意識低い系経営者 坂田純

自称意識低い系経営者 合言葉は「ラクしよう」 通販会社向けの組織開発と人事戦略 通販…

意識低い系経営者 坂田純

自称意識低い系経営者 合言葉は「ラクしよう」 通販会社向けの組織開発と人事戦略 通販販売戦略立案、商品開発、広告企画 データベース分析、顧客視点マーケティングが得意です 合同会社マーケデュケーション https://www.markeducation.co.jp/

最近の記事

1人当たり売上高から考えられることとは?

以前に1人当たり売上高について記事にしたことがあります。 この時は生産性に関する指標であることと、 適正な従業員数を考えるための指標とする、 ということを私見としてしたためました。 この1人当たり売上高について、 また別の観点から改めて考えてみたいと思います。 1人当たり売上高を上げるために1人当たり売上高は、売上÷従業員数で求められる指標です。 よってシンプルにその数値を上げようとするならば、 1.従業員数の増加以上に売上高を伸ばす、 2.売上は維持か減少したとしても

    • 【データ分析は宝探し】暗号を解く

      データ分析は宝探しである。 しかしその地図は不親切だ、という話を書きました。 不親切な地図を読み解いて「お宝」の在りかにたどりつくために、 宝探しにおいて次に必要になるのは何か? それは「暗号」です。 そして「暗号」である以上、私たちは解かなければなりません。 「暗号」は解いて初めて具体的な経路として可視化されるのです。 ではどんな暗号を解けばいいのか? データの山において、実は暗号として示されているものがあります。 そうです。 「指標」と呼ばれるものです。 通

      • 通販人の人材育成とスキルアップのための3つの「型」とは?

        タイトルのようなテーマにて、 先日業界セミナーに登壇し、講演をさせていただきました。 各業種ごとに人材育成や自己のスキルアップのためのメソッドがあるかと思いますが、 通販業界にはありそうでなかったというのが実情だったのではと思っております。 これまでこのnoteでも何度か書き綴って参りましたが、 その内容をメソッドとしてまとめたものをお話させていただきました。 個別にも対応可能ですので、 ご興味のある方はご連絡いただければ幸いです。 ご連絡は下記まで info@ma

        • 【データ分析は宝探し】不親切な地図

          「データは宝の山」と良く言われるという話は前回も書き記しました。 しかし地図という割には、宝の在りかは不鮮明というか、 データの数値をただみるだけでは何が「お宝」なのかよくわからない、 と言う方が多そうです。 なぜならデータそのものは単なる数字の山でしかないからです。 「顧客の動向をみたい」 「商品の売れ筋をみたい」 といった目的をもってみることで初めて地図として見えてくるようになる、 と言った感じだと私は思っています。 目的をもってみると、 このセグメントの客層はたくさ

        1人当たり売上高から考えられることとは?

          【データ分析は宝探し】データは宝の地図である

          皆さんご無沙汰しております。 久しく途絶えておりましたこのnote、 2024年を迎えたことをきっかけに再開したいと思います。 noteのタイトルは従来通り「意識低い系経営者」のままとしますが、 内容的には通販やマーケティングに関するデータ分析について、 私の思うところを書き綴ってみたいと思います。 【データ分析は宝探し】というテーマを掲げてみました。 昨今では「データ駆動型経営」や「データドリブン経営」といった言葉が聞かれるようになりました。 データをエビデンスとして

          【データ分析は宝探し】データは宝の地図である

          経営者の保身について考えてみる

          保身という言葉を用いた場合、得てしていい印象を持たれることはないと思います。 「あなたは自分の保身しか考えていない!」と言及されたとしたら、基本的には非難されていると受け止めるのが自然だと考えます。 しかし、人間誰しも我が身が大切なのも事実です。自らの保身を全く考えずに生きていくことも難しいと私は思うのです。 私は自分の経営スタイルの根本は自己保身を核として行なってきました。そして結果として会社を安定的に経営し、また成長させることが出来たと考えています。 今日はこの自己保身

          経営者の保身について考えてみる

          私の就活、そして新入社員時代

          街を歩くと新入社員と思われる人たちの姿が目に入ります。緊張感あふれる初々しい様子に、また今年も4月になったんだなあとしみじみ感じます。新入社員と同じような姿には就活中の学生も混ざっているかもしれません。彼らもまた別の緊張感をもった表情をみせています。 私はかつて採用活動の中で様々な学生と向き合ってきました。そして新入社員を迎えても来ました。そのあたりについては過去の記事でも何度か振り返ってきましたが、今日は改めて自分自身の就活と新入社員時代を振り返ってみたいと思います。 バ

          私の就活、そして新入社員時代

          【通信販売・私論】価格決定権を持ち続けるために必要なこと

          中小企業の経営を行う上で「価格決定権」を持っているか否か、という観点で語られることがあります。価格決定権とはその言葉通り、自社の商品の価格を自社が自らの意思決定で決められるということです。中小企業の多くは競争力が乏しいことが多いことから、下請けであったり、小売業においても大規模小売店との価格競争において劣位になりがちだと考えられています。 では私が携わってきた通信販売の価格決定権はどうであったか、について今日は振り返ってみたいと思います。 通信販売は価格決定権を持てるビジネ

