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ヤクザなMIYAVIのかっこよさに全俺が泣いた『ヘルドッグス』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:81/136
  ストーリー:★★★☆☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★☆☆
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆

【作品情報】

  製作年:2022年
  製作国:日本
   配給:東映、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 上映時間:138分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:小説『ヘルドッグス』シリーズ(2017-)

【あらすじ】

復讐のみに生きてきた兼高(岡田准一)は、その獰猛さゆえに警察に目をつけられ、関東最大のヤクザ組織へ潜入させられるハメに。任務は、組織の若きトップ・十朱(MIYAVI)が持つ“秘密ファイル”の奪取。

警察の調査で相性が最も高い室岡(坂口健太郎)との接触を手始めに、着実に、かつ猛スピードで組織を上り詰めるが、その先には誰も予想できない結末が待っていた。

次々に起こる新たなミッション、そして続々と明かされる驚愕の真実。果たして、兼高は無事に任務を終えられるのだろうか―。

【感想】

ファブル』シリーズに引き続き、岡田クンの体を張りまくったアクション映画。彼はポスト真田広之を目指しているんじゃないかってぐらい、とにかくアクションに体を張りまくっていますね。原作小説は未読ですが、裏社会の人間模様を描いたダークな世界観は印象的でした。

<とにもかくにもMIYAVI>

主人公は岡田クンですが、実は彼以外のキャラクターもすごくいいんですよ。中でも、一番推したいのはラスボスだったMIYAVI。彼に尽きます。。。とんでもなくかっこいいのなんのって。キリっとした目にスラっとしたスタイル。スーツが似合うのなんのって。でも、ヨウジヤマモトもサラッと着こなしちゃう。あんなに着る人を選ぶブランドなのに。「こんなにヨウジ似合う人いる?」って。彼のキャラクターだけで「ごちそうさまでした!」と心の中で叫べるぐらい見ごたえバッチリ。スタイルもいいし、英語も話せるし、いずれ海外のスーパーヒーロー映画に出る彼を観てみたいぐらいです(笑)

MIYAVIだけじゃありません。はんにゃの金田哲がいい味出してるんですよ。もともとシュッとしているから、オールバックにするとインテリヤクザっぽくて、けっこうハマり役だなと思いました。

<アクションについて思うこと>

今作ではアクションもウリのひとつだと思います(その割にはそこまで扱いが多くないんですけど)。『ファブル』シリーズでもそうですが、様々な格闘技をガチで身につける岡田クンのストイックさはよくメディアでも取り上げられていますよね。確かに激しく素早く、邦画の中ではかなり見ごたえのあるアクションだと思います。でも、これは個人的な感覚なんですが、洋画のアクション映画もたくさん観ている身としては、そこまで持ち上げるほどかな、、、と思ってしまうのも事実です。もちろん、CGやワイヤーアクションを使わずに生身の体だけでやっている違いはあるかもしれませんが、観客の立場として興奮するかどうかっていう話でいうと、そんなにかなとは思うわけです。むしろ、『ベイビーわるきゅーれ』(2021)の伊澤彩織のアクションの方がすごかったと感じますね。この違いが何なのかって考えてみるものの、正直わかりません。なんとなーく、ガチの格闘技と"見せる"アクションであるスタントパフォーマンスの違いなのかなって。スクリーンを通して観ると、後者の方が"ウソ"が多い分、見映えはするのかもしれません。知らんけど(笑)

<映画として観づらいと感じた点>

全体的に楽しめる映画ではあるんですが、登場人物が多くて、それぞれの目的が何なのかがちょっとわかりづらいなとは思いました。原作を読んでいるなら問題ないんでしょうけど、映画が初見だと頭の中での整理が追いつかない人もいるんじゃないかなと。

あと、セリフが聞き取りづらいところがあるんですよ。それで話がわからなくなることはありませんが、ちょいちょい何言ってるのかわからないシーンがありましたね。まあ、ヤクザっぽく早口で語気を荒げているからある程度は仕方ないのかもしれませんが。

<そんなわけで>

岡田クンのガチアクションがファンにはたまらない作品でしょうけど、MIYAVIのかっこよさをもっと目に焼きつけてほしいなと思う映画でした。


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