鬼滅の刃から学ぶ"ヒットの法則"

【ラジオ体操234日目】

こんにちは。
アニメが大好きで、毎クール放映される深夜アニメを全て録画してチェックしているアニヲタコマリストです。


今日は『ヒットの法則』というテーマで書いていきたいと思います。


皆さん、鬼滅の刃は観ているでしょうか?


いよいよアニメ第二期となる遊郭編が公開間近となっているということもあって、地上波で映画の公開が行われたり、その映画公開に向けて総集編が組まれています。


土日のゴールデンタイムで放映しているということもあって、裏番組の視聴率が軒並み低下しているみたいですね。


私は映画編を観ていないので、割と楽しみにしていますw


今日は、鬼滅の刃について熱く語る!わけではなく、鬼滅の刃から学ぶヒットの法則についてのお話です。


あの作品が、どうやって観ている人を熱狂的なファンにしていったのかを、打ち手から考えてみるとなかなか勉強になると思います。

作品の完成度から考えてみる

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さて、今回地上波初放送となる「映画鬼滅の刃~無限列車編~」が、あらゆるタイトルを総なめにして、歴代の映画が作った数々の記録を塗り替えたことは記憶に新しいと思います。


この歴史的な大ヒット。作品のクオリティやストーリー性が高かったから生まれたものなんでしょうか?


もちろん、子供から大人まで受け入れられやすいビジュアルだったり、分かりやすいキャラクターだったり、敵味方を問わずキャラクターごとにストーリーがあったりと、作品としての完成度は最高だと思います。


ただ、そういった作品って他にもたくさんあると思いませんか?


そもそも漫画が掲載されたのは『週刊少年ジャンプ』です。つまり、漫画界のトップ。


週刊少年ジャンプに掲載されるのは漫画家の夢だったりするくらい狭き門です。


ということは、ジャンプに掲載されているという時点で、漫画業界ではトップ数パーセントの完成度だということです。


で、この週刊少年ジャンプですが、他にもたくさんの作品が掲載されていますよね。


それらの作品のクオリティは『鬼滅の刃』に劣るのか?


この点について、個人的には大差ないと思っています。


むしろ、もっと絵が奇麗だったり、ストーリーが深いものは他にもたくさんありますよね。


ということで、完成度という視点から考えてみると、圧倒的に高いのは間違いないですが、同等レベルの完成度の作品は他にもたくさん存在するというのが結論だと思います。


じゃあ、何で歴史的なヒットにつながったのか?


この視点でもう少し考えてみます。

ヒットを生み出した仕掛け

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歴史的なヒット作となった鬼滅の刃ですが、完成度以外にヒットにつながった理由は何なのか?


これについては、私なりの答えみたいなものがあります。


それは、
『最高の打ち手』×『最高のタイミング』


もうね、これに尽きるといってもいいくらいです。


少し振り返ってみます。

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漫画鬼滅の刃がジャンプにて連載中にアニメ化が決定する。


2019年3月29日よりアニメの公開に先駆けて、特別上映版『鬼滅の刃 兄妹の絆』が、全国の映画館にて上映。世界最速上映を3月19日に新宿で行うなどして話題となる。


2019年4月~2019年9月
アニメ版 鬼滅の刃が全23話で公開される。


アニメ版の公開終了と同時期に映画公開が決定し、アニメのエンディングで映画公開を告知。


2020年5月18日
作品が完結し、週刊少年ジャンプでの連載を終了する。


2020年10月16日~2021年7月29日
映画 鬼滅の刃~無限列車編~が公開。異例の超ロングラン上映。


2020年12月
コミックス最終巻(完結巻)が発売。

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はい。とりあえずここまでが、前回の映画の大ヒットまでの軌跡です。


これ、かなり異常だということが分かるでしょうか?


・アニメの公開が終了し、映画が公開される前の段階で、原作が完結。
・ロス減少を引き起こした状態で映画公開を迎え、公開期間中にコミックスが発売される。


この2つだけでもかなりインパクトがあるというか、これまでの作品だったら考えられないことです。


ヒットしている絶頂期に、作品を完結させる。


この打ち手を取れる作家さんって、他にいるんでしょうか。


しかも、これだけ激動の2年間を過ごしているということは、アニメにしろ映画にしろ、漫画にしろ倍以上の準備期間が必要なはず。


ということは、これらすべてを計算して、完璧なタイミングで最高の打ち手を繰り出していった結果、観ている人はどんどんハマり、ファンになり、ロス現象まで引き起こして歴史的大ヒットを飾った。


ということになりますよね。本当に鳥肌が立つレベルですごいと思います。


一つ一つの打ち手は、過去作品でも実施したことがあるものがほとんどで、目新しいことをしているというわけではないです。


ただ、そのタイミングが神がかってる。


あの歴史的大ヒットは、作るべくして作られたヒットだったということがよくわかりますよね。

次なる打ち手に注目せよ

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はい。まさに変態と呼べるレベルで、意図的に歴史を作ったマーケティングの神様みたいなこの作品ですが、いよいよアニメの2期が始まるんです。


このタイミングで、どんな打ち手を繰り出すんだろうかと期待していたら、最初の打ち手が映画版のDVD発売と、レンタルの開始。


そして第二の打ち手が総集編の公開と、映画版の地上波での公開。


通常の作品なら、総集編ってあまり視聴率が上がらないはずなんですが、2話が終わって、二話連続で視聴率は二桁越え。


作品への期待と熱狂的なファンの存在が数字に表れていますよね。


そして、歴史的なロングランとなったことで、DVDの発売が『公開期間中の6月』に実施されることとなり、レンタル開始が映画公開終了した直後の8月。


で、9月に地上波での初公開。


はい。やってますね~w
そんなタイミングで地上波公開したらDVD売れないじゃん!
レンタルされないじゃん!


そう考える人が大半なんじゃないかと思います。


でも、恐らく地上波で公開したことで、DVDの売上やレンタル数は伸びると思います。


作品を手元に置きたいという層が増えるだけという最高の打ち手になるだろうと思っています。


そして、その後すぐに控えている第二期のアニメ公開。これがヒットしないわけがないですよね。


深夜アニメ枠だったはずが、深夜にも放送しつつ、日曜の昼時にも放送するみたいですね。


ファンの世代が広いことの現れなんだと思います。


次は、どんな打ち手を繰り出してくれるのか。
どんな歴史的記録を作っていくのか。


これが楽しみでなりません。


も、もちろん作品の中身も楽しみにしてますよ?


それよりも打ち手の方が気になって仕方ないというだけの話ですw
鬼滅の刃から学べる『ヒットの法則』はたくさんあると思います。


こんな視点で作品を楽しむというのも面白いし、確実にビジネスに生かせると思いますよ。

じゃ、またね!

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