予告詐欺感が否めない『楽園』
2019年公開映画169本中130位。
ちょっと思ったのと違う映画だったかな。。。
とある村で起こった未解決の少女失踪事件。
その12年後、再びその村で少女がいなくなる事件が発生する、、、
という話。
予告編を観ると、事件の真相を暴いていく刑事モノっていう気がしたけど、
実際はそういうサスペンスではなく、
事件が起きた後の人々の心境を追ったヒューマンドラマって感じかな。
犯人ではないかと疑われた綾野剛の行き場のない苦しみ。
12年前の事件で行方不明になった少女と
直前までいっしょにいた杉咲花の罪悪感。
小さなで村八分に遭い、孤独を味わうハメになった佐藤浩一。
3人とも置かれた状況は異なるけど、
共通して「孤独」ってのは感じ取れた。
そして、その孤独が生み出す悲劇はとても悲しい。
ただね、演技はどれもものすごくよかったんだけど、
お話として時系列が行ったり来たりなのと、
綾野剛がなんであんなに精神不安定なのかがイマイチわからなくて、
ちょっとわかりづらかったかなー。
あと、綾野剛と杉咲花は関係性あるんだけど、
佐藤浩一は村が同じというだけであんまり関わりないから、
エピソード的には2つが並行して走ってる感じです。
個人的には、佐藤浩一の方が共感できたかな。
小さなコミュニティで村八分に遭うと辛い。
原作の小説は読んでないけど、
世間一般でもそこまで評価高くなさそうだから、
やっぱりそんなに面白くはないのかも。
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