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精神障害とともに②

精神障害とともに、、、

という本より。

第一部のタイトルは
「闇と光の日々」

「22年鉄格子の中に」

というタイトルで、
2016年当時で78歳のサダエさんという
女性のドキュメンタリーが出てきます。

サダエさんは26歳の時に精神科病院に入院。

26歳の時に激務で精神的に追い詰められ、
カミソリを買い手首を切った。

で、
精神科病院に入院させられる。


そして、
それから長期にわたり入院。

病名は統合失調症や双極性障害と
診断されたことがある。



入院から17年後、
思わぬ形で退院が決まる。

身元の引き受け手が現れたから。

27歳で入院して43歳になっていた。

43歳で初めて自動販売機を使った。

しかし、
実社会から隔絶された年月はあまりにも
長かった。


結局3年余りで再入院となった。

サダエさんが入院した病院は鉄格子で
覆われていた。

病気が改善しても引き取り手がいなくて、
病院で生涯を終える人も多い。



2015年時点で、
鹿児島県内で10年以上入院してる
精神疾患患者は2千人を超す。


サダエさんは「短歌」が好きで、
短歌で生きる喜びを得てるそう。

歌は新聞にも紹介され、
同じ障害で苦しむ人や家族から
反響があった。

その後、
精神科病院から養護老人ホームに
うつった。


飛行機も新幹線も一度も乗ったことがない。

養護老人ホームから杖をつき、
精神科の診療所に通うのが楽しみ。


サダエさんのドキュメンタリーでした。




サダエさんは、
本当に精神疾患だったのでしょうか?


20代で激務で精神的に不安定になり、
リストカットしてしまった。


ただそれだけで、
そこからほとんど一生精神科病院暮らし。


この
ドキュメンタリーは、
どちらかというと悲惨さをアピールするより、
精神科病院の中でも短歌を詠んだり、
生きる悦びを見出せた!


「闇と光と日々」という第1章の中では
「光」のドキュメンタリーとして紹介されてる。

わたしには、
とても「光」とは思えない。


新幹線も飛行機も乗ることなく
終える人生。

短期間、退院はできたものの、

そりゃ
たんまり向精神薬飲んでるわけで、
そこから健常人になれるわけない。


精神科病院に再入院は想定内。

サダエさんは、
結局要介護になり老人ホームにうつる。

20代で精神科病院。
70代で養護老人ホーム。


2017年当時で78歳。

もしかしたら、
現在はもう亡くなられてるかもしれない。


怖い
怖すぎる

このドキュメンタリー、
新聞に掲載されたわけですが、

普通の人はどう感じるのでしょうか?


いい話だと思うのかしら。


わたしには、
本当に心底怖いホラーにしか思えない。

20代で激務でメンタル弱って、
少し変になるなんて、
普通のことだと思うんですが。

一生精神科病院に閉じ込められなくては
いけないようなこと?



でも、
わたしも自殺未遂して精神科閉鎖病棟に入院しました。

一つ間違えば、
サダエさんのような人生を送ってたかもしれない。

サダエさんを
精神科に長期入院させた精神科医の罪は重い。


とは、
誰も思わないんでしょうね。

ルビコン川を渡る。


「ルビコン川を渡る」という表現は、
後戻りのきかない道へと歩み出す、
その決断を下すことを意味する。

 

精神科の扉を叩く際に、
ピッタリの言葉ですね。

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