渡辺正親
今までにあげた、発声に関する記事を全てまとめてマガジンにしております。
渡辺が今までにまとめた発声記事をすべてまとめたマガジンです。
ベルカントアトリエオンライン講義の録音をまとめたマガジンです。
ベルカントアトリエオンライン第三回、第四回講座の録画、レジュメのまとめです。
母音修正やコペルトの方法論などより細かなテクニックを紹介しています。
まえがき西洋に生まれ、合唱を起点にヨーロッパに広まり、宗教音楽やオペラが生まれ、現在まで発展し続けてきた声楽。現在では様々な発声方法が流通しており、発声を学ぶことも比較的容易な時代となってきた。Youtubeで過去の偉人の録音や現在の歌手たちの演奏やマスタークラスも視聴できる。「西洋音楽は既に西洋のものではない」という言葉があるが、声楽においてもまさに言葉が当てはまるだろう。日本の一流劇場においても、オペラのキャスティングにヨーロッパやアジア諸国の歌手が起用されることは頻繁に
最近ノートの更新が滞っておりました。 今年は本当に毎日忙しく過ごせていてなかなか更新する暇もなかった。少しだけ休みたい気持ちもあったのは事実だ。しかし立ち止まるわけにはいかない、腐ったら負けである。 ここの所、演奏活動を続ける中でやっている指導業も充実してきた。今では月平均40〜50時間はレッスンするようになって逆にスケジューリングが大変になってきている。音大•芸大受験生、留学生も数多く抱えているし、プロの声楽家はもちろん現役音大生の生徒たちも多く教えているので決して手を抜き
みなさん、こんにちは! 声楽家の渡辺正親です。 今回は 声楽家の筋トレ・呼吸練習レッスンのお知らせです。 ここ最近かなり歌のための筋トレ、呼吸練習を教えてほしいですという依頼も増えてきました。また、私は筋トレをしなさいと強く生徒に勧めることはあまりしていなかったのですが、いつの間にか 「先生、筋トレを始めました」 と言われることも増えてきました。 私自身、かなり筋トレをします(半分趣味もありますが)し、呼吸練習も念入りに行うタイプですから、こういった問い合わせが増えてきた
今年も藝大受験のシーズンを終えた。 私自身は今新国立劇場のホフマン物語に関わっており連日稽古の日々を過ごしていた。 藝大受験においては、 去年もテノールの生徒が合格したが、今年もテノールの子が合格してくれた。なんとも嬉しい限りである。 去年の生徒はぶっちゃけた話、春頃からレッスンを見ていたから合格するという確信を確実に持っていた生徒であったし、藝大生となってからのプランニングも考えて後半は指導していた。今も通ってくれているが、本当に良い軌道に乗れていると思う。 しかし今
自分が学生の頃は考えもしませんでしたが、私も音大、音大大学院受験生から研修生、プロを教えるようになりました。 受験合格者も東京藝大、東京音大、昭和音大、国立音大など多くの合格者を出すことができています。研修生なども成績優秀者に選出されたりコンクール本選入選、入賞を果たしたりと良い効果も出ているなと思っています。 受験においてどの程度歌えているか、受ける学校の求める声になっているかなどの私の判断力も当たっており、生徒に良い影響を与えることができたかなと思っております。 さて今回
今回は11/19(土)に開催されるIl Gorilla第7回コンサートに向けてつらつらと文を書いていくことにしましょう。 そもそもIl Gorillaって? 結成はコロナ禍初期の2020年の初夏、第一回コンサートは8月に行ったIl Gorilla、最初の発案は2020年3月頃、練馬区の桜台にある銭湯「久松湯」で起こった。 発案者は私とバリトン歌手の木村雄太だ。 この頃コロナ禍になり芸術家がおよそ半年近く仕事を失った時期であり、例に漏れず我々も仕事を失った。嘆いても仕方ないと
所感を綴りますよ。無事にオペラ「メドゥーサ」終演致しました! はい!パチパチパチィ! 現代に合わせたオペラ 今回の新作オペラ「メドゥーサ」はギリシア神話を題材にしながらも現代のニーズに合わせた作品になったと思います。 上演時間も休憩を含めて1時間半〜少し程度、オペラ初心者の人も楽しめるスピード感と音楽的にも凄まじくドラマのある作品でした。(蒔田さんの構成力素晴らしいです。) ワーグナーのようでもあり、プッチーニのようなヴェリズモチックでもあり、耳にメロディが残っています。
