わたし自身に還るために、
今日の朝、さばそぼろを作った。
小さい頃から大好きな栗原はるみさんの料理本を見ながら
さばの身をこそぐ。
お料理することはやっぱり大好きなんだ、
そして、ふと、
「自分が好きなことをする」のは、
自分のなかにある小さな灯火(ともしび)を
消えないように、そっと取り出して、
その小さな明かりで、自分自身をよく見えるように
照らすこと、それが自分へと還る行為なのだと
思いました。
だから、自分のなかの小さな灯火が消えないように、観察してみる
「小さな灯火」を消してしまうような、「風」はわたしたちの中に
いつも吹いています。
それは「役にたたないことを削る、効率性重視」とか
「もっと他のやる【べき】ことをやらないといけない」
といった、社会で求められていることをうちに含んだ
風です。大小はあれど、四方八方から吹いてきます。
ときには、「雨」も降って、小さい灯火を消そうとします。
それは「もう悲しい思いはしたくない」といった自分自身の経験からくる
雨かもしれません。好きなことを否定されたときの思い出や、
好きなことをして失敗したらどうしようという悲しみを背負った雨です。
小さな灯火は、大概はその風や雨に負けてしまうものです。
なぜなら、風や雨はとても力が強いのですから。
それでも大丈夫。私たちの灯火は、
一回消えても、千回消えても、
一万回消えても、
また小さな灯火を宿すのです。
だから、今、私たちのなかの小さな灯火にそっと意識を向けてみましょう。
そこで出た灯火を、もう
否定しないで、
なかったことにしないで、
他のことで紛らわせようとしないで、
ごまかさずに、一緒にいてあげましょう。
そうすると、小さかった灯火の明かりが少しづつ
大きくなっていくのです。
「どうしてもこのドーナツが食べたい」
「どうしても華やかなさっぱりとした紅茶が飲みたい」
「どうしてもハンバーガーが食べたい」
そういった小さな灯火を、どうか忘れずに。
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