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『死ぬこと以外かすり傷』を読む

しんしんと冷え込む寒い日(2019/2/11 建国記念の日)に、途轍もなく熱量の多い本に出会いました。それがこれ、箕輪厚介『死ぬこと以外かすり傷』です。

著者の箕輪厚介氏は、幻冬社の現役編集者(NewsPicks Japan編集長)です。いわゆる会社員でありながら、日本の最先端を走る人達から信頼され、圧倒的な仕事量と活動量で、普通の会社員を完全に超越している超人です。

私も名前だけは知っていましたが、本書を読み終えた後は、しばし呆然としてしまいました。こんなエネルギッシュで、自分の本能を迷いなく行動に昇華できる人がいるんだなあ、と驚きを通り越してあっけに取られてしまいました。

本書には"フルスイング"という言葉が沢山出てきますが、まさにフルスイングの日々を実践している人の言葉は重いです。緩い毎日を送る私(全力の出し方がわからない訳ですから)のような人間は一瞬で吹き飛ばされてしまいそうです。

本書はジャンルでいえば、ビジネス書に該当するのだと思います。私はビジネス書は、読むと何らかの効用が期待できるビタミン剤のようなものと考えています。しかし、本書はビタミン剤どころか劇薬です。"情報ではなく、思想を伝えたい"というだけあって、至る所に著者の熱さを感じました。

今回気になる箇所に付箋を貼りながら読み進めたら、付箋だらけになってしまいました。この本は私が滅多にしない再読をすると思いますが、読んで満足しているだけでは、折角この本に出会った意味がありません。澱んだ心に炎を投げ込まれたような衝撃があります。ともった火が消えないようにこれからしっかりと育んでいきます。

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