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アップデートしない教師は個別最適な学びは提供できない

学校の中でICTの活用が進んでいます。そして、若い世代の先生方はうまく活用して多様な授業のあり方を実現しています。

そんな中で、子供達の学びの場を多様化するにあたりICTの活用が功を奏しています。


〇即座にできたリモート授業

集団に入るのが苦手で、教室になかなか参加できていない生徒がいます。
連日授業に入れていません。学校に登校できていますが、教室に入ることができず、違う空間で過ごすことが多いです。
あの手この手で教員も参加できないか試行錯誤していますが、集団での授業参加は難しいようです。

今日も複数のクラスが合同で行う授業がありました。
その際、授業に入れずにいましたが、ある先生が「集団の中には入りづらい?そんなことない?」と二択を示しました。その時に生徒は『集団の中に入りづらい』と回答してくれました。

そして、近くにいた20代の先生がすぐにパソコンとモニターを準備し別の教室でリモート参加できる環境を整えくれました。その結果、参加できていなかった生徒は授業にリモート参加することができました。

たまたまこの日は元広島県教育長をされていた平川さんのVoicyで聴いた内容とリンクする部分があり、集団に参加することだけが最上位目標ではないこと改めて実感しました。リンクを貼っておきます。

〇あらゆる手段を知っていることが子供たちへの合理的配慮につながる


様々なツールが充実している現代において、教員がツールを使いこなせることで救われる生徒がいることを実感した1日でした。
アナログ時代には手間や時間もかかって行わないといけないことが、現代においては別の場所でも短時間で手間もかからず様々なことができます。その甲斐あってリモートワークが普及するなど、働き方も大きく変革してきています。
教育現場においても、集団が苦手であったり、書字や計算が苦手な子供がたくさんいます。
苦手なことについて、後天的なことが原因であることもありますが、多くは先天的なものが大きく作用しています。
そういった特性からなかなか学習に参加できずに、積み上げられないものがあるのはとてももったいないです。

環境の調整によって参加できるのであれば、大いにツールを活用していくことが重要です。

〇教師がやりなれた手法に固執してはいけない。生徒ファーストで、常にアップデート

教師が新しいテクノロジーに触れて試し、子供たちのために活用できないか日々試行することは、現代問題となっている不登校の改善にも大きく寄与するはずです。
教師が慣れ親しんだ手段に固執しているうちは子供たちの不登校数の増加傾向に歯止めがかかるのは難しいかもしれません。

私も20代の先生がリモートでの授業参加の案を言ってくれないと、何もできていませんでした。それだけ、いろんな手法を試しておくことは重要です。その時々は点でも、何か課題が生まれた時に点と点が繋がり、線となって課題解決に結びきます。

〇ICT専属コーディネーター設置を

そのためには、デジタルに特化し、アドバイスしてくれる専門職が学校にいてもいいかもしれません。
教員が教材研究を重ねるうえで、こんな環境調整を実現したいと考えたときにICTに疎いとなかなかチャレンジできない気持ちもわかります。
同僚同士でも詳しい人とそうでない人もいます。だれがどんな知識をもっているかもわかりません。
さらにそれぞれが業務を抱えているので、相談をするにも気を遣います。

専属のコーディネーターがいることで、いつでも気軽に相談することができ、教師も安心して環境調整の実現に向けてチャレンジできるのではないでしょうか?

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