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[ポエム] 暇乞い

消え行くものは消えうるのか。

実体として。

存在そのものとして。

儚く朽ちたり。

すなわち、段階というものが。

かようなそれがあるような。

そのような動的存在なのだろうか。

そのような可変的存在なのだろうか。

観念性と実存性について。

それを己に問うたとき。

主観視は実体を。

客観視は実存を創造する。

かように僕は答える。

手法が違う故に異なってしまう。

人間は認識できてしまう。

まあそれというのは実のところ。

してしまうのである。

明らかに。

過ぎ去った時は過ぎてしまった。

それを捉えることは永久にできない。

しかしそれは。

人間が一度過ぎ去ったそれを。

認識したからに過ぎない。

すなわち、過ぎ去った時とは。

もとより永久的に実存しているのである。

人間の認識力。

存在を存在たらしめるそれは。

存在しか作り得ないのである。

だから。

去って帰ってこないもの。

ことによるとそれは。

二度と帰ってこないかもしれない。

がしかし、その事実というのは本当のところ。

失ったものに対する。

観念性に他ならないのである。



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