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[タイムトラベル旅ログ]【モロッコ🇲🇦~マラケシュ編①~】2023年9月

2023年9月のモロッコ旅、シャウエン→フェズを楽しみ、次に向かったのは「マラケシュ」です。


大地震後の旅行

実はこの旅行に出発する約10日ほど前、日本でも報道されていたように、モロッコで大きな地震が発生しました。マラケシュに近い場所が震源地で、情報を見る限り被害も非常に大きいようだったので、ニュースを見たときは正直、あ…私はまたモロッコに行けないのかもしれない…と思いました。

それからは、旅行会社を通じて現地の様子を確認してもらったり、現地で暮らしておられる日本人の方のSNSなどで情報を収集する日々。

現地からの情報としては
・被害が大きいのは主に山間部で、マラケシュの観光地はおおよそ通常営業を続けている。
・旧市街の一部には、壁や古い建物が崩れるなど少し被害あり。
・新市街は被害報告なし。
・空港や各航空便は通常営業。
・鉄道やバスなどの公共交通機関も通常営業。
とのこと。

これだけだと大丈夫そうな感じがしますが、何よりも1番気になっていたのは現地の方々の心情。かなり多くの被害が出ている中「こんなときに観光客なんか来ないで欲しい」という気持ちの方が多いようであれば、訪問はやめるべきではと考えておりました。
でも実際は、むしろ観光産業で成り立っている町であるため「コロナ禍で厳しかったところに、ようやく観光客が戻ってきつつあるのに、この地震でまた客足が止まってしまうようなことは望んでいない人が多い」ということでした。(あくまでも旅行会社に確認いただいた限りではありますが)

上記の情報を踏まえて一緒に行く友人とも相談し、私たちは「それであればできる限りのリスク回避をした上で、現地に行って経済を回そう」という判断をしました。
ただし、リスクは最小限に留めたかったので、事前に旅行会社の方と相談し、下記の方法をとることにました。

・マラケシュへの滞在予定を3泊から2泊に短縮。(1泊をカサブランカ泊に変更)
・マラケシュ滞在中に予定していた、アイト・ベン・ハドゥ観光のオプションツアーをキャンセル。(ツアー自体は催行予定となっていましたが、震源地に近く、山間部の道を通る行程だったので大事をとってキャンセルしました)
・マラケシュ滞在中の宿泊先を旧市街のリヤドから新市街のホテルに変更。

出発直前でしたが、ありがたいことに旅行会社の方にも柔軟に対応していただけ、こういった過程を経て今回のモロッコ旅行がスタートしたのでした。

フェズ→マラケシュは電車移動

さて、本編に戻ります。フェズからマラケシュへの移動手段は鉄道!この旅で初めて電車に乗りました。移動時間は、なんと7時間!!!長~~~~!!という訳で、リヤドを出発したのは朝の7時前ㅎㅎフェズ駅まで車で送ってもらい、7:40の列車に乗りました。

フェズ(7:00)の朝焼けがめっっっちゃ綺麗だった
フェズ駅
構内はズドンと抜けておりシンプル。
カフェが1軒だけ朝から営業してました。
同じ時間の表示が何行もあって、乗る列車間違えたらどうしよ〜って心配してたけど、結局は全部同じ1つの列車のことやったらしく、その時間に駅に来た列車に乗れば良いだけでした😂いまだにこの表示の意味わからず。

1等車の席は3人ずつが向かい合うかたちのコンパートメントタイプで、窓側の席だけテーブルがあります。(運よく窓側席だった)

同じコンパートメントだったご夫婦(おそらくヨーロッパからの旅行客)の旦那さまが、私たちの激重スーツケースも頭の上の荷物置きに上げてくださいました。感謝~!!(ただ、そのご夫婦はマラケシュの一歩手前の駅で降りてしまったので、降車時は女2人で20キロくらいあるスーツケースをほぼ投げ落とすみたいに降ろすことになったㅎㅎㅎㅎ)

いくつか駅を経由しますが、基本はず~~~~~~~っと砂漠の中を走ってます。こんなところによく線路と電気が通っているなと感心してしまいました。

車窓動画はインスタに▼

リヤドの方が、早朝出発の私たちのために朝食BOX(マフィン・ゆで卵・ヨーグルトでした)を用意して持たせてくださったので、途中でそれをいただきました。ありがてぇ~。ちなみに、車内販売もありました。

