【生徒からの質問】コーヒーって筋肉にいいんですよね？

スポーツトレーナーを養成する専門学校のスポーツ栄養学の授業にて、生徒からこんな質問を受けました。

「コーヒーって筋肉にいいんですよね？？」

うーん。これだけだと意図がはっきりしないので、答えようがありません。
そこで、質問を仕返しました。

①どこに書いてあった？
　→ネットの記事でよく見ます。

②何て書いてあった？
　→コーヒーは筋肉にいいと…

③どういいって書いてあった？
　→ちゃんと読んでません…

よくよく掘り下げていくと、検索で出てきた画面のタイトルだけ読んで「コーヒーは筋肉にいい」と捉えていたようです。
もしかしたら、詳細を吟味することなく表面だけなぞって知識としてインプットしているのかも。
もしそうだとすると恐ろしいですね。
いつか事故を起こしてしまいそうです。

それから、一緒に記事を調べて内容を読んでいきました。

要約すると、
▣コーヒーに含まれるカフェインに興奮作用があるため、集中力が上がる
▣カフェインに脂肪燃焼効果があるので、脂肪減少が期待できる&持久力アップ＝最後まで追い込める

これらのことが結果的にトレーニングの質を高めるから、筋量アップにつながる…とのことでした。
大筋そうだろうとは思っても、的外れなことを言って失望されるのも釈然としないので、せめて「カフェイン」まではポイントとして会話に出てきてほしかったです。

趣味でトレーニングをしているだけなら「コーヒーが筋肉にいい」という情報だけでいいのかもしれません。
しかし、彼らはトレーナー(指導者)になるために学校に来ているわけで、表面をなぞるだけならお役ごめんです。
成分の効果やそのプロセス、さらにはリスクまでしっかりと理解したうえでお客様や選手に指導できるトレーナーになってほしいと心から願います。