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動作評価 FMSの概念

こんにちは、Masaです。

新年早々、自転車を盗まれてショックを受けています。
この寒い時期に徒歩の移動はつらいですね💦


今回は自分への復習もかねて書いていこうと思います。

それはFMS(Functional Movement Screening)です。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
簡単に言うと、動作のための機能に不具合がないか評価をするための一つの方法です。これはアメリカの理学療法士のグレイ・クックさんが提唱しているものです。

トレーニング、運動をする前に評価をすることで
トレーニングや運動を実施しても障害のリスクはないかを調べます。
もちろん、運動開始前から痛みがあると当たり前ですがそのまま行うとケガの発生率が高くなります。
それ以外に実際に痛みがなくても後に痛みが出る部分を見つけることができます。

評価の方法は
7つの動作テストを行い1~3点で評価をしていきます。
3点:◎ 2点:○ 1点:× みたいな評価のしかたです。
それぞれの動作を3回行い一回でも
3点の動きができればその動きの結果は「3点」となる。
そしてその基準はいくつかの条件ありますが
「できるか・できないか」で判断します。

言うなら1点がなければ運動をしてOKという評価です


テストの動き

・ディープスクワット
足を肩幅に開きつま先を正面に向けて立つ。
少し長めの棒(柔らかくなければなんでも良い)を
頭にのせた状態で両肘が90°になるように持ち、
そのまま頭の上にくるように挙げて、ゆっくりしゃがんでいきます。

3点:踵が浮かず、上半身が脛と平行もしくは床に対して垂直である。
大腿部が床と平行位置より低いところにある。持っている棒が足の真上にある。

2点:踵を少し上げた状態でしゃがんでいき
上半身が脛と平行もしくは床に対して垂直、
大腿部が床と平行位置より低いところにある。
持っている棒が足の真上にある。

1点:上半身と脛が平行にならない、大腿が床と平行の位置より上にある。
膝が足より内側にある。持っている棒が足の真上にない。


・ショルダーモビリティリーチング

手首から中指までの距離と×1.5の長さを図る
例)手の長さ16㎝の場合、16×1.5=24㎝
親指を握りこむように両手でグーをつくる。
片方は上からもう片方は下から背中に腕を回し
その時の距離を測る。

3点:両手の隙間が手の長さ以内
2点:両手の隙間が×1.5の距離以内
1点:両手の隙間が×1.5の距離以上

そのあとにクリアリングテスト(痛みのチェック)を行う。
片方の手を反対の肩にのせた状態で乗せた方の肘をあげる。
同様に反対も行う。
この時、痛みがあればこのテストは「0点」となる。

・ハードルステップ
脛の骨の長さを測り、脛骨粗面をランドマークとする。
脛骨粗面の高さでハードルを作成しボックスにつま先をつけて
バーを肩の上で持つ。片足でハードルを跨ぎ、再び開始位置に戻す。

3点:股関節、膝関節、足関節が矢状面上で一直線上にあるままで腰の動きが最小限。
2点:股関節、膝関節、足関節が一直線上にない、腰の動きが明らかにある。
1点:足がハードルに触れる、ふらつく。

この動きで痛みが出た時点で「0点」

・インラインランジ
脛の長さを測り、ボックスのその位置に片方の足を置く。
バーを背中側に持ち、頭、背中、腰に当てる。
そのままランジ動作を行う。

3点:バーが離れず、垂直のまま、体幹の動きがない、後ろ脚の膝が前側のかかとに触れる。
2点:
バーが体が離れる、垂直を保てない、体幹の動きがある。
後ろの膝が前にかかとにつかない
1点:
バランスが崩れる。

この動きで痛みが出た時点で「0点」

・アクティブ・ストレートレッグレイズ
両膝裏にボックスを置き、仰向けになる。
両手のひらが上を向くように床につける。
つま先を上に向け、膝を伸ばした状態で足を上にあげる。

3点:挙げた足のかかとが上前腸骨棘と膝蓋骨との中間地点を超えている。反対の足はニュートラルを維持している。
2点:挙げた足のかかとが膝を超えている。反対の足はニュートラルを維持。
1点:挙げた足のかかとが膝を超えていない。

・トランクスタビリティプッシュアップ
うつ伏せになり、親指が(男性は額、女性は顎)のラインで幅は肩鎖関節の位置で手を置く。
足は閉じつま先をたてる。
両肘、両膝を床から離し体全体を一つの物体として、腕立てのしてまで体を上げる。
3点:男性は親指が額の位置、女性は顎の位置で背骨が遅れてくることなく、一つの物体として持ち上がる。

2点:男性は親指が顎の位置、女性は鎖骨の位置で背骨が遅れてくることなく、一つの物体として持ち上がる。

1点:動作ができない。

クリアリングテスト
うつ伏せの状態から徐上半身だけ持ち上げ脊柱の伸展をしたときに痛みがあると「0点」


・ロータリースタビリティ
肩の下に両手がくるように、腰の下に両膝が
来るように四つん這いをつくる。
手の親指と両ひざの内側の間にボックス(幅5㎝くらい)を置く
同じ方の肩関節と股関節の屈曲・伸展を行う
支持側は親指、膝、足がボックスに触れた状態。

3点:手がくるぶしに触れた状態から手と脚を遠ざけるように伸ばし、再度くるぶしを触り、四つん這いに戻れる。
2点:手と足を遠ざけた状態からくるぶしを触り四つん這いに戻れる。
1点:動きができない

クリアリングテスト
四つん這いの状態からお尻を後ろに引いて踵に付ける、その時肘は伸ばしておく。その姿勢の時に痛みがあれば「0点」となる。

これの評価を元にやってもよい運動、
今は避けるべき運動を見つけることができる。
評価側は動作の詳細を伝えない。分析をしない。


個人的な復習でした。
良かったら参考にしてください、
最後まで読んでいただきありがとうございました。


参考文献:「MOVEMENT ファンクショナルムーブメントシステム 動作のスクリーニング,アセスメント,修正ストラテジー」

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