渡辺正親
渡辺が今までにまとめた発声記事をすべてまとめたマガジンです。
今までにあげた、発声に関する記事を全てまとめてマガジンにしております。
ベルカントアトリエオンライン講義の録音をまとめたマガジンです。
ベルカントアトリエオンライン第三回、第四回講座の録画、レジュメのまとめです。
母音修正やコペルトの方法論などより細かなテクニックを紹介しています。
まえがき西洋に生まれ、合唱を起点にヨーロッパに広まり、宗教音楽やオペラが生まれ、現在まで発展し続けてきた声楽。現在では様々な発声方法が流通しており、発声を学ぶことも比較的容易な時代となってきた。Youtubeで過去の偉人の録音や現在の歌手たちの演奏やマスタークラスも視聴できる。「西洋音楽は既に西洋のものではない」という言葉があるが、声楽においてもまさに言葉が当てはまるだろう。日本の一流劇場においても、オペラのキャスティングにヨーロッパやアジア諸国の歌手が起用されることは頻繁に
今回は声楽教師Estelle Liebling氏の教本から、歌唱のスタイルについて紹介します。 Liebling氏は声種ごとに発声教本を出しておりかなり参考になります。 スタイルとは何か? それは「アーティスト性と音楽解釈の規律の適応」です。あなたがスケールを歌う時ですらも美しく歌う習慣を獲得するべきです。 声のポジションとテクニックが確保できない限り、スタイルを手に入れようとするのは時期尚早です。しかし、スタイルのない良いポジションの声と良いテクニックだけでは不十分です
3月は大学の合格発表の季節だ。 嬉しいことに私のテノール生徒が母校である東京藝術大学に合格した。私は今29歳だが、30歳になる手前で発声指導者としての一つの目標を達成できて嬉しく思う。長い学生生活を26歳で終えて今年で早4年目。演奏家として30歳になるまでにやりたかった目標を達成し、今はまた別の目標があるのだがそれはまたの機会に話すとしよう。 さて、今回オンラインレッスンのみで芸大合格に導けたことは私の指導の自信にもつながった。もう一人中国人留学生のソプラノの生徒が東京音
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発声練習を目的別に具体的に譜面付きで紹介しています。私も実際に用いている発声練習も含めて紹介しています。
音大生や音楽で稼ぎたいと思う人向け、音大ではマネジメントをなかなか教えてくれないもの。どうすれば良いか迷っている人にオススメ。
お客様の前で演奏するときどのような技術を使うのか。本番100%の力を出すにはどうするのかについて書いています。緊張克服やパフォーマンス向上したい人向け
声楽家という職業を通じ学んだ得た知識と技術をお届けします。舞台で生かせるテクニックをモットーとしています。
はじめに声楽を習っているならばあなたは確実に姿勢と呼吸法については一度は学んだことがあるはずだ。私のnoteでは呼吸法についてはよく記事にしてきたが姿勢についてあまり述べていなかったので今回記事とした。 何故姿勢が大切なのかあなたは考えたことがあるだろうか? ステージでの立ち姿を美しく見せるため?、歌声をよく響かせるため?呼吸法のため? 実際のところ全て正しい。漠然と姿勢は良くするべきだと認識は一般論として広まっている。良い姿勢は様々なメリットを生み出す。 今回は呼吸
私が声楽レッスンを始めたのは24歳の頃から。当時学生だったが、将来のためになると思い指導業をスタートした。 初めはアマチュアに教えていたが色んな声に対応できるようになりたいと自身の発声の勉強と並行して文献を読んだりすることを開始。自分が歌い手で良かったと思った瞬間でもある。ある程度自分の体を実験台に声の理論を実践で試せた。 私の発声好きはなかなかなもので、勉強するだけでとにかく楽しいと思える分野だ。本当に発声の勉強をしている時私は好奇心に溢れていて人生そのものが楽しいと感
今回は希望のあったアクートについて記事にしてみる。 アクート(Acuto)とはイタリア語、鋭いというニュアンスがある。そのためアクートと言われる高音は輝かしく高次倍音の多い鋭い高音ということになる。 一般的に高音域というのはパッサージョと言われる声区転換区よりも上の音域を指す。 (テノールで言うならばFis,Gより上の音、hiAなどはアクートになるわけである。) しかしこのアクートと言われる高音は曖昧な概念でもある。パッサージョがアクートとして書かれている曲もある。(
