見出し画像

霊能者が語る 妻とのあの世日記 第145回 「家それぞれの風習があの世に影響与える」

「前の話で言うなら、妻は妻の実家に対してご先祖様からの影響を及びすもので、僕の場合は何もないという話だったけど。
僕が自分のご先祖から影響を受けようと考える場合は、妻を頼っても意味ないってことやね」
「そうよ」
「で、我が家ではそこまでご先祖ご先祖の認識がないので、妻の実家ほどはご先祖エネルギーを受け取れないんかね?」
「ご先祖エネルギーって何よ」
「いや、情報とか手伝いとかそういうの全部合わせての言い回しやが。
そもそも家でご先祖の認識がなく、墓参りもしてない人はお盆にいくら意図しても何も影響ないって話になるやろ」
「そうよね」
「となると、僕の提唱する先祖エネルギーを回収して人生をより良く過ごすというワークショップの基本が揺るぎそうなのだが」
「あなたの場合は遺伝子的につながるご先祖の話だから、こんかいとちょっと違うわよ」
「遺伝的につながっている場合は、先祖とかの認識はなくても無意識でつながってるからその影響はほっといてもあるけど。
今回の話で語っている「ご先祖さま」認識している家の場合は人格的なご先祖さまが支持してくるって感じかね。
例えて言うなら、遺伝的につながってエネルギーがくるご先祖の場合は「法律的に今まで知らなかった謎の親族から遺産をもらう感じ」であって。
今話してるお盆のご先祖からの指示を妻が実行するパターンは「顔見知りの親族がやってきて知恵と資産で指導してくる」みたいな感じ?」
「そうかもね」
「返事が単調やね」
「あなたの説明わかりにくいから」
「遺伝子的につながってる先祖は子孫にお金だけくれるけど、顔を知ってるご先祖系の人は本人も出張ってくるって感じやろ」
「面倒よね、お金だけくれればいいのに」
「その一部に妻も組み込まれてるがな」
「私は特に親族に何か押し付けるつもりはないもの」
「でも、先祖の片棒は担ぐわけやん」
「片棒って、悪事じゃないのだから」
「これ、僕には影響なくても我が子には影響あるんかね?」
「私の子供だもの あるに決まってるじゃない」
「妻の実家の先祖の意向が妻を通じて我が子に届くって感じかね。我が子の謎の才能はその辺影響あるんかね」
「あるのはあるでしょ」
「絵とか芸術の才能って、ほんと生まれながらの謎の才能だな、って思うけど。そんな育て方した記憶がないのに立体物の造形が一段抜けとるもんね」
「その才能があっても親が育てない、本人が育てないなら存在しなくなるわ」
「つまり自分の教育が良かったと」
「何かを作り出せる人間になって欲しいってあなたも考えてるでしょ」
「人の創作物や文化を消費する方ではなく、創作し文化を作り出す方になって欲しいとは思うよね」
「それが私の実家側からの援助もあって今に至るわけよ」
「我が家の方は、兄と母は絵がうまいんだよね。他の親戚家族の方についてはあまり聞かないけど。
妻の実家はお父さんとか妻自身も絵が上手いし、なんか実家の方は趣味人多いよね」
「そういう家だから、私も東京とか行きたくなるんじゃない」
「反対されたって聞いたけど」
「東京に行くと悪い人間に捕まるって言われたし」
「80年代の都会はそういう認識なんやね」
「あなただって、三十超えてから東京出てきてるけど、最初ビビってたでしょ」
「そりゃね、都会は危ない、って田舎の民は思うもんやが」
「今は?」
「田舎者の抱く幻影。危ないのは都会も田舎も変わらんし。行くとこをきちんと考えてたら大丈夫やろ」
「そんなあなたの経験が、我が子が都会に出て行っても平気な感覚になってるから、間接的に我が家の先祖の思惑があなたにも影響してるのはあるのよね」
「そうなるような夫を捕まえたってことになると、子供が生まれて今のようになる未来まで設定してる感じになるね」
「私が捕まえたって言うと誤解を生むわ」
「ああ、僕の方から告白したと言っておかないと年上の妻が僕を手籠にしたと思われそうやからやろ」
「手籠とかしないわよ」



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?