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【転職】希望部署についての考え方

年収上げたい場合は”会社の事業モデルと自分が選択できる職種の組み合わせ”が重要になってきます。

エンジニアであれば、受託開発の会社よりメーカーの方が優遇されると思います。

なぜかというと、BtoBのビジネスモデルで大切なのは、受注する営業マンになるので、会社としては営業の方にコストをかけると思います。

事業モデルにより”どの職種にコストをかけるか”は異なります。そのため、自分が選択可能なキャリアで一番希少価値を高められる部署を選ぶ必要があります。

併せて、その事業の成長性と収益性まで考えられるとベストです。

私の場合は、会社全体の業績は悪かったのですが、転職1年目で4.5万円給与が上がりました。部署が良かったと考えています。
※特に何万円上げてくださいとは言ってないです。

では、どのような年収が部署に比例するのか見ていきましょう。

成長事業かつ売上を作る部署がボーナスも昇給も大きい

事業モデルと職種の組み合わせの前に"給与が上がりやすい環境"について考えていきたいと思います。

結論:会社が全力で投資して伸ばしていきたいという部署になります。

会社がどんなにコストをかけてでも成長させたいと思っている部署や売上に必要不可欠な部署は、比較的に周りより多くの給与が支払われると考えています。

部署の考え方には2つ視点があります。

  1. 大企業なら事業単位での視点
    ※EC事業やSaaS事業など

  2. 職種に関わる部署の視点
    ※マーケティングや経理、エンジニアなど

事業単位での選定について

上場企業やグループ企業だと様々な事業を同時並行でおこなっています。

収益頭の事業や新規事業、衰退フェーズの事業などがあります。

その中で1番年収や給与交渉をしやすいのが収益があり成長余地のある事業です。

給与交渉がやりやすい順番でいくと以下のようになると思います。

  1. 売上があり今後も成長見込みがある事業

  2. 会社全体で1番売り上げが高く現状維持の事業

  3. 赤字だけど収益の柱にしたい新規事業

  4. 衰退フェーズの事業

売上を作っている部署や会社として力を入れている新規事業は交渉がしやすいです!

私は2社、新規事業の赤字部署で働いていましたが、1社目は新規事業にかける思いが弱かったように感じます。結果として給与は全然上がりませんでした。

しかし、未経験ながらPMを経験させていただいたのには大変感謝しています。

現職(2社目)も同じ新規事業ですが、会社全体として新規事業を収益の柱にしたいという思いからか昇給しやすいように感じます。

売上の少ない新規事業に行く場合は、どのくらいの温度感で会社が投資しているのか考えなければいけません。

余談ですが、新規事業でも会社が力を入れている部署に行きたい場合はAIやWeb3などホットな市場に身を置くことをオススメします。

職種別の考え方について

中小企業やベンチャーなど、どんな会社でも当てはまるのが職種として希少価値です。

会社視点に立ち、自分なら何にお金をかけるか?で考えると転職では有利になります。

会社の売上を上げるために力を入れている事がわかれば交渉がしやすくなります。

私が考える給与交渉しやすい部署は以下のようになっています。

  • 売上を作る部署、売上に近い部署

  • 売上に必要不可欠な部署

例えばBtoBの会社であれば、営業マンに高いコストを払い事業運営するでしょう。

BtoCの会社であれば自社のサービスを改善してくれるエンジニアに多くのコストを払うでしょう。

CtoCであれば、エンジニアもそうですが、ユーザーより出店する事業主の営業の方が給与は高そうですよね。

自社の商流を理解し、そこで重要な部署を見極めることができれば完璧です。

自分が選択できるキャリアで1番収益性が高そうな部署を希望すると比較的に給与交渉がスムーズだと考えています。

例えば、経理だとしても資格取得や経験を積み経営企画に参加し、事業全体の数値を管理できるようになれば給与の交渉はしやすいと思います。

その他にも簿記知識を活かし、税理士事務所やfreeeなどのSaaSの営業に行くこともできます。

クライアントを持ち、会社の売上を作ることができれば、比例して年収はUPします。

大きく職種を変えるというよりは、自分が選択できる職種で"人材"としての希少価値を高められる部署を選ぶと良いと思います。

同じ職務内容でもビジネスモデルが違えば、希少価値は大きく変わります。意識して求人を確認してみてください。

成長事業(職種)の見極め方

では、実際に成長事業の見極め方について、ご紹介したいと思います。

1番望ましいのは企業のIR資料や決算説明動画を見ることです。

その会社の現状と展望が理解できれば、どのような事業に投資していくのか判断できます。

ビジョンなどはフワッとしていて何の参考にもなりません(笑)

IR関連の資料がない場合は、応募部署以外の求人の確認とカジュアル面談で会社の温度感を測っていきましょう。

そこから希望部署が成長フェーズか衰退フェーズか判断してください。

積極的に投資するであろう部署を希望すれば、同じ職務内容でも給与は大幅に変わってくると思います。

細かい職種については求人情報でリサーチしていました。

応募企業だけでなく、競合も確認し、募集の年収テーブルを見て「どんな職種が1番高い年収で募集されているか」を確認していました。

実際に転職活動しているときは、暇があればメーカーや代理店など、業種を絞らずに求人を見ていました。

スカウトだけに反応していると偏ってしまうので、こちらから積極的に求人を見ることをオススメします。

転職活動中でなくても、たまに求人を確認して必要スキルや今後のキャリアをイメージすると、実際の面接や職務経歴書で困ることも少なくなります。

さいごに

転職活動ってプラスのモチベーションから始まることは少ないですよね。

そのタイミングで情報収集から応募書類の準備、面談となるとキツいと思います。

なので、「転職しよう!」というタイミングで活動を開始するのではなく、日々の情報収集が最高の転職を実現させてくれると思っています。

他の企業を見ているから、本業を疎かにしているわけではありません。

競合他社の状況を把握することで、本業の仕事を最適解へと繋げることができます。

私は仕事でSaaSのツールを導入をする際に、競合他社が「どんなツールを使っているか」を求人情報でリサーチしました。

公式ページだけでは把握できない情報も求人の"歓迎スキル"などを見ればわかります。

求人情報を確認することは悪い事ではなく、むしろ情報収集としては、とても良いことです。

そして、会社員として1番大切な考え方は"給与は会社という道具を使って自分で稼ぐ"という意識です。

1番稼ぎやすい方法を考えて、自分の業務が会社の売上に繋がっている感覚で働けば、自ずと年収は上がっていくと思います。

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