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ひとりの人の人生を、いつの間にか追いかけている#たかぎなおこ#コミックエッセイ

はじめてたかぎなおこさんの本を見たのはいつだろう?

確か当時、都会で一人暮らしをする人たちを応援するような雑誌(雑誌名がでてこない・・・)にコミックエッセイを載せていて、それを見たのがキッカケとなり、当時「ひとりぐらし」に超憧れていた私は、彼女の描く一人暮らしの様子、可愛らしい絵柄、ユーモアのある話の数々に惹かれていったのだと思う。

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これはその頃買ったものではないが、とても好きな一冊。

なにより、身近で「あー、こんなことあるある」が随所に詰まっていて、そして、上京して都会で絵の仕事をフリーではじめるまでなど、何気にシビアな現実もやさしく描かれている。

一時期は私の理想の人でもあった。私のこうありたい、こうなりたいが詰まっている人。
好きなもの、事、思考、なりたいもの、雰囲気が、勝手になんだか似ているなあ、と思っていたことも大きい。年齢的にも近いのもある。

とはいえ、一時期離れていた時期もある。たかぎさんの本、、、からだけでなく読書すること自体に、本のある生活自体から離れていた時期が結構あった。

私自身が、ゆったり本を読んだりする気分になれなかったり
違うものに夢中になっていたり
単に、読書や本に意識が向かなかったり

その時の仕事や環境もあったのだと思う。

そんな時期でも、たかぎさんのエッセイ本は着々と出版されており、
ある時
「そういえば、最近見てないけど今どうなっているのかな??」
なんて、ドキュメンタリーとも違うけど、たかぎさんのその後の様子が気になり、検索してみると

一人暮らしに関する悲喜こもごもなどのエッセイの他にも、いつの間にか
国内の旅行記や、マラソンの体験談、日々の食事作りに関するものなどなど。
知らないうちに、なんだかいろいろ進化しておられた(こういう言い方もなんだか失礼かもなのだが、、、)

そして、
そんな日々の中、いつの間にか結婚、出産もされていたのだ。

なんだか、勝手にたかぎさんの人生の一部を、垣間見せてもらっている、一読者にすぎないのだが、一人暮らしの日々からこうして三人家族になっているたかぎさんを見ていると、私にはなり得なかったもの、もはやついていく事は出来ない人となってしまったが(はじめからそう)とっても嬉しく優しい気持ちになる。

それは、著者のたかぎさんがきっとそういう人だから。

見た事も、話したことももちろんないけれど、どの作品からもそんな空気が感じられる。

たかぎさんの作品は皆、とっても柔らかく、自分のペースを崩さずゆっくりついていけるドキュメンタリーを追っている、そんな感じなのだ。

だから、時々会いたくなる。遠い遠い友人のようだ。



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