1兆ドルコーチ
人材育成に悩んでいたときに読んだ本です。
1兆ドルの報酬を得るほどすごいコーチの話かと思いましたが、1兆ドルの価値ある人に育てるコーチの話でした。
今は亡くなられてしまったビル・キャンベルという人が1兆ドルコーチその人です。かなり口の悪い人だったようで、ビル節ベスト10というページには”アホ”とか”大バカ”とか”お前の✕✕~”といった言葉がならんでいます。
ただ、この言葉は彼なりの「愛している」であることがわかっているため、言われた本人はやる気が湧いていた、というエピソードがいくつもありました。口は悪いが愛を感じられる人だったということですね。
1兆ドルコーチを読んで一番伝えたいと思ったことはまず雑談をするです。
1兆ドルコーチはミーティングのはじめに必ず「週末に何をしたか」を尋ねるようコーチしました。
一人ひとりに「週末は何をしたか」と訪ね旅行にいった人がいれば簡単に説明もしてもらいました。そうすることで1人の人間として共感ができて、全員が楽しい気持ちでミーティングを始められます。
全員が楽しい気持ちである。ということは一体感があり、仲間意識もあるということだと感じました。前職ではミーティングで全員が必要なことしか話さなかったので、常にピリついた空気だったのを覚えています。
いまの職場でかなり雑談をしているので皆が雰囲気がいいと口を揃えて言っています。雑談一つでこんなに雰囲気が良くなるのか!と驚いています。
もう一つ共感したことはミュニケーションが会社の命運を握るです。
私自身もトラブルの9割はコミュニケーションだと思っていますし、実際そうであった経験が多々あります。
本書に登場する元幹部の話でも「いきなり重要な話しから始めていたときはギスギスしていて、チームが機能しているのかわからなかった」といっています。
雑談をすることで相手の色んな面を知り相手も自分と同じなんだと感じることができます。
そうすると仲間意識が芽生え、協力意識が生まれ、チームとしての一体感が育っていきます。
「雑談」という文字自体がムダそうに感じますが、チームを作るためにも、信頼を作るためにも大切なものだと感じました。
以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございました!
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