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摂食障害 : 回復期Q&A

こんにちは。私は摂食障害はじめ、精神疾患経験者で経験談から考え方、メンタリティーについて X @mgmgpai で質問やお悩みを頂いて Ameba blog @konpaichan でお答えさせて頂いています。

今回は頂いた質問に答えていくnoteです。質問ありがとうございます。

摂食障害の回復期では多くの方が「悩み」や「不安」を抱いて体や心の変化に戸惑いを持って治療しています。私の経験談と重ねて、考え方の選択肢の一つにしてもらえたらと思います。

Ameba blog @konpaichan ではこれまでのQ&Aのpostを載せているので合わせて読んで下さると嬉しいです。

頂いた質問


回復過食期のメカニズム

以前書いたコラムにもある「体のメカニズム」によって体は機能して私達は生きています。

摂食障害になって、痩せただけじゃなくて見えない内側にある体の機能が低下している状態です。


人それぞれの「健康の範囲」から栄養やパワーが減ってしまうと、自然と体はエネルギーを欲しがって「食欲」に変わってサインを送ります。

それを「食欲」と認識しています。

目的(痩せる/ダイエット/健康管理)を持ってルールを設けて制限や我慢を繰り返すと、食欲というサインは止まる事なく続きます。

摂食障害さんは特にその時間やルールが厳しかったと言えるのでそれだけのエネルギーが必要になります。従って、それくらいの食欲が湧いてくるのも自然です。

それが「回復過食期」と認識しています。

食欲を自然なリズムに戻すには「体の健康」がなければいけないし、それを抑制する「心の問題」を解決する事も必要なステップです。


摂食障害は精神疾患です。心の問題が大きくなって行動(体)に制限をかけて体に支障が出る病気。

心にも体にもフォーカスして治療(回復期)を行うのが大事な事だと私は考えています。



回復の順番は関係ない

急な体の変化に戸惑うのも、不安に思うのもある意味「自然現象」だと思うんです。

「変化と向き合っている」という変換もできます、悩むというのは前進だと思います。

体と心のバランスが大事なのであって、どちらが先に良くなるという順番は気にしなくても大丈夫だと思います。

質問者様の仰る「体"だけ"が元気になる」という状態は私にとって問題がないように感じます。

体が元気になれば考えられる幅が広がり、後から心で元気な体を受け止めていく事もできるからです。

体が心を追い越したら、心が追いつくように考え方と向き合う回復期。反対に心が体を追い越したら、体が付いてくるように継続してあげる事。私はこうやって意識していました。

決まりやルールはありません、精神疾患の治り方や完治の基準も人によって違います。

自分なりに、今の体を受け入れられない理由を探って回復へと向かっていくのが質問者様の回復期なのかなと思います。


順番や手順を気にしていると、複雑になってしまうので簡単に考えて「体の変化を受け入れる時期」と捉えるのもいいかもしれません。


回復期で抑制する危険

回復期過食期は必ず終わりが来ます。ですが、終わりの時期を早めてしまったり無理に決めてしまっては本末転倒になってしまうと、私は思います。

「体型が戻った」「生理回復した」「標準体重になった」というだけでは回復とはいえないと考えているからです。

これらが継続できる心の器があって、健康を維持・受け入れる事ができて「回復」と感じます。

体の見た目や数字に左右されて自然な食欲を抑え込むとまた反動で食欲が湧いてきます。

食欲に対して罪悪感を感じる自分が回復期でもループしている状態は、まだ「食や容姿に囚われている」と捉えられます。

容姿や食への思考の偏りがある事が、摂食障害になった原因であるので自分の意思(こだわりやルールや嗜好)より体のサインを受け入れて、しっかり体を回復させていくまでがセットと考えます。


回復期の"ルール"も危険

先程書いた通り「回復期」の過程は人によって異なります。どういう気持ちで経緯で精神疾患である摂食障害になったのか?が人によって違うからです。

それぞれに合ったリズムとアプローチがあると私は考えています。

何事も共通して言えますが、回復期も何かを見て真似しても自分との「相性」が「合う・合わない」があります。

また回復するにあたってのルールというのも、そのやり方やこだわりが生き辛さとなる原因になっている事もここで伝えておきたい事です。

例えば、SNSでよく見かける「○○Kcal食べる」とか「白米○○g食べる」とか「食事記録」とか。

それらに「こだわり」を持ってしまうと、カロリーやグラム数を測れない場所で食事をする事を考えたらどうでしょうか?不安になる方が多いと思います。

これまで持っていたルールや縛りから解放してあげる練習の時間で、その練習にもルールを設けてしまうと決めた事の範囲でしか安心ができない状態から抜け出せないかなと思うんです。


質問者様の質問内容とは逸れてしまいますが、回復期にルールや順番などを気にしてしまうと「これで合っているのかな?」と不安を感じて、手足が止まってしまいます。休む事も大切ですが、休み方や気の抜き方も「今でいいのか?」と思っていては休めないと思うんですね。

自分を信じて自分のやり方でやってみる「決断→行動→感じる気持ち」この一連の動きが、回復後の自分にとってとても大切な練習だと思うのです。

できれば、ルールや順番や回復期のこだわりも手放してみるように意識してもらえたら、きっと回復期の経験がその後の自分に繋がっていくものだと思います。


質問を送って下さった方ありがとうございました。こうして悩みや不安を言葉にしてくださると同じ悩み・不安を持った方の心の救いになるはずです。また、多くの方に私も考えをシェアできるきっかけになります。

些細な事でも構いませんので X@mgmgpai の固定postにあるリンクから質問を送って下さい。お待ちしております。







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