情シスは素晴らしい
自社のアプリ開発に携わりたい。
そうした学生や初級エンジニアは多い。
実は私も若い頃に大手メーカーの情報システム部門に四年間ほどいたことがある。
ここでは、LINEや弥生会計などのように自社パッケージを作る会社ではなく、自社の営業支援システムや基幹システムを開発する情報システム部員(以下、情シス)の特徴を紹介したいと思う。
私が情シスで働いていて一番やりがいを感じたのは
ユーザー部門からの感謝の言葉を聞けたときだ。
比較的大きなシステムを、ユーザーと要件定義を繰り返し、時には泊まり込みの合宿をしてシステム案を取りまとめた。
設計、製造フェーズは毎日終電帰りで大変だった。
そんな夜遅くまで頑張る私の姿を見ていたユーザーの方々は、私がそこを去るとき、4~50人も集まり盛大なパーティーをしてくれた。
寄せ書きが何よりうれしかった。
思えば、あの時ほどユーザーに直接感謝されたことは後にも先にもない。
そう。
システム開発会社としてお客さんのシステムを受注して開発すると、
開発の協力はしてくれる人だが、やはり他社の人間として見られてしまう。
でも情シスであれば、同じ会社の立場として喜びが味わえるのだ。
もしそのシステムが売り上げをあげたり、大幅なコストダウンにつながれば、会社からも表彰されたりボーナスも多くなるだろう。
出世もするかもしれない。
大きなシステム開発であれば、ベンダーに発注する。
システムやユーザーの業務を一番知っているのは情シスだ。
だから、システム企画書を作成するなど、SIの要件定義ではなかなか経験できない分野を担当することができる。
こう書くと情シスが一番良いと思われるかもしれない。
だが、私は違う道を選んだ。
それでは。
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