皆様こんにちは。 ここのところ2時間レッスンの希望者も多く増えてきました。生徒の抱えている曲が多いと一時間ではレッスンしきれないものです。 そして夏といえば合宿などの季節でもありますね。遊びの夏とも言いますが、自分を強化するには持ってこいの季節でもあります。 さてそこで今回は夏ということで声が疲れるまでレッスンをする強化レッスンをしようかなと思っています。 通常私のレッスンは対面で1h 5000円(初回4000円)で行っています。 今回は少しお得に、 対面レッスン
プレイスメント(Placement)とは声を置く場所、すなわち歌手が声の共鳴を感じる場所のことである。プレイスメントということもあればマスケラ、マスク、ポジションということもある。 共鳴のテクニックは難しく、目に見えるものではない。音の響きが集まっている場所を感覚として感じるものである。 そのためではあるが理論的な説明が難しい。共鳴はあくまで感覚論だ。しかし共鳴のテクニックは歌手にとって声の指標となり得るものであり一種の安心感も与えるものである。 歌手によってプレイス
はじめに呼吸法は声楽発声の根幹を成すものであり様々な呼吸法が世の中にあります。 呼吸法の考えは分かりやすく言うと 呼吸をすることで下がった横隔膜の位置が呼吸前の状態に戻ることを遅らせる作業 と考えればよいでしょう。メソッドは色々あれどそれにより声楽の深みのある声を達成できるわけです。 この作業をするためには息がすっぽ抜けてしまうような事態を避けなければなりません。すなわち吸気を特定の部位の筋力を使うことで筋圧をかけてコントロールすることになります。 この吸気に対して
こんにちは。 私は最近、指導と演奏業の二足のわらじで活動することが多くなりました。 私はまだいわゆるボイストレーナーと呼称したいわけではなくあくまで一人の声楽家、オペラ歌手でありたい。自分自身の技術も常に高めていきたいと思っています。現在は自らの体を実験体にし体型変化を行っており、体型の観点から発声の可能性を探っています。 私は自分自身が演奏をするからこそ生きた技術をそのまま指導に持ち込めると信じています。また、演奏活動をしているため劇場やコンサート会場など実際の現場で
声楽をある程度学んだ方ならば声のカヴァーないしコペルトという言葉を一度は聞いたことがあるだろう。 意味は声をかぶせるという意味。これを行ったとき声は少しくぐもったようなような音になるのが特徴だ。 声のカヴァーについては様々な意見があり、カヴァーをしたほうが良いという意見としなくて良いという意見に別れる。 オペラでは主にバロックからベルカントまでを専門とする発声流派の人は声をカヴァーしないだろうし、ヴェリズモなどを専門とする流派の人は声をカヴァーするだろう。 私の意見から
下顎、舌、唇 歌をやっている人なら聞き覚えのある単語たちだと思います。唇をタコの口のようにとか下顎リラックスしてとか舌根を上げないでとか言われた経験のある人は多いのではないでしょうか。 ここまで指摘するのは簡単ですが、これを具体的にどう治すかという指導を受けた人は少ないと思います。一応、歌手はデイクションレッスンも受けるので知らず知らずのうちに下顎、舌、唇が柔軟になっていると思います。もちろんならない人もいますし、発音は良いけど歌になると声が柔軟ではないという人もいます。
筋トレを本格化させて3ヶ月経ち、いま4ヶ月目に入った。 実際のところ自重トレーニングは一年前から週2-3くらいでやっていたのだが、レッスン部屋をホームジム化し本格化、部位毎に分割し鍛えることにしている。 僕はもともと三日坊主な人間で、何かを続けるためには環境から変えないと続けられない。だからホームジムを作ってみた。 これが こうなった。 いくらかかったのと言われるのだが、安く済んでいる。僕の場合3-5万程度で完成した。 筋トレは歌のためというよりは美しい体作りのた
声楽をやる上でつきまとうのが低喉頭という概念である。古楽など低喉頭の概念がないものもあるが、特にオペラなどをやる上では低喉頭であることは重要である。 低喉頭であることで、声楽的な豊かで深みのある歌声が手に入るからだ。20代は低喉頭のテクニックだけでもある程度のレベルに行けると言われている。今回はざっくりと簡潔に説明していく。 低喉頭である程度のレベルに行けるのはなぜかというと、解剖学的に引き下げ筋と呼ばれる筋肉全てを駆使できればオペラティックな歌声を達成できるからである。
今回は呼吸法について動画で解説しております。この講座はベルカントアトリエの公開レッスンで行われたものですが、ビデオ用に撮り直してあるものです。 (講義は大変好評で、様々な呼吸法を整理できて良かった、ベルカントという考えが整理されてきたという感想を頂けました。) 文章では分かりにくいという人も動画では分かりやすく感じるかもしれません。 今回、8つの呼吸法について語っております。約35分の講義となっております。 是非ご視聴下さいませ。 以下、動画アーカイブ