孫子の兵法⑮
〜無理、無駄な争いはしない〜
軍を動かすときの原則として、将軍は君主の命令を受け、軍隊を集合し、兵士を集めたならば、山林・険しいところ・湿地帯のあるようなところには宿舎を設けてはいけません。
諸侯(君主から権威を与えられた土地)の領土と四方で接していて、先にそこへ行った者が天下の民衆を把握できるような交通の要地では諸侯と親交を結び、自分の国から離れてしまっている土地は留まることなく早く通りすぎます。
敵に囲まれてしまった土地では奇策を巡らし、進退が滞ってしまったような場合では戦うのであります。
道にも通ってはならないものがあります。
敵の軍にも攻撃してはならないものがあり、敵の城にも攻めてはならないものがあり、土地にも争ってはならないものがあり、君主の命令でも聞いてはいけないものがあるのです。
攻撃は最大の防御という言葉がありますが、攻撃したら最後滅びてしますかもしれないのが戦争です。
攻める前に熟考を重ね、いくら有能な将軍の言うことでも、時に命令を無視しなければなりません。ただの言いなりの奴隷では、強くなれないのです。
常に油断せず、常に最善の策をとり、余分な危険を回避する。 このように生きていくのが本当に正しく賢いと思いました。
それでは。
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