今回、私はペルセウス役として蒔田裕也さん作曲のオペラ「Medusa」に出演致します。 実は蒔田さんと私は同い年でして面白いご縁を頂けたなと思っております。 さて、今回の記事では初演ということもありますし、どんなオペラなのかということを完全にペルセウス側の意見としてネタバレのない程度に書いていきたいと思います。 ご興味のある方は是非会場までお越しくださいませ。ご連絡待っています! ・ギリシア神話が元になっているオペラ オペラ「Medusa」の主人公はタイトル通りメドゥーサ
私もついに30歳を迎えることになった。ほんと学生を終えてからの月日の流れは早いもので、あっという間に30歳に突入したように思う。 (といっても30歳になった瞬間は歯磨きをしていたので何も変わらぬ日常だったわけだが笑) 自分が都留文科大学の大学生だった頃がもう10年前になるなんて感慨深いものがあるし、今職業として声楽家をやっているのも不思議なものだ。 ちょうど10年前の僕はそもそも音大という物に詳しくなかったし、声楽家、オペラを歌う人になるなんて考えたこともなかった。そもそ
今回は声楽教師Estelle Liebling氏の教本から、歌唱のスタイルについて紹介します。 Liebling氏は声種ごとに発声教本を出しておりかなり参考になります。 スタイルとは何か? それは「アーティスト性と音楽解釈の規律の適応」です。あなたがスケールを歌う時ですらも美しく歌う習慣を獲得するべきです。 声のポジションとテクニックが確保できない限り、スタイルを手に入れようとするのは時期尚早です。しかし、スタイルのない良いポジションの声と良いテクニックだけでは不十分です
3月は大学の合格発表の季節だ。 嬉しいことに私のテノール生徒が母校である東京藝術大学に合格した。私は今29歳だが、30歳になる手前で発声指導者としての一つの目標を達成できて嬉しく思う。長い学生生活を26歳で終えて今年で早4年目。演奏家として30歳になるまでにやりたかった目標を達成し、今はまた別の目標があるのだがそれはまたの機会に話すとしよう。 さて、今回オンラインレッスンのみで芸大合格に導けたことは私の指導の自信にもつながった。もう一人中国人留学生のソプラノの生徒が東京音
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はじめに声楽を習っているならばあなたは確実に姿勢と呼吸法については一度は学んだことがあるはずだ。私のnoteでは呼吸法についてはよく記事にしてきたが姿勢についてあまり述べていなかったので今回記事とした。 何故姿勢が大切なのかあなたは考えたことがあるだろうか? ステージでの立ち姿を美しく見せるため?、歌声をよく響かせるため?呼吸法のため? 実際のところ全て正しい。漠然と姿勢は良くするべきだと認識は一般論として広まっている。良い姿勢は様々なメリットを生み出す。 今回は呼吸
私が声楽レッスンを始めたのは24歳の頃から。当時学生だったが、将来のためになると思い指導業をスタートした。 初めはアマチュアに教えていたが色んな声に対応できるようになりたいと自身の発声の勉強と並行して文献を読んだりすることを開始。自分が歌い手で良かったと思った瞬間でもある。ある程度自分の体を実験台に声の理論を実践で試せた。 私の発声好きはなかなかなもので、勉強するだけでとにかく楽しいと思える分野だ。本当に発声の勉強をしている時私は好奇心に溢れていて人生そのものが楽しいと感
今回は希望のあったアクートについて記事にしてみる。 アクート(Acuto)とはイタリア語、鋭いというニュアンスがある。そのためアクートと言われる高音は輝かしく高次倍音の多い鋭い高音ということになる。 一般的に高音域というのはパッサージョと言われる声区転換区よりも上の音域を指す。 (テノールで言うならばFis,Gより上の音、hiAなどはアクートになるわけである。) しかしこのアクートと言われる高音は曖昧な概念でもある。パッサージョがアクートとして書かれている曲もある。(
皆様こんにちは。 ここのところ2時間レッスンの希望者も多く増えてきました。生徒の抱えている曲が多いと一時間ではレッスンしきれないものです。 そして夏といえば合宿などの季節でもありますね。遊びの夏とも言いますが、自分を強化するには持ってこいの季節でもあります。 さてそこで今回は夏ということで声が疲れるまでレッスンをする強化レッスンをしようかなと思っています。 通常私のレッスンは対面で1h 5000円(初回4000円)で行っています。 今回は少しお得に、 対面レッスン