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食品業の片隅からみた紅麹の一件
今回は昨今世間を騒がせている紅麹の一件について私見を述べたいと思います。但し、政府や大阪市が進めている原因追求に意見するつもりは一切ありません。食品製造業を担う一つの会社としての思いの様なものを述べます。
私達は醤油や調味料を造る事を生業としています。乳製品には乳製品の、生鮮品には生鮮品の、そしてサプリメントにはサプリメント、それぞれの技術的な難しさや規制、ノウハウがあるわけです。食品市場は非常に
食料事情と国際ニュースのあれこれ
醤油屋をやっておりますと、どうしても海外のことが気になります。食品製造に携わらない方々はあまり海外のニュースなどに興味は無いかもしれませんが、ここ10年くらいで様相が変わってきた様に思いますので、皆様見た方がいいですよというお話です。
醤油は大体輸入材料で出来ている
醤油の原料は主に大豆と小麦と塩と水と麹です。塩と水は国内で何とかなりますが、少量生産の蔵でなければ大豆と小麦は国産ではどうにもな
ストーリーが分からない?
先日ある話がちょっとTwitter(現X)でバズりました。
という趣旨のものでした。インターネット仕草というか、インターネットに健全に相対する基本は、こういう話が出た時に「ホントにいるのかそんな人?」という風に疑ってかかることです。センセーショナルな内容だし、「出来ない人を下に見る」というのは人間だれしも気持ちよく共感できるので悪魔の味なんですよね。でもよく見るとこの人の身近な話であって、一般化
個人の防災 新たな課題
皆さまあけましておめでとうございます。
本年も引き続き駄文を綴っていきたいと思います。
今年は元旦から地震に襲われるという惨事でスタートしました。被災された皆様にはお見舞いを申し上げるとともに、1人でも多くの方が助かり、1日でも早く通常の生活を取り戻される事をお祈りしております。
このnoteでは以前から個人で災害に備えることの重要性を述べてきましたが、今回の災害で漏れ伝わってくる情報を見聞き
一生モノの出会い~追悼元上司~
先日、前職で大変お世話になった上司が亡くなったという連絡を受けました。お歳もお歳でしたし、癌も一度患っていたので、全く考えないことも無かったのですが、たまに来るメッセージは元気そうだったので油断していました。会いに行っておくべきだったと後悔することしきりです。
前職を辞してもう14年になりますが、今もって「あの上司で良かった」と思えるし、大切なことを沢山教わったと思える、そんな第二の父と呼んでも
子供は多くの大人と接する方が良い?
もうどこで見たのか忘れてしまったので引用出来ないのだけれど、先日ネットのどっかである人が「自分の経験から言って子供は色んな大人と接した方が良い。昔は祖父母が近くに居たけど今はそうでは無いので難しい。別に面倒を見てもらうとかではなく、単に世の中色んな考え方の人が居る。親の意見だけが全てではないと知ることに意味がある」という様なことを言っていて、「なるほどなー」と思いました。
もしかしたらこの方は「親
四十にして惑わず……ず?
「四十にして惑わず」とは時に目にする一節ですが、これをして数え歳の40歳(一般的な39歳)を「不惑(ふわく)」と言ったりします。語源は孔子の論語で、「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず(のりをこえず)」という節に依拠します。その意味は「先生は仰る。私は15歳にして学問を志し、30歳に
もっとみるせっかくお盆なので故人のことでも
盆と言えば旅行に行ったり子供を遊びに連れて行ったりと子育て世代は忙しかったりしますし、普段激務の方は静養されることもあるでしょう。毎年決まって帰省されるご家族もあるかもしれません。
とはいえ本来盆は仏教イベントで、正式名の盂蘭盆会(うらぼんえ)とか起源とか調べだすと結構面白かったりするのですが、それは今回置いておいておきます。日本では先祖の霊をまつる儀式です。胡瓜とナスで馬と牛を作ったりしますよ