あなたのための短歌集
休職をしてすぐの頃、息をするのもしんどかった頃。
知人がある本の存在を教えてくれた。
依頼者からメールで届くお題をもとに作者が短歌をつくる。それを封書にして依頼者へ届けたものをまとめた一冊。
文字なんて読めないと思っていたのに、渇いた心がごくごくと一文字一文字を吸収していくのがわかった。
一首一首があたたかく、私のために詠まれたかのような短歌たちだった。
今でも時々ひらいては、栄養をもらっている。
いまこの短歌たちを必要としている誰かに、また届くといいな。
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