もっとちゃんと写真撮っとけばよかったㅎㅎ

長時間移動の列車なので、車内には一応トイレあります。ただ、途中で1度様子を見てみたのですが、ちょっと衝撃的でしたwここも私的世界イケてないトイレランキング上位です😂

ぱっと見は普通の洋式のトイレ。ただ、おそらく本当は水を流すことによってパカパカ開閉するのであろう便器の中の栓?みたいなのがバカになっており開きっぱなしで、覗いたら思いっきり線路(地面)が見えている状態。
え……うそだろ?これって、走っている列車から、モロッコの大地にダイレクトに諸々が撒かれていくということ…😂?まあ最悪さ、誰も住んでない砂漠の大地なら、動物や植物たちが何とかしてくれそうやけど……もし都市部や駅を通行中に使用したら…………😂😂?
うん、世界には色んな国があるんだなぁ~~~~~と感慨深かったです。(なるべく水分を控えめに摂り、なんとか利用せずに済みました)

3つ目の都市:神の国「マラケシュ」

7時間列車に揺られ、14時半頃ついに到着しました「マラケシュ」。実際に到着するまで、現地の雰囲気はどうなんだろうと少し心配していたのですが、いざ列車を降りると世界中からの観光客で賑わっており、その様子に安心しました。

良い天気〜!空が青い!
マラケシュ駅

ドライバーさんが迎えにきてくれており、マラケシュでの宿泊先まで送っていただきました。今回の宿泊場所はこちら!

宿泊は新市街のホテル

ロビーがおしゃれな可愛いブティックホテル。ホテルの方もみんな親切で、良いホテルでした。まわりの建物や道路を見ても、地震の被害の様子などは特になく安心。

プールもあった

荷物を置いて、早速観光へGO!まずはマラケシュと言えばの「フナ広場」に行ってみることにしました。

昼のフナ広場とスーク探索

モロッコ旅で絶対に訪れたかった場所「フナ広場」。ガイドブック等では、夜の屋台が並んだ景色しか見たことがなかったので、昼間の景色は新鮮でした。まぁ、単純に屋台がないのでがらーんと広い広場というだけですがww

フナ広場から細いスークを抜けて開けたところにある、こちらのカフェで休憩。

お昼ごはんを食べていなかったので、軽くサンドイッチをいただきます!

ここのカフェは広場側の一面がガラス張りで、涼しい室内から外の様子が見られて、小休憩に最高でした。
屋上にも上がらせてもらったのですが、見下ろした先の広場では、可愛いかごバッグや雑貨がズラ~っと売られており圧巻。

まずは下見と思い、ゆっくり見て回っていると、バンバン声をかけられました。こういう感じ、異国って感じで大好き。相場を知っておこうと、いくつか値段を聞いたりしながらスーク歩きを楽しみました。

フナ広場を挟んで、反対側のエリアにも下見へ。
代表してこちらのお店の場所を貼っておきますが、このへん一帯にたくさんお店があります。

古くて小さいお店と、新しくておしゃれなお店が混在している感じで楽しい!こちらも、いったん下見で色んなお店を順番にウィンドウショッピング。食器や石鹸、洋服、雑貨、アートまで可愛いショップがたくさんありました。

か…可愛い〜〜〜
町自体の色味も可愛い▼

そういえば、元々宿泊する予定だったリヤドもこのあたりだったのですが、少し道を入ると、壁や建物が崩れているところがいくつか見られ、あらためて宿泊場所を変更しておいて安心だったなと感じました。

ヘナタトゥーの客引きと戦った話

暗くなってきたのでフナ広場まで戻ったところで、ちょっとしたトラブルが。
広場にたくさん居るヘナタトゥー屋の女性。歩いていると「ヘナタトゥーどう?」と次々と声をかけてきます。

事前に、「ヘナタトゥーの客引きは非常にしつこいので基本は無視でOK」という情報を知ってはいたのですが、あまりにもしつこく「フリーフリー!ミルダケミルダケ(デザインブック見るだけ)!」と言いながら手を掴んで引いてくるので、友人がうっかりついて行ってしまいました。

すると、あれよあれよと勝手に手の甲にタトゥーを描きはじめられ、もう逃げられない状態。私がちょっと隣の屋台に目をやっていた一瞬の間のできごとでした。

つかまった〜🤦‍♀️

あっという間に、指や手首にまでどんどん描き進められます。やべ~と思い、いったんバカなふりして「(一応簡単な英語で)これ、フリーよね?」と聞くと「いいえ、10よ」とのこと。ほぅ~。嘘つきネ~。そんなやりとりをしている間にもどんどん柄は広がり、挙句にラメの粉まで振りかけられて、キラッキラのド派手な仕上がりにww

