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なめらかなデジタル社会基盤

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本マガジンでは、現在のWEBの構造的な課題にスポットライトを当てながら、未来のウェブのあり方、プライバシー意識の変化と高まり、分散型IDのコンセプトや技術解説・導入事例などの幅広… もっと読む
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#金融

銀行口座以外の仕組みをブロックチェーンで実現できるのか?

世界でも銀行口座を持っていない人たちは数多く存在しており、新しい技術やソリューションでの対応が求められます。 特に有事の対応などは今後大きな課題になっていきそうです。 コロナによる感染拡大が広がって行く中でアメリカ合衆国下院では、既存の金融システムとは別のデジタル通貨のサービスを支払いシステムとして提供するように検討しています。 月額20万円近くの支払いを年間750万円以下の収入の人たちに向けて支払いを行う計画で、口座を持たない人たちにも幅広く提供してく予定です。 2

ブロックチェーンを活用したペイメントソリューションとは?

ペイメントに関する取り組みは技術の発展とともに進歩しつつあります。 今後どのように進んでいくのか注目です。 中国人民銀行 (PBoC)は2019年に支払いに関する進捗を発表し、モバイルの発展とともにモバイルペイメントが広がっていることに加えて取引は68%拡大しています。 現金からモバイルペイメントへの変化は銀行の活用量が減少することを意味していて、19%の銀行取引が減少しています。 1万人あたりで分析した際のATM利用は1.56%減少しており、モバイルウォレットを活

中央銀行によって変わるブロックチェーン進捗度とは?

中央銀行間での新技術に関する取り組みは昨年以来徐々に進みつつあります。 今後どのように取り組みが広がっていくかには大きな注目が集まっています。 イングランド銀行ではディスカッションペーパーを公開し、中央銀行でのデジタル通貨の可能性に関して言及しています。 事前に行われたリサーチを通じて中央銀行デジタル通貨のインパクトとそれによって決済の仕組みがどのように変化していくかについて発表しています。 連邦準備委員会ではコロナの動きによって経済活動に大きな影響があり、多くの国で

銀行とブロックチェーンが生み出す新しい価値とは?

銀行は新しい仕組みの構築やサービスに向けて動き始めています。 新しい金融サービスを見ていく上でブロックチェーンの役割は重要になりそうです。 重慶市の20以上の銀行が連携してブロックチェーンを活用した海外とのトレードファイナンスの仕組みで5億6000万円近くの取引を行なっています。 年間を通して約50億近くを実証で取引を行った上で今回の取り組みを行っています。 ブロックチェーンを活用することでステークホルダー間での認証などを輸出向けのサービスに展開し、税金書類やクレジッ

トレードファイナンス分野でのブロックチェーンの役割とは?

トレードファイナンスに纏わる取り組みは幅広く拡大しています。 各企業の目的は今後も多様化していくと考えられます。 クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンクではマルコポーロが展開するトレードファイナンスプロジェクトへ参画を発表しています。 フランスの銀行が新たにマルコポーロプロジェクトへ参加を表明し、今後はR3がリードする上でERPのシステム接続なども進めていきます。 これによって自動でブロックチェーンに接続できる環境も整うことで広がりが起こ

ステーブルコインに関する新しい動きとは?

ステーブルコインに関連する取り組みは一時期動きがゆっくりでしたが徐々に新しい展開も生まれつつあります。 実際の活用含めて新たな動きには注目です。 金融安定理事会 (FSB)の理事ランダル・クオールズ氏はステーブルコインに関する規制の計画に関してレターを発表しています。 今後国を超えた取引などでの活用を検討していきたい狙いがあります。 金融安定理事会では4月に政府間での課題に関して共有を行う考えで、具体的なタイムフレームなどを話し合う予定です。 ステーブルコインに関す

銀行が目指す実験の次のブロックチェーン活用領域とは?

各銀行は現在もブロックチェーンに関連した取り組みを進めています。 トレンドもいくつか新しい方向に向かいつつあるので注目です。 韓国のソフトウェア企業Hancomと新韓銀行のIT部門新韓DSはブロックチェーンを活用したデジタル資産取引プラットフォーム開発を進めています Hancomは既にブロックチェーン技術をスマートシティ関連の取り組みで進めており、HancomSLedgerと呼ばれるプロトコルを企業向けに提供しています。 さらに生体認証を活用した暗号化鍵管理の仕組みを

カード業界のブロックチェーンに対する熱とは?

クレジットカードを提供する大手企業もブロックチェーンに関する取り組みには注目しています。 新しいテクノロジー開発だけでなく、ユーザーの利便性への期待も集まっています。 アクセラレーターMouseBeltが始めたブロックチェーン教育アライアンスは新たなメンバーとして仮想通貨取引所のバイナンス、マスターカードなどの企業を迎えました。 アライアンスでは学生がスキルや繋がり、知識などをブロックチェーンに記録していく仕組みを提供してく計画です。 CFPBが提供しているレポートで

リースやレンタル体験はブロックチェーンで変化するのか?

ブロックチェーンを活用したリース関連のビジネスも徐々に新しいモデルとして生まれてきています。 今後様々な分野への波及も含めて注目です。 タイのトヨタリースはタイの債権協会が提供するブロックチェーンプラットフォームを活用して社債の発行を行います。 タイ銀行が支援するサンドボックス制度を活用してネットワークの運用を行います。 トヨタ自動車タイランドでは5億バーツ(約18億近く)を機関投資家や個人の専門家向けに発行し、リアルタイムで所有権の移転、記録を行い15日かかっていた

デジタル資産とブロックチェーンの今後は?

デジタル資産とブロックチェーン関連の動きは法律を含め色々と前進してきています。 国内だけでなく全世界で動きつつあるトレンドなので注目です。 トルコに拠点を置くガランティ銀行はトルコのブロックチェーンネットワークに参画し、決済、カストディ業務を行うTakasbankが進めるデジタル資産のプラットフォームと連携する予定です。 初期は他の参加メンバーと連携してブロックチェーン上での取引をリアルタイムで実施し、デジタル資産の輸出や償却などを行い、プラットフォーム上で、モニタリン

ブロックチェーンとコモディディ取引の未来とは?

金融分野でもコモディディ取引に関しての自動化は注目されている分野の一つです。 テクノロジーと金融サービスの融合に注目です。 三菱UFJ銀行はコモディティ商品取引をKomogoプラットフォームでの初期の実証実験を終了しています。 ロンドンでの信用状の発行をメルキュリアグループと実施しています。 プラットフォーム上での信用状などの金融取引に加えて、本人認証に関連するソリューションを提供し、プロセスを標準化したい狙いもあります。 コモディティ商品のマーケットでは金属価格が

2020年のシンガポールとブロックチェーンの関わりは?

シンガポールとブロックチェーン関連の取り組みはアジア圏でも前進している状況です。 2020年もシンガポールは重要なハブになりそうです。 シンガポール金融管理局 (MAS)と中国証券監督管理委員会 (CSRC)の役員クラスの会談が行われ、二国間での資本市場について第四回のラウンドテーブルが開催されました。 両組織は証券監督者国際機構(IOSCO)のメンバーで、現在ブロックチェーンを活用した取り組みに関しての議論が行われ、双方の取り組みの進展に関して議論を行なっています。

中央銀行とブロックチェーン活用の波は?

中央銀行が進めるデジタル通貨に関する取り組みは今年に入ってから盛り上がりを見せています。 新しい技術活用などを考えると今後の動きには注目です。 韓国の中央銀行は“Monetary Policy for 2020”と呼ばれるデジタル通貨に関連したタスクチームを開設し、ブロックチェーン、仮想通貨技術の適切な取り組みに関しての調査をスタートしています。 銀行では審査の基準を制定し、国内の決済や支払い状況などを適切に反映する仕組みを進めています。 デジタル技術の活用は将来の経

クレジットカード企業が見据えるブロックチェーンの可能性とは?

クレジットカード関連企業はブロックチェーンを活用した取り組みを進めている分野の一つです。 今後どのようなモデルでビジネスを立ち上げていくかに注目です。 日本でトップのクレジットカード発行企業JCBはB2B向けのブロックチェーンソリューションをPaystandと連携して企業向けの開発で進めています。 現在現金を中心にビジネス運用が行われている日本国内マーケットの、デジタル化を進めるという意味で期待されています。 クレジットカード業界も徐々に新しい役割へと変化しつつありま