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猫バカ✖️犬バカ

近藤誠と養老孟司の対談形式の本、
「ねこバカ❌犬バカ」

という本を読みました。


近藤誠氏は犬を飼っていて、
養老孟司氏は猫を飼ってました。

養老孟司の猫ちゃんの名前は「まる」

こちらは、
NHKの猫メンタリーという番組で観て
知っていました。
(まるはもう亡くなってます)

ちなみに
猫メンタリーという番組がわたしは大好きで、
何度も観てます。

特に村山由佳と愛猫もみじシリーズが
大好きです。



近藤誠氏も養老孟司氏も医者。

2人とも少し変わり種の医者ですね。

養老孟司は東大出身で、
専門は解剖医。

近藤誠氏は慶応出身で放射線科医。

近藤誠氏は
「患者よ、ガンと闘うな」
「医者に殺されない47の心得」
などの著書が有名ですよね。


お二人とも
医師でありながら、
どこかしら反西洋医学的な面が大きな
人達で、
少し変わってます。


でも、
お二人とも本質的ないいことを言ってるんですよね。

結局
生きてるものは100%死ぬのだから、
自然に任せなさい。



みたいな。


このお二人、
犬も猫もその長い人生で何匹も飼ってるけど、
基本的に獣医さんに連れていくこともせず、
過剰に医療を施してない点が共通してます。


確かに
現在の獣医は過剰医療ですよね。

温熱療法にオゾン療法、高濃度ビタミンC点滴や漢方薬やらサプリメント。
ガン治療も手術に抗がん剤。
さらには、
最近は犬猫に抗うつ薬など向精神薬も処方する。

近藤誠氏に言わすと、
人間社会のパロディー。

根拠なし、意味なしの療法の
オンパレードらしいです。

獣医もわかってるらしいですね。

犬猫もガン治療すると、
最後は苦しんで安楽死が必要になるって。


自然にまかせとくと、
自然に弱って眠るように枯れるように
亡くなるそうです。


人間の医療と同じで、

「愛するペットのために、
できることは何でもしてやりたい」

という
飼い主の気持ちにつけこんで、
サギ的なペット医療が蔓延してるそうです。


このお二人の対談、
人間の医療のことも話されていて、
とても興味深いですよ。


結局
ガンに関しては、

死ぬガンは、
何しても死ぬんですよね。

助からない。

それこそ、
手術して抗がん剤治療して放射線して、
逆に苦しんで命を縮めてる患者が多いっていうのも事実と思う。


ただ、
人間って弱いから、

あなたのガンは、もう何しても助からない。
抗がん剤や最新治療しても助からないし、
苦しんで死期を早めるだけだから、

何もしないで自然に暮らして、
自然に死を迎えてください。


それが正解だとしても、
それを受け入れられる人って、
相当な精神力を持ってる人だけですよ。


死ぬのは怖い人が大半ですから。

何もせず、
死を待つって、
ある意味悟りを開いてないとできない。


それなら、
結果的には死期を早めても、
何かしら抗がん剤や治療をして闘ってる方が
精神的には楽だと思います。

もしかしたら助かるかもしれない!
この治療で助かるかもしれない!

という望みがあるから。

結局無駄に終わる望みであっても、
望みは生きる気力の元になりますからね。

あなた何しても死ぬから、
医療なんて受ける必要ない。

って受け入れることできる人って少なそう。
それこそ、
逆にガクッときて死期を早める人もいそうです。


このお二人は、
もうそこそこ高齢ですし、
死ぬことは怖くないと仰ってます。


意外と
年配の医師でそのように言う人は多いですね。
死ぬことは怖くないって。


養老孟司先生がこう言ってます。

だいたい、
毎日寝て、
まいにち意識がなくなってるんだから、
そこから戻ってこなくても、
なんの不思議もない

って。

死ぬってそういう感じらしいですね、

この
「ねこバカいぬバカ」って本、

単にお二人が溺愛してるペット談義と
思い借りましたが、
も語られていて、
なかなか奥深い一冊でした。


何回も読みたい感じです。


買おうかな、、、、

いい本って、
何度も何度も読まなくちゃいけないんです。

一回読んだだけでは、
頭に残らないですからね。

まる、

死んでしまいました。
泣ける、、、

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