「10よ」とのことだったので10DH(ディルハム)(※150円くらい)を差し出して、さっさと離れようとしたところ、怖い顔で睨まれ「足りない!10ドル(※1500円くらい)よ!!!」とのこと。出た~~~~~~~!そのパターン!!!ていうか最初あなたフリーって言いましたがな。んで、こちとら1回もお願いしますって言ってへんがな。

ということで、描きはじめられた時点で、友人とは「あ~~やられたなぁ~~油断した〜〜」と金を請求される覚悟はしていたのですが、いったん強い気持ちで対抗してみることに。
「あなたそもそも最初フリーって言ってたわよね?」「で、10でしょ?」「10(DH)払いましたけど!?!?」とまたバカなふりして言ってみる。向こうも負けじと「こんなに豪華なデザインが10DHなわけないでしょ!?10ドルよ!!!」と捲し立ててくる。

きっとここで心が折れて払ってしまう観光客が多く居るんだろうなぁ~と思いながらも、バカなふりを続ける私たち(笑)「え?10やろ?だからもう10払ってるやん??ほら!!これ10やで??(だんだん関西弁になる私w)」と頑なに10DHを差し出す。「10ドルよ」「いや10DH言うてたで?」「10ドル!!!」「ディルハム!!!!!」と攻防を続け、私たちも相当しつこく粘ったため、ついに相手が諦めて10DHを受け取り、その場を離れることができました😇

で、広場の隅っこで持っていた飲料水をかけて、すぐにヘナを洗い流し、なんとか事なきを得ました😂(ヘナとは言え、2週間くらいは消えないらしいので、友人は危うくキラキラのラメ入りタトゥーで会社に出社するはめになるところだった)

こちら側がついて行ってしまったのも油断だったのですが、まぁ向こうが無理やり手を引っぱってきたし、更に同意なく勝手に描き始めて金取る方も悪いよね。ということで、経験料+一応の施術料として10DHが妥当なところだったのではと思います。みなさまも、描かれて困る場合は強い気持ちで無視を貫いてくださいね。

フナ広場で夕食

思わぬトラブルですっかりおなかが空いたので、フナ広場で夕食をとることに。お昼はがらんとしていた広場に、いつの間にかぎゅうぎゅうに屋台がオープンし、たくさんの観光客と、大道芸師、屋台の客引きで、ものすごい活気に包まれていました。

同じような屋台がたくさんあって、選び方が難しかったのですが、せっかくなら美味しいもの食べたいよね~と思い、中でも一層賑わっており、地元の人っぽいお客さんも入っていたこちらの屋台に決めました。

メニューはシーフード系のフライが何種類か。適当にミックスフライとポテト、あとおすすめされたトマトソースをチョイスしました。飲み物は、先に別の屋台で買ったフルーツジュースを持っていたのでパス。持ち込み(?)しても特に何も言われませんでした。

あ、そういえばカトラリーや箸は出てきません😂私、海外に行くときはいつもコンビニでもらって余ったフォークや割りばしを持参するようにしているのですが、ここまでの都市はレストランでの食事が続いていたため、うっかりスーツケースに入れっぱなしで持ち歩きのバッグに移すのを忘れていました。
ということは、魚のフライを手掴みで食べることになります😇さすがに持っていると思いますが、こんなこともあるので旅行にウェットティッシュは必須です~。

変わった味付けなどはなく、ただシーフードがフライされているだけなので、特別「うっま~~~!」みたいな感じではないですが、別でオーダーしたトマトソースが意外と良い仕事をしてくれ(ソースがさっぱりめで美味)、おいしく食べきることができました。

フナ広場のオレンジジュース

フナ広場の名物と言えばオレンジジュース。私もこれを楽しみに行ったのですが、ここでまさかの出来事が。なんと、オレンジジュースが売っていなかったのですㅠㅠㅠㅠ
一見、どの屋台にも並んでいるように見えたオレンジ。でも近寄ってみると、並べられているフルーツは大半がプラスチックの作り物(たまに本物が混ざってるが)。

