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ポルトガル見聞録 ❝空と傘祭りのアゲダ❞

ユーラシア大陸の西の果ての国、ポルトガル。

大航海時代が始まるキッカケを作った国であり、有名な食べ物はエッグタルト…。

ポルトガルに対してはその程度の知識しかありませんでしたが、Instagramで目にする数々の絶景に惹かれたわたしは貯金をはじめ、遂に2019年の夏、そのポルトガルを旅することに。

6泊8日で5箇所を巡るハードスケジュールでしたが、人は優しく食べ物は美味しく、素敵な写真が撮れたり、印象に残る交流ができたりと、本当に訪れてよかったと思える国でした。

今回はスポットごとに記事を分けて、素敵なポルトガルをご紹介します。今回は、空と傘祭りのアゲダ の話をしますね!

世界中に広がった ❝傘祭り❞ 発祥の町

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今や世界中で見かけるようになった傘祭り。

夏の日差しをカラフルに遮ってくれるこの素敵な催しは、ここポルトガルのアゲダが芸術祭「アゲダグエダ」の一環として「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」と名付けて開催したことがはじまりです。

夏になると、青空の下に色とりどりの傘が広がる写真の数々をInstagramでよく見かけるようになり、「ここは一体どこの国なんだろう?」と気になったわたしはたちまちアゲダを訪れることが夢になりました。

そして遂に訪れることができた2019年7月。この芸術祭は毎年7月〜9月のみの開催です。

会社の夏休みを確実に取るために、半年前には航空券とホテルを確保して、上司や先輩に夏はポルトガルを旅することを伝えました。笑

電車を降りて傘祭りの場所へ!

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アゲダへの行き方として、首都リスボンやポルトからの日帰りの記事をよく見かけますが、わたしはアゲダから普通電車で30分ほどのところにあるアヴェイロに宿泊しました。

アヴェイロに宿泊すれば、アゲダだけではなく、しましま模様の家が立ち並んだ海辺の町コスタ・ノヴァを訪れることができるので、アヴェイロ宿泊はオススメです!

さて、9:50頃にアヴェイロを出発すれば、10:30頃にはアゲダに到着します。

駅を降りてすぐ芸術祭のエリアがはじまるわけではなかったので、まずは下車してすぐのところにある「芸術祭マップ」をチェックします。

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傘だけじゃなくて、色々な催しがある予感…。このマップを目にした瞬間、なんだかわくわくして足取りが軽くなります!

メインの会場へと続く民家と民家の間の路地にまで、素敵な催しがたくさんありました。

キラキラと風にそよぐセロハンが涼しげな通りでは、住人の方が窓を開けて手を振ってくれました。

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写ってくれる?とカメラを指差して尋ねると、少し照れながらも快諾してくださったこの住人の方の笑顔に癒されて、メイン会場へと足を進めます。

アゲダの空を埋め尽くすカラフルな傘

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メイン会場となるストリートでは、様々な模様の傘がカラフルにアゲダの空を埋め尽くします。

傘の模様や配色がストリートによって異なります。

老若男女問わず、見上げればこころが躍り、わくわくして、幸せになれる!まさにそんな光景でした。

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写真を撮る際は、しゃがんでカメラを上に向けて撮ると、傘がたくさん入り込んで綺麗です!

色々なアングルを試したわたしと友人ですが、地面すれすれのところまでカメラを下げて、なるべく傘が多く写るように撮った一枚がベストな仕上がりでした。しゃがんで写真を撮ってばかりだったので、意外と脚力を鍛える一日になりましたね。笑

住人の素敵な笑顔に触れる

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全種類のミニアンブレラを広げて見せてくれた、笑顔が素敵な女性。

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ジェラートをご馳走してくれた男性とその一味。ノリがONE PIECEに登場する海賊団ソックリでした。ポルトガルの四皇なのでは…?

サングラスの女性は、南仏より一人旅をしに来たマダムでしたが、すっかりこの一味に溶け込んで楽しまれていました。

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メインストリートにあるパン屋の店主さんがオススメしてくれた、素朴な味のアンブレラクッキー。

ポルトガルは親切な人が多かったのですが、アゲダは一際みんな優しくてフレンドリーでした。

英語を話せる人はほとんど居ませんでしたが、表情とジェスチャーで親切にやりとりをしてくれたり、ほんの少しの品物しか買わなくても丁寧な接客をしてくれたりと、優しくて穏やかな接し方をしてくれたことが印象深かったです。

アゲダでは素敵な笑顔にたくさん出会えました。

また来ることがあれば、今度は日帰りではなくこの町に泊まります!

ちなみに裏通りは…

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わたしと友人は、メインストリートの人が少なくなるまで、先に裏通りの見学を楽しみました。

裏通りなので道幅は狭く、傘の数は少なかったのですが、メインストリートと比べると建物が白くて傘が明るく見えたのでオススメですよ。

地元の方々がカフェのテラス席でのんびりと団欒する姿や、口喧嘩をし始める瞬間(これはビクビクしたけれど…)に立ち会えて、なんだかアゲダの住人になれた気分を味わえました。

メインストリートを後にして素敵な路地裏を歩けば、芸術祭マップで見かけたツバメ通りに出くわしたり。

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マンションがある静かな住宅街エリアには、数多くのバルーンが浮かんでたり。

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アゲダの町を散策すればするほど、どんどん素敵な風景と出会えました。

真夏に開催されるこの芸術祭ですが、傘が直射日光を遮ってくれることと、そこまで人混みではなかったことで、涼しく快適に過ごせました。

現在ポルトガルへの直行便はまだありませんし、アゲダはリスボンやポルトの空港からもすぐに行ける距離ではありませんが、それでもこの「アンブレラ・スカイ・プロジェクト」は肉眼で見に行く価値があります!

カラフルな日陰で、夏空を見上げたくなる素敵な町でした。

そして、アゲダの人々の優しさや笑顔に触れれば、とびきりの旅になるはずです。

アフターコロナの話にはなりますが…
何年後かの夏はアゲダを訪れて、世界一の空を見上げてみませんか?

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この記事を読んでアゲダに興味を持ってくれたそこのあなた…
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世界中の人々がまた楽しく旅する日が来ることを祈ります。


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