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川地真史のしごと紹介|こんな仕事をしてきました/お受けします。

はじめまして、川地真史(かわち まさふみ)といいます。
このnoteでは、かんたんな自己紹介もふくめ、どのような仕事をしてきたのかをお伝えしたいと思います。たぶん5分ほどでサラッと読めます。

はじめに

川地 真史 / デザインの研究者・教育家・実践者。

1992年・名古屋うまれ。横浜国立大学 経営学部・フィンランドアールト大学 デザイン修士課程卒。学部時代の起業👉webサービスの事業会社👉デザインコンサルティングSTANDARD👉独立👉留学👉イマ。

スタートアップから大手企業までの新規事業開発、体験設計から組織風土の変革まで、幅広い領域に従事。その後、フィンランド・アールト大学の修士過程にて、生活者が自身で望ましい生活 と社会を描けるようなエンパワメント(=想像力・創造力の解放および行為主体性の形成)を軸にしたデザインのあり方を探求。2020年6月に卒業・9月帰国予定。

さて、ぼくのキャリアは大きくフィンランドへの留学の前・中・後に3分割できるため、分けて書いていきたいと思います。

これまでやってきたことについて|2014〜2018

サービスシステム設計・UXデザイン・UIデザイン・ユーザーリサーチ・ワークショップ設計・組織開発...が主にメインの領域でした。具体的にはやってきた実務としては

・LGBTQ+/セクシュアリティに悩みをもつ人に対する事業の立ち上げ
・大手IT企業での食領域の事業立ち上げ/人材開発
・大手人材系IT企業でのリサーチやカスタマージャーニーの設計
・大手アパレル企業でのデザインリサーチ設計・実施

・ITスタートアップの行動指針の共創
・ITスタートアップの自律して学習し続けられる文化醸成
...

などをおこなっていました。
特にこだわってはいませんでしたがクライアントは、IT系企業が主でした。

留学について|2018〜2020.09

留学背景については下記をご参照ください。
ここで探求したかった問いは、
・どのようにデザインが未来への豊かさへ貢献できるのか?
そのために「自由」というキーワードに行き着いて、個人の自由を形作る力と、他者の自由とともに生きるチカラを育むために教育や市民参加といった切り口と共に、Co-Designという領域を学ぶ予定でした。

受けた授業|プロジェクトはたとえば下記のようなもの

・Design Strategy & Entrepreneurship: ヘルシンキ行政におけるデザイン活用の調査分析・未来戦略の提案
・Designing for Services: エスポー市文化芸術局との、活動企画への市民参加の促進
・Urban Transition & Futures: ヘルシンキ・マルミンカルタノ地区の2050年の持続可能なヴィジョン作成
・Values in Design Futures: 2050年のありえない未来を描き、政治的な観点で読み解く
・Strategic Co-Design: 持続可能な未来へのロードマップ設計のための、共創プロセス改善
・修士研究: 高齢化社会にて起こりうる未来を市民が自ら思索し、対話を促進するための方法論研究。宝塚にて実施。

こちらで学んだのは、方法論やツール以上に、ものづくりを通して未来へコミットする人間としてのあり方・倫理観・正義・責任、そういったものでした。

留学での振り返りは別途、記事にしたいと思います。

これからやっていきたいことについて|2020.10〜

今後のテーマをひとことでいうと、「自律共生的な未来へ向けた美徳の涵養」となります。「自律共生」と訳されるコンヴィヴィアリティの英語訳ConvivialityはCon: ともに、Vivere: 生きる、つまり「ともに歓びをもって生きるための自律」を意味します。ひとりひとりが他者との関わり合いのなかで、自らのロマンや夢を形作り、ともに鮮やかに生きられる社会。

美徳=美しく徳のある生き方は、まずもってして、みずからの生命の形を魂を燃やし彫刻していくこと、生々しい生の経験を積み重ねることです。それには自分の芯が必要なのです。いっぽうで、わたしたちには他者が必要です。他者と「いのちを広げ合う愉悦」がいまは失われている。他者とは、<わたし>とは異なる<あなた>のみならず、枯渇しゆく自然資源や他種や、まだ見ぬ未来の人類をも含みます。つまり自由とはいえひとりひとりが、自分さえ・今さえよければという縮減した欲望ではなく、ともに歓べる善き社会が未来へかけて回り続けるための大欲をもってして、成り立つ社会です。そのためには、より広い他者の痛みや未来への想像力や愛する技術を取り戻さないといけない。これらは現代社会で朽ちているが、遺された人類の資源です。