          【通信販売・私論】価格決定権を持ち続けるために必要なこと

          リーダーを引き継ぐということ

          経営者のインタビュー記事を読むと、管理職時代や社長を離任したあとの後任が、自分自身がやっていた方針ややり方を変えたことで上手く行かなくなったという旨の話を目にすることがあります。思い出話として自分のやり方の方が上手くいったというだけの話だと思うのですが、後任の視点から考えてみるとちょっとモヤモヤする話かなとも思えてきます。 私自身も管理職を後任に譲った経験はありますし、昨年は前職の社長を後継者に引継ぎ退職しました。引き継ぐ際にどのような思いでそのポジションを託したか、というこ

          リーダーを引き継ぐということ

          通販の人材育成、経験と理論から

          通信販売の人材育成について、過去の記事で色々と書いてきました。自分自身でも読み直していると、ふと思ったことがあります。それは果たして自分自身はどのように通信販売を学んできたんだろうか、ということです。 そこで今日は自分自身がどのように通信販売のビジネスを学んできたかについて振り返りながら、通信販売人の育成について考えてみたいと思います。 最初に入った会社が偶々通信販売の会社だった私が新卒で入社した会社の志望動機は美術館や美術展に関わる仕事に就きたいというものでした。そしてそ

          通販の人材育成、経験と理論から

          縦串と横串 序列と部門間の融和

          会社の組織の問題というものを考えたときに、私なりにひとつ感じることがあります。それは人の階層によって生じる縦串の問題と、部門間の対立によって生じる横串の問題です。 振り返ってみて思うことですが、概ねこのふたつの観点から起こっていると思っています。逆に言えば、組織の問題を解決するにあたっては、このふたつの観点に手を着けることで解決の道筋が見えるのではないか、とも思うのです。今日はこのあたりについて振り返ってみたいと思います。 ある架空の事例から考えたこと改めてこの問題について

          縦串と横串 序列と部門間の融和

          通販商品開発担当者の人材育成について

          通販会社の社長は得てして、自ら起業し業績を伸ばし成功したオーナー経営者が多い業界です。そうした会社の場合、商品開発にあたっては社長自らが行うケースも多々あります。 それ自体に対しては、それぞれの会社の方針があるので特段異論はないのですが、商品開発が社長の専任業務となってしまうのも問題があるのではと私は思っています。 ひとりの人間で出来ることには偏りもあれば限界もあるからです。となると当然商品開発の担当者を育成しなければなりません。 しかしどうやって? 商品開発担当者の育成は非

          通販商品開発担当者の人材育成について

          利益をどのように使うか?

          会社を経営をする時に、利益というものをどのように扱うかは非常に大事な問題です。 利益をどのように位置づけるか、利益をどのように使うのか、そして利益はどうして大事なのか。利益の取扱いを間違えてしまうと、社内的にも社外的にも大きなトラブルの原因にもなり得るとさえ感じますし、経営者への評価や信頼にも大きな影響を与えます。場合によっては命取りにもなり得る。 そこで今回は、自分自身の経験や思考を振り返りながら、利益について考えてみたいと思います。 偉大な先人の教え経営学の偉大なる先人

          利益をどのように使うか?

          【通信販売・私論】欲しい商品を買うのか、欲しくなってしまった商品を買うのか?

          私は通信販売で商品を売る仕事をしてきたわけですが、売り方を考える時の大前提として私は次のように考えていました。 「商品を売るのではなく、消費者が欲しくなるようにする」 なんのこっちゃ?と感じる方もいると思いますので、今回はそのあたりについて振り返りながら深掘りしてみたいと思います。 欲しくなるということ私も日常では一消費者として生きています。 何か不便を感じたときに、これが欲しいなあとか、何かで情報を得て、これ買いたいなあ、といった思いを抱きます。そうした記憶や欲求が積み

          【通信販売・私論】欲しい商品を買うのか、欲しくなってしまった商品を買うのか?

          業務の属人化解消のためにまず取り組んだこと

          以前に業務の属人化についての考え方を書きしたためました。 属人化は専門性を高めることもありますが、組織マネジメントとしてはリスクが高い状況です。前回の記事では、属人化の解消として個性を活かした標準化を目指す、というようなことを書きました。しかしこの考えは経営者の意識的なものを語ったものでもありました。 そこで今回は私自身が自社の属人化を解消するための第一歩として具体的に行なった施策について振り返ってみたいと思います。 属人化を解消したいと思った背景まだ役員になり立ての頃、

          業務の属人化解消のためにまず取り組んだこと

          社長とは普段はいったい何をしているのか?

          社長をしている時によくあった話です。 新入社員がその先輩や上司に向かってする質問に 「社長はいつも何をやっているのですか?」 というのがありました。 きちんと答えてくれる上司もいたと思いますが、若い先輩だと「実は私もよくわからない」という回答もあったと聞きます。 そこで今日は改めて社長は普段はいったい何をしていたのか?ということを振り返ってみたいと思います。 社長の日常業務とは?さて、社長は普段何をしているのか? 実は非常に難しい質問だなと思います。 毎度の言い回しで恐縮で

          社長とは普段はいったい何をしているのか?