Il Gorilla 第7回コンサート Go リラックス!に寄せて


今回は11/19(土)に開催されるIl Gorilla第7回コンサートに向けてつらつらと文を書いていくことにしましょう。

そもそもIl Gorillaって?


結成はコロナ禍初期の2020年の初夏、第一回コンサートは8月に行ったIl Gorilla、最初の発案は2020年3月頃、練馬区の桜台にある銭湯「久松湯」で起こった。
発案者は私とバリトン歌手の木村雄太だ。
この頃コロナ禍になり芸術家がおよそ半年近く仕事を失った時期であり、例に漏れず我々も仕事を失った。嘆いても仕方ないと毎日のように銭湯に通ったり、皇居を走ってみたりとヤケクソに過ごした時期ではあったが、銭湯で色々と今後のことなどを話し込んでいると様々なアイデアが生まれた。
その中のひとつがil Gorillaなのである。
なんか男声だけで集まってゴリゴリに歌うアホみたいな団体が作ってみたいね、とそんな話から生まれた。
ゴリゴリに歌う、ゴリラでいいか!いやでも一応イタリア語にしとこうみたいなノリでIl Gorillaという団体が完成したのだ。
メンバーも同世代でゴリゴリに歌える人を選んで行った。(結果として第5回くらいまでテノールが私のみとなり死にかけることにはなるのだが笑笑)

そんなIl Gorillaももう活動して3年目。コンサートも7回目と割と頑張っているのではないかと思うわけである。

コンサートタイトル投票システム

Il Gorillaのユニークな活動としてはコンサートタイトルをいくつか提示し、Twitterのアンケート機能を使ってSNSの方々に投票してもらうというものだ。
最近ではタイトルが何に決まるかわからないのでメンバーも戦々恐々としている笑笑
今回のコンサート『Go! リラックス!』もまさかこれが選ばれるとは思っていなかったわけである。
しかももう投票を終え、すでに次回ももう決定している。
第8回コンサートは「ゴリッラ、そこに愛はあるんか?」に決定である。コンサート内容、曲はどうするのだろうか。また話し合わないといけない笑
ただまたそれが楽しい団体なのだ。

挑戦者というスタイル

Gorillaのコンサートには挑戦者コーナーというものがある。これまでに6人の挑戦者にコンサート出演をしてもらった。挑戦者からレギュラーになる稀有な例も二例ほど存在している。
着想は完全にスマッシュブラザーズで、挑戦者はデカデカと紙に顔をプリントされてステージに貼り出されることになる。
以前は課題曲が存在したのだが、高音ハラスメントな面もあったのであまりにも酷だという話になり現在は緩くなっている。
そしてこの挑戦者コーナー、ゴリッラのお客様にも人気である。なんとも不思議なコーナーである。

何故かいい感じにできた役割分担

特に話し合っているわけではないが運営はメンバーで行っている。会場確保や稽古日程の取りまとめなどコンサートに関する総合運営は木村、チラシの作成はバス歌手の奥秋大樹君、渉外・自主公演以外のコンサート出演のやり取りや挑戦者へのアポイントは私が行っている。
音楽面では指揮者の須田陽君、ピアニストの渡邊拓也君が全力で我々の音楽を助けてくれている。なんとこの2人作曲もできる。なので最近のコンサートでは新曲初演コーナーも充実してきている。
なんと前衛的なのだろうか。私は内心新曲を演奏できることに喜びを感じている。
そしてテノールとバリトンを行き来し、音楽の構成に必要不可欠となったバリトンの宮下嘉彦君(通称P弟、P兄は私、Pはプロテインの略、P兄弟である)
コミカルキャラとして完全に固定したバスバリトンの牧山亮君(私の藝大同期でもあり、彼自身も歌曲古典コンサートを行うニッチな人材だ)
そして新国立劇場でもお世話になっているテノールの先輩、中川誠弘さん(本当に助かってます。テノール1人大変でした笑笑)

Go! リラックス解説

さて、ここからが本題
Go! リラックスが一体どんなコンサートになっているのかというと…
まずプログラム、今回はリラックスということでかなりしっとり系の曲が多くなっている。
各自のソロはトスティなどのイタリア物、ドイツリートからスペイン歌曲、フランス歌曲、英語の歌曲とかなり幅広いものとなった
渡辺はS.BarberのSure on this shining night、R.StraussのAllerseelenをソロで歌う予定。
アンサンブルナンバーも5曲とかなり多め。我々のテーマソング「ゴリゴリゴリーラ」や「大地讃頌」といった定番ソングも有り。
また、今回僕の推薦もありハンガリー出身で映画音楽も手がける作曲家Ola Gjeilo氏の作品、「Ubi caritas」「The ground」にも取り組む。個人的にとても好きな作曲家で取り組めることを嬉しく思っている。
他には須田陽君の作品「帰郷」も面白いものとなりそう。詩は中原中也。個人的には『これがわたしの故郷だ』という一節と最後の一節、『ああ おまえはなにをして来たのだと……』という言葉と音楽に色んな感情が湧き上がる。

そして今回の挑戦者は大ベテランバス歌手のルーサー先生。(アポイント取る時にとても緊張しました。) 低音が厚い!もうこれだけで嬉しい。
本番がどうなるのかはメンバーにもわからないが、まさにそれがGorillaだろう。

つらつらと散文を書いたが、どうぞGo! リラックス、お暇な方は是非お越しくださいませ!

チケット連絡先
tenor.cantabile.917@me.com


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