
100 YEARS TRAIN|相鉄都心直通記念ムービー
この本を読んで、改めて感じたこと。
「ビジョン」の大切さ。そこに向かって未来をつくる。
モチベーションがいい仕事を生み出す最強のエネルギー。
正解かどうかじゃなく意味があるかが大切。
未来を描ける力が重要。
デザインは未来を連れてくる。
この本が気になった方はぜひ、読んでみてください。