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”内観的”に「陰陽師0」を振り返ってみた。
こんにちは。
”モヤっと”から始める、心のパーソナルコーチ”まる”です。
今回は、最近観た映画「陰陽師0」をみて感じたことを、内観的に振り返りながら書いてみます。
<※「陰陽師0」のネタバレになり得る記載があります。ご注意ください。>
①「内観」という言葉を聞いたことがありますか?
辞書で調べると、下記のように書いてありました。
私はこの意味合いに加えて、内観という言葉に込められたもう1つの大事な役割があると思っています。
それはあらゆるインプットの機会に、
「自分は何を感じた?」
「自分だったらどうだろう?」
「自分の人生に紐づけると、何が見えてくる?」
といった具合に、問いを投げかけて内省する役割。自分を物語の主人公とし、外部のあらゆる刺激や情報を元に自分起点で問い直し・捉え直しをするイメージですね。
自己探求の旅のお供として、私はこの役割を内観に与えて考えてみてます。
②カラーバス効果で気づく、”声”へのアンテナ
映画が始まってすぐ、「津田健次郎さんの声だ!」とナレーションの声に気づいてちょっとテンションがあがった自分がいました。宇宙兄弟のビンスさんや、呪術廻戦のななみんで、私のなかでお馴染みです。振り返ってみると、ナレーション・声優さんに最近は意識が向くようになっていることに気づきます。
「なんか着眼点が変わっている・・!」
このとき結構嬉しくて、
「今こうして”嬉しい”って気持ちが湧いていることの意味って何だろう?」
って内観的に投げかけてみました。
嬉しいということは、心が求めているということ。欲しがっているということ。「”声”、”声を活かす仕事”、”声を切り口にもっと世界を広げる”、こういう方向性をもっと探求してみたいよ。」という内なる声かもな、と捉えました。
もう一つ、シンプルにカラーバス効果に近いものが起きているのかも?とも考えました。特定のことを意識し始めると、日常の中でその特定のことに関する情報が自然と目に留まるようになる現象である、”カラーバス効果”の聴覚情報処理バージョンだったかもしれません。
ラジオを始めたことで、声に対するアンテナの感度が一層上がったのだと思いました。一声聞いたら誰かすぐにわかる声、憧れるなぁ。
そうそう、ラジオを始めたので、よかったらこちらも覗いてみてください。
眠くなりたい人の眠くなるための安眠ラジオ、HYGGE Night Radio。
③事実と解釈(妄想)の区別
舞台となる平安の時代、政治を占いで決める風習があったそう。面白い。
その占いの役割を担っていたのが陰陽師。ふんわりと無意識の中でとらえていた陰陽師のイメージが、具体的に言葉となりました。うん、学び。
陰陽師の占いは、”呪(しゅ)”を使うと語られていた。呪とは暗示であり催眠術だという。そういった見えないものをVFXと呼ばれるVisual Effectsを用いて視覚的に表現されている点も観ていて面白かったなぁ。
そんななか、私にとって印象的だったのが、
「人は見たいものを見たいように見る」という主人公”晴明”のセリフ。
これがなぜ印象に残っているのか?内観的に捉えてみようと思います。
「自分の中の何かが、この言葉を自分に響くようにさせているのだとしたら、それって何だろう?」と。
主人公の晴明が「呪を見せろ」と貴族たちに話しかけられたシーンがセットで思い浮かぶ。「呪をつかってあそこのカエルを殺してみろ」と。
晴明が呪をつかうと、血飛沫と共に石の上のカエルが破裂した。でもそれは”ように見えた”だけでした。
実際は、近くの水場の水を貴族たちにピシャッとかけて血飛沫を装い、ちょうどよいタイミングでダンッと足を床を蹴る音でカエルを驚かして逃していただけだった。貴族たちの内心に、興味本位で呪を目の当たりにしたい気持ちがあったからか、再現された五感に影響されて”破裂したように見えた”という、シーンだった。(マジックのトリックみたいですよね。)
その様はとても滑稽で、「ああはなりたくない。」と上映中も思った記憶がある。「思い込んでるだけで、ちゃんとみてないじゃん。」と。
ただ、そう感じるということはつまり、「自分が見たいように見る」を自分も無意識にしてしまっていることを気づかせたいのかもしれない。「事実を見る」をもっとしたいと思う自分の心の声かもしれない。と、そのシーンの自分にとっての意味合いを捉え直しました。
仕事や日常生活の人間関係においても、この事実と解釈がごちゃ混ぜになることで生まれるすれ違いはよくあると思っていて、それを極力減らしていきたい想いが自分にはあるのだなぁ。”事実を歪曲させる、解釈のレンズ”を手放すぞ!と今一度心に決めました。(まぁ、とっても難しいことなんですけどね。)
④最後に
「陰陽師0」、私はこんな観点で鑑賞して、とても楽しませてもらいました。
制作に関わっている皆さまに感謝です。
そしてここまで読んでくださり、ありがとうございます。
自分にとってハイライトになるような印象的なシーンの記憶をベースに、内観的に振り返りながら、陰陽師0を味わい直してみました。少し”内観的に振り返る”、”自分起点で問い直し・捉え直しをする”というイメージが湧いたでしょうか?
私はコーチングをする人なので、この”内観的に考える”という思考が身近なところにありました。皆さんにとってはあまり聞かない単語でしたよね。でも、こういった内観的な思考でセルフコーチングができることで、毎日が生き易くなったり、豊かになることがあるので、少しそのお裾分けができたらと思って、このスタイルをとってみました。
もしもコーチング自体に興味を持って下さった方がいましたら、こちらの記事を覗いてみてください。
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また次の記事でお会いできたら嬉しいです。それでは、また!
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