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世界的な枠組を知ると、気候変動が身近になる

ここ2週間ほど私の元に、カーボンニュートラル関係、気候変動関係で面白いニュースが入ってきていません。(面白いか面白くないかは私の主観)
なので記事を書くきっかけも掴めなく、しばらく放置していました。

実はわたし、社内向けに今週のニュース配信なるものをしています。はい。カーボンニュートラルに関係する「これは知っておいた方が良いだろう」と思われるネット上の記事をスクラップして、社内に配信しているのです。

このニュース記事。私の関心事を理解したGoogleサンが毎日のように「あんたこれ好きだろ」とレコメンドしてくれるわけですが、これがこの2週間低調でして、ネタ切れとなってきているのです。

この記事を書いている現在も正直ネタ切れの状態でして、今回は何を書こうかと悩んでいる次第です。(現時点で340文字)

困った…何かないか…。何の期待もなく、少ないネタを再び眺めてみます。すると以下の二つの記事に目がとまりました。

どちらも気候変動に関する記事です。

wiredの記事では海面水温の記録的な上昇が続いており、これは異常な現象であるとしています。

研究者はこの上昇スピードが予想を大きく上回っており、ハリケーンの大型化や海の生態系への悪影響をもたらす可能性があると警告しています。特に大西洋では、平年よりも水温が早く上昇しており、これが極めて異常であると指摘。海の温暖化は深刻な問題であり、エルニーニョやラニーニャのような自然現象も影響を受けているとあります。

またweathernewsでは現在の地球温暖化の速度が自然の気温変動サイクルよりもはるかに速いことを強調しています。

地球の歴史を通じて温暖化と冷却の自然サイクルが存在していたものの、人間の活動による現在の温暖化トレンドの速度は前例がなく、適応と緩和のための課題を提起しています。温室効果ガスの排出削減と、将来を守るための緩和および適応戦略の実施が急務であると呼びかけています。

どちらの記事も気候変動のスピードが速くなっていることに警鐘を鳴らしています。

なかなか危機感を感じさせますね。

今更ながら国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が、2021年8月9日に公表した第6次報告書で、地球温暖化の原因が人間活動の影響であることに「疑う余地がない」と結論付けたことが重くのしかかってきます。

私は元々は気候変動問題、地球温暖化なんて嘘くさいと思っていた側の人間です。

いいですか。「疑う余地がない」んです。地球温暖化の原因は人間活動にあります。

ここで整理しておきます。

地球温暖化と気候変動はちょっと意味合いが違います。

先ずは地球温暖化です。英語ではGlobal Warming。
人間活動に起因して大気中に放出される GHG (温室効果ガス)によって、地球が暖められる現象です。

対して気候変動。こちらはClimate Change。
UNFCCCの定義によると

「地球の大気の組成を変化させる人間活動に直接又は間接に起因する気候の変化であって、比較可能な期間において観測される気候の自然な変動に対して追加的に生ずるものをいう」

なんだかよく分からない定義ですね。

私はこの手のわかりにくい表現は見た瞬間に拒否反応を示してしまう質なので勝手に意訳します。

「人間活動に直接又は間接に起因する気候の変化」とありますので、先の地球温暖化は気候変動の構成要件のひとつ

つまり雑に言うと気候変動>地球温暖化

こんな感じですかね。

正直、この気候変動と地球温暖化をごっちゃに語りがち(当方Noteも…)なので以後注意していこうと思います。

因みにこの気候変動の定義づけをしたUNFCCCというのは、United Nations Framework Convention on Climate Changeの略称でして、国連気候変動枠組条約と言われるものです。

なんかニュースとかで聞いたことありますね。国連気候変動枠組条約。
テストに出ますので抑えておいてください。

この気候変動枠組条約はどういったものかというと、気候変動がもたらす様々な悪影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約でございます。

採択されたのは1992年5月。1994年3月より発効となります。
2023年11月現在でこの条約を締結しているのは198カ国・機関です。

このUNFCCCの目的は大気中の温室効果ガス(CO2、メタンなど)の濃度安定化です。

このUNFCCCの採択に基づいて1995 年から基本的に毎年、気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)が開催されているわけです。

はいまた出てきました。絶対聞いたことがある単語COP。
これは絶対にテストに出ます。

ニュースでCOP21がどうたらとありますが、正直そのあたりの知識は普通の人にはありません。聞き覚えはありますが馴染みがありません。何か環境の世界的な会議やってんだねって程度で普通の人は華麗にスルーです。

ここなんですよね。気候変動問題がイマイチ人ごとなのって。

ちょっと長くなってきたので、ここで今回の記事は一旦終わりとします。
次回はこのCOPについてとか国際的な枠組についてもうちょっと細かく見ていきましょう。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。