オレンジだけ作り物

で、メニューにはオレンジジュースと書いてあるのでオーダーしてみると、「今オレンジはシーズンじゃないんだ」とのこと。まじか~~~~~。
ジュースの屋台もたくさんあるので、何軒かまわって聞いてみると、1軒「あるよ!」とのことで購入。ただ、飲んでみるとコップの下に若干ザラっと砂糖が残っており、オレンジ100%ではありませんでした。ショック!!!
あとで調べてみると、確かにシーズンではなかったのと、物価高騰で値段が上がっている影響もあり、仕入れられない屋台が増えていたとのこと。残念すぎる~。これはぜひいつかリベンジしたい案件です。

仕方なく、オレンジ以外のフルーツでオーダー。これはこれで美味しかったです。ピーチとザクロにしました。ミックスとかもしてくれます!


マラケシュのタクシー事情

すっかり暗くなった20時ごろ、まだまだ大賑わいのフナ広場を後にし、ホテルに帰る前にショッピングセンターに寄ってみました。
ちなみに、フナ広場前でタクシーはすぐつかまりますが、だいたいが高い値段をふっかけられますww(そういえばフェズのタクシーはちゃんとメーターを使ってくれました)

マラケシュのタクシーは黄色!(フェズは赤だった!)

私たちは決して富豪ではないので、まあ適正な料金で移動したいですよね。ということで、ここでもしっかり値段交渉。
タクシーが止まってくれたら、まず乗る前に行先を伝え、いくらか確認。だいたい高めに提示されるので、その半分か3分の1くらいの値段を提案。頑なに最初の値段から下げてくれない場合は「ほな大丈夫です~」と見送り、別のタクシーを探す。少し交渉にのってくれた場合は、最初の提示額から約半分か3分の2くらいのところで折り合いをつけて乗車、という感じでした。

新市街の大型ショッピングセンター

この日寄ったのはこちらのショッピングセンター。

モロッコのファストファッション「marwa」が入っていたのでちょっと覗いてみました。

派手めの色や柄が可愛いくて、セールでお安くなっていたので、翌日に着ようと1着ずつ購入しました。

それから、ショッピングセンター内に入っているスーパー、カルフールへ。

海外のスーパーのこの陳列、テンション上がりますよね~。フナ広場で飲めなかったので、ここでフレッシュオレンジジュースを購入w部屋で食べようとデザートのヨーグルトも購入し、ホテルへ戻りました。

部屋が水浸し

いや~早朝にフェズを出発してからここまで、長い1日でした。では、シャワーに入っておやすみなさい、というところで、プチトラブルが発生。
ここのホテル、お部屋も広いし、清潔で、特に問題なさそうだったのですが、バスルームの造りに若干違和感があったんですよね。
どういうことかというと、シャワーのみのタイプで、洗面台とトイレとシャワーブースが1つになっているのですが、そのシャワーブースが、洗面所&トイレの床より1段上がってるんです。

あれ?普通だったら、お湯がバスルーム側に流れないように1段下がっているか、せめてフラットじゃないですか?しかも、仕切り部分にはカーテンなどなく、半分までの壁のみ。
なので、慎重に、できるだけトイレ側にお湯が流れないよう、奥の方で優し~くシャワーを浴びたつもりだったのですが、いざ終わって見てみるとトイレ側の床がビシャビシャwwwそれどころか、なんと部屋に続く扉の下の隙間を抜けて、客室側まで水が流れ出ており、ベッドの下あたりも水浸しになっていましたwwwwwまさか~~~~wwwww(友人はベッドの上で寝ており気づいていなかったㅎㅎㅎㅎ)

大慌てで服を着て、フロントまで降り(電話でうまく説明できる自信がなかったw)、翻訳アプリでこれを見せて、部屋の掃除に来てもらいました。

掃除のお兄さん、夜遅くに呼び出してごめんなさい~。(チップお渡ししました)

あんなに気をつけたつもりだったのに!?と確認してみると、トイレの横の壁、アクリル部分とその下部分はきっちりくっついておらず、そこからも水が流れた模様。なので、壁の内側におさめるつもりで浴びていた水が、そこから伝ってどんどん部屋側に流れていたのでしたwwwやられた~www

翌日は、できるだけアクリルでない方の壁側に水があたるよう、そしてなるべく低い体勢で、細心の注意でシャワーを浴びました。あ~面白かった。笑った~~~。

こんな感じですっかり疲れ、夜はぐっすりと眠りました。
マラケシュにはもう1泊したので、翌日の様子は次のnoteで!!

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