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Markover 50の観た映画

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Markover 50が観た映画の感想や周辺の思い出を書き残しています。
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#映画レビュー

『シン・仮面ライダー』を観る

本日は、今年3月に公開された映画『シン・仮面ライダー』の鑑賞記です。 見逃してしまった映画庵野秀明監督・脚本で、仮面ライダーが映画化されるということで、去年から公開を心待ちにしていた一作でした。庵野氏自身が、石ノ森章太郎原作の大ファンだと言われていたし、並々ならぬ情熱と拘りを注ぎ込んで映像化するだろうことは想像していