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実は自分のことを知らない 〜自己理解を深め、二人三脚でキャリアの羅針盤を生み出すメンターの存在〜

以下の中でひとつでも当てはまる項目がある方は、ぜひこの記事を読んでみてください。(読了時間:約4分)

  • 目の前の仕事をすることで精一杯で、キャリアの目標を考えられていない

  • 自分の将来に対する漠然とした不安があるが、何から始めれば良いのかがわからない

  • 自分の身の回りに参考になるロールモデルがいないので、このままで良いのかが不安

  • 頻繁にセミナーを受講したり本を読んでいるが、学んだことを活かせている自信がない

私たち一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)は、「マーケターの価値を明らかにする」 というVisionと、「ビジネスを動かすマーケティングの貢献度を可視化する」「プロフェッショナルとしてのマーケターのキャリア構築を支援する」「ビジネスパーソン・学生のマーケティング思考を育成する」という3つのMissionを掲げて設立した2019年3月以降、1,200名以上の会員のみなさまや著名マーケターと共に、さまざまな活動を行っています。(これまでのプログラムやレポートこちら

そして、会員の皆さまに各プログラムへの参加動機を伺っていると「キャリアの目標について考えたい・将来の不安を解消したい」、「実は自分の強みや特徴がわからない」という想いが多いことがわかりました。そこで今回の記事では、参加者が具体的にどのように自分を理解し、不安や課題を解決していったのかをご紹介いたします。

マーケターが直面している将来への不安

まず、MCAの各プログラムの参加者が直面している課題を集約すると、大きく4つのテーマがありました。社内でマーケティング部門がなかったり、部門があっても人数が少なかったり、会社の研修制度が整っていないという方も多く、社内では学べないことを学びに、気付きを得るためにMCAに参加しているという方が多いようです。

マーケターが直面している将来への不安

自分を知り、将来への不安の解消するための選択肢:メンターを持つ

これらの課題の解決方法として、一般的にはセミナーや講座に通う、書籍や記事を読む、人に相談するなどがありますが、今回は「人に相談する」に焦点を当ててみたいと思います。

相談者としての存在の一つに「メンター」があります。一般的には、メンターは「職業人としてキャリア支援する人」、「社会人として成長支援する人」と言われており、「第三者としての伴奏者」といったイメージが当てはまるかと思います。

それでは、メンターを持つことによって、どのようなことが期待できるのでしょうか。私たちは、上記の不安の解消方法としてメンターの有無が作用しているのではないかと考え、その影響を調査してみました。今回は、その調査結果からいくつか抜粋して、メンターを持つことの効果をご紹介いたします。

<メンターに関するアンケート>
調査主体:一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)
調査手法:MCA会員へのEmailおよびSNS(Faceboook, Twitter, LinkedIn)で回答を依頼
集計対象:マーケティング関連職としてのキャリアが1年以上と回答した人(89名)
調査期間:2022年2月21日(月)〜28日(月)

  • メンターがいる(および過去にいた)マーケターは47%

  • メンターがいるコア年齢層は30〜50歳。一方で36-40歳は少ない傾向

  • メンターがいるとキャリアの目標が定まり、将来の不安がやや少ない傾向

  • メンターから得たことの上位は自己理解、キャリアの悩みの解決、目標設定

メンターに関するアンケート(抜粋) 調査主体:一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)

対象者の約半数がメンターがいる・過去にいたと回答しています。
そして、社会人歴が10年ほど経過すると、将来に対する不安が現実味を帯びてくるのか、メンターを持つという選択肢が増えてくるようです。

また、メンターがいる・いた方は「キャリアの目標が定まっている」という方が多く、メンターから得たことは「自己理解が進んだ」がトップとなっています。一方で、「将来のキャリアへの不安」については、メンターがいることでやや少ない傾向となりましたが、大きな差はありませんでした。これは、メンターを持つことによって自己理解を深め、キャリアに対するもやもや感は解消される一方で、キャリアの目標がクリアになったことで別種の不安が発生するのではないかと思われます。

メンターを持つことで得られること

MCAでもメンターシッププログラムを実施しており、参加したことのある受講生(メンティー)に、MCAならではの特徴として、実際に得られた学び(What to learn)と、学ぶ方法(How to learn)を聞きました。

■学べること(What to learn)と実際に参加したメンティーの声

■学ぶ方法(How to learn)と実際に参加したメンティーの声

上記の声からわかることは、メンターを持つことの価値は、自分を知ること(=自身を客観視して本質的な自己理解が出来ること)であり、だからこそ、自分自身への自信に繋がり、将来進むべき道が見えてくるのです。そしてMCAメンターは、同じ会社内ではなく社外の第3者であり、かつNDA(秘密保持契約)を締結して実施することから「心理的安全性」より一層担保できること加えて、「マーケティングのプロフェッショナル」としての視点を持つことが大きな特徴です。

MCAのメンターってどんな人?

MCAのメンターの定義は「マーケティングあるいはマーケターのキャリアに精通しており、人間的に信頼・尊敬でき、公私ともに安心してフラットな目線で相談できる人」です。

以下、MCAメンターがどのような想いでMCAメンターシッププログラムを担当しているのかをご紹介します。みなさまの将来への不安解消、理想となるキャリア構築、そしてメンター探しの一助になれば幸いです。(メンター一覧、メンターごとの考え方などはこちらから個別のメンターのページをご覧ください)

  • メンティーの方とのメンタリングを通じ、コミュニケーション、育成、キャリアプランなどの領域で自分自身の足りない部分に気づくきっかけとなり、かつ、担当する方の成長を見守れる喜びを与えてくれるものです。

  • 日本では金太郎飴的な教育のせいで、社会人になっても、横並び精神をみんなが存分に発揮しており、経済面でも精神面でも世界に置いてけぼりをくらっています。日本でも海外でも教育を受けて、仕事をした身から、ここには大きな課題意識を感じています。これを打開するには、キャリアを真剣に考えている人たちに、自分の大きなポテンシャルを感じてもらい、キャリアを切り拓いてもらうのが1つの解になると考えています。

  • MCAのメンターは、業界の中で、色々な経験や知識で新しいキャリアを積み上げてきた多くのマーケター人材が揃っていると思うので、20代を中心とした世代向けのサポーター的な存在になって行きたい。また、30代に入り、次のステップに悩むマネジメント層にも、意思決定サポートやアドバイスができる位置付けにもなりたいと思います。

説明会を開催します

MCAメンターシッププログラムに興味を持った方を対象に、2022年7月6日(水)19:00 ~ 20:00に「〜メンターを持つキャリアのメリットとは?〜 メンター&メンティに訊くメンターシッププログラム」と題したオンライン説明会を開催いたします。ぜひご応募をお願いします。https://eventregist.com/e/mca_mentorship_202207

MCAの各プログラムが、皆さまの自己理解、キャリアの目標設定などに少しでもお役に立てれば幸いです。


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