見出し画像

"インフィニティ・ウォー"って副題がピッタリだと思えるほどに大迫力の大合戦とキャラの再現度の高さに身震いした『キングダム2 遥かなる大地へ』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:5/110
  ストーリー:★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★★★★★★★
     音楽:★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★

【作品情報】

  製作年:2022年
  製作国:日本
   配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 上映時間:134分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:漫画『キングダム』(2006-)

【あらすじ】

紀元前、春秋戦国時代の秦。天下の大将軍を志す戦災孤児の少年・信(山﨑賢人)は、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政(吉沢亮)と運命的な出会いを果たし、河了貂(橋本環奈)や山の王・楊端和(長澤まさみ)らと協力しながら、嬴政の玉座奪還に成功する。

その半年後、隣国・魏が秦への侵攻を開始。秦は嬴政の号令の下、蛇甘(だかん)平原に軍を起こす。歩兵として戦場へ赴いた信は、同郷の尾平(岡山天音)と尾到(三浦貴大)や頼りない伍長・澤圭(濱津隆之)、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣(清野菜名)と共に、最弱の伍(五人組)を組むことに。

戦略上有利とされる丘を魏軍に占拠され、劣勢を強いられる中、信が配属された隊を指揮する縛虎申(渋川清彦)は、無謀とも思える突撃命令を下す――。

【感想】

映画『キングダム』シリーズ第2作目。今回は原作5~10巻の内容を映画化しており、秦と魏の合戦がメインでした。いやもうすげぇなって。2時間ちょいの間によく収めたなって。もちろん多少変わっている部分はあるにせよ、肝となる要素は全部入っていてものすごく面白かったです。100%を期待していたら120%返ってきた感じ。邦画の超大作アクション映画でここまで興奮したのは、『るろうに剣心』シリーズ以外では他にないですね、僕の中では。

<格段にレベルアップした戦闘シーン>

この映画で僕が推したいのは2つあります。!大迫力のバトルとキャラクターの再現度の高さです!

まずバトルがすごかった。。。前作以上に個人戦のクオリティが上がっているんですよ。特に羌瘣の戦闘シーンがメチャクチャかっこよくて!「トーンタンタン」と言いながら目にもとまらなぬ華麗なる剣さばきで敵を瞬時に死に追いやるスタイル。「こういうの観たかったんだよおおおお!」っていう願いを見事に叶えてくれて感謝しかないですね。

さらに、『キングダム』といえば大軍同士の合戦がウリのひとつだと思いますが、前作ではそのシーンがなかったですよね。でも今回はちゃんとあります!秦軍と魏軍、共に15万の規模。それがわっしゃあってぶつかって、斬って刺して殴り合う血と汗が飛び散るシーンがすごいのなんのって。その合戦のとてつもない迫力に圧倒されました。さらに、多くの兵士たちが戦っている中に魏軍の誇る戦車隊も入ってきて、人がゴミのように蹴散らされていく惨たらしさ、それが羌瘣の気転による積み上げられた死体の山に衝突して大破するところなんかも、ものすごい映像でしたね。『バーフバリ2 王の凱旋』(2017)でこういうシーン観た気もしますが、、、すみません、邦画でここまでやれるって正直思ってなかったです。ハリウッドやボリウッドにも負けない映像クオリティがここにはありました、、、!!

<原作に近しいキャラクターの数々>

原作がある映画って、キャラクターに関してはどれだけ原作に近いのかっていうのは指標のひとつになりますよね。僕もけっこう気にしちゃうんですけど、本作はそこも大満足の出来でした!前作に引き続き、大沢たかおが演じた王騎将軍は相変わらず好きなんですけど、渋川清彦の縛虎申もハマってましたし、豊川悦司の麃公と小澤征悦の呉慶もよかったです!!この2人の一騎打ち、もっと観たかったんだけどなあ、、、そこだけがちょっと心残りです。

でもでも、今回一番やっべぇなって思ったのが、玉木宏の昌平君!!いやもうまんま昌平君だなって。美しいな尊いなって。思わず「ごちそうさまでした!」って言っちゃうぐらいにドハマりしてましたね~。ただ、彼を含めた呂不韋(佐藤浩市)一同って今回ほとんど出番がないんですよ。ほんとうにちょっとしか映ってなくて、、、もっと観たかったんですけれども。そりゃ秦と魏の合戦がメインですらね、呂不韋まで範囲を広げたら2時間じゃ足らない。2時間じゃ足らないから……?足らないから〜?本編を観ればわかりますが、まさかの展開にびっくりですよ(笑)

あと、羌瘣の描かれ方にも注目したいです。原作だとこの時点ではあまり話すキャラクターではなかったんですが、今回はけっこうしゃべってる印象でした。彼女は戦闘スキルに目がいきがちですが、きちんと過去のエピソードも描かれていて、復讐のために魏に向かうという動機がしっかり伝わってくるようになっています。ここまで登場人物が多いとなかなか人物の深掘りまでは難しかったりするんですが、今後の展開への伏線もあってか、羌瘣については初登場ながらも、とても大事に描かれていたと思います。

<そんなわけで>

大迫力の合戦とキャラの再現度の高さに大興奮の内容でした。これはぜひ映画館で観て欲しいですね。音楽とかキャラクターの登場の仕方とかハリウッドのスーパーヒーロー映画みたいな雰囲気あって、個人的には前作よりも今作の方が好きかもしれません。

それにしても、これいつまでシリーズ続けるんでしょうか。原作が好きな身からしたら最後までやって欲しい気持ちはありますけど、、、さすがに10年以上はかかりそうですよね。ハリウッドとかならマーベルみたいにずっと作り続ける可能性ありますけど(笑)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?