デザインという営みは元来、人間であるとはどういうことか?を思索しながら、まだ見ぬ未来へコミットするものです。デザイナーという肩書に囚われず、こうした未来へつながるプロジェクトを教育・未来学・民主主義・地域活性・社会課題...など領域/文脈を限定せずに実践していきたいと思います

まずは直近として2020.09の帰国後、自身で未来への想像力やリテラシーを培うことで、望ましさや行為主体性を育むためのプログラムを、小さいながらに立ち上げようと考えています。今後はこうした自分なりの社会実験/活動を幾つもおこないつつ、企業や自治体などへのコンサルティングなどをおこなっていきたいと思います。

👉Deep Care Lab設立へ

その他の活動|講演・執筆

デザインに関する思想・思索に関しての講演、執筆やメディアへの寄稿も少々おこなっておりました。日本のデザイン業界では語られないが、未来のために考えるべきことを考え伝えたいと思っています。

例えば、ユーザー中心主義人間中心といわれるデザインの昨今の実践への問いを提起したり、政治統治権力性の関係からデザインを読み解いたり、起こりうる未来の思索のための方法論リテラシーを紹介したり、当事者や多様なアクター(ex: 未来市民の巻き込み非人間とのデザイン)とともに未来をつくることについて考えたりしてきました。また、PUBLIC & DESIGNという公共におけるデザインの意味や役割を思索し、広めていくメディアを立ち上げています。

東海大学 冨田ゼミ 招待講演「CoDesignのこれまでとこれから」2019.07
東海大学・富田先生のゼミにて、CoDesignの概要・成り立ち・未来についてお話しました。

scene主催トークイベント「参画する都市」2020.06
都市を断片的な場面の連続体として思索するsceneにて、ゲストスピーカーとして弁護士の水野祐さんと共にお話しました。

PUBLIC & DESIGN |公共とデザインに関するメディア運営

「デザインをめぐる往復書簡」連載|デザインの夢の思索

「スローデザイン」というデザインコンセプトの記事寄稿

「Design as Politics」書評記事の寄稿

たとえば、こんなお仕事ができます

自身のこうした活動に加えて、上記の想いに沿ったお仕事であれば、共同でプロジェクトを立ち上げることや、外部から営利企業・NPO・自治体など組織へのコンサルティングや人材開発、また教育機関での講師業などひろくご一緒できるとうれしいです。具体的には、たとえばこんなことやります。

・コンセプト企画・サービス設計:未来へつながる体験のためを企図し、実現のためのサービスシステム設計をする
・未来像・思想設計:起こりうる未来を体験可能なかたちに落とし込み、対話を通してヴィジョンを構築する
・ワークショップ/プロセスデザイン:対話の場作りやツールにより、当事者みずから状況を改善していくための足場をつくる
・リサーチ:生活者の文脈・歴史・未来への兆しを読み解き、取り組むべき問いを設定する
・能力構築:想像力・デザイン思考・未来学など組織に必要なケイパビリティの構築支援をレクチャー・ワークショップなどを通しておこないます
・共同体の文化醸成:企業から地域まで、共同体の自律的な風土や文化を生み出すためのプロセス設計・並走

とはいえ、正直意義がありそうだと感じたらなんでもやります。あるプロジェクトでは体験設計やリサーチからカスタマサポートの人材採用や仕組み設計、利用規約の法務確認まで行っていました。
なので、日本の未来へつなげるための想いをもった方と、何ができそうか・何が必要そうかを一緒に模索するところから、お気軽に相談していただけるのが一番です。とくに公教育・民主主義・福祉・ジェンダーイシューを始めとする社会的支援が必要な領域などに関心があります。

お受けしないタイプのお仕事
自分の思想に合致しないもの・コンフリクトするものはお断りさせていただくことがございます。たとえば、

・利益にしかつながらない
・社会・文化的な思想や哲学の萌芽が感じられない
・人々を自律に導くのではなく、依存させるタイプのサービスや事業
・依頼主-受注者のおまかせ主義が前提で、パートナーとして共創できない

お仕事の依頼について

取材、執筆、イベントへの登壇、およびサービス/事業のコンサルティング、研修など、幅広くお受けしております。

お気軽にTwitterでのDM 、もしくはmrt.m0522@gmail.comへお願いいたします。依頼の参考のために、もう少し具体的なポートフォリオを閲覧したい、などもご連絡いただければご対応いたします。

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自己紹介

Twitter:より断片的に思索をお届けしています。 👉https://twitter.com/Mrt0522 デザイン関連の執筆・仕事依頼があれば上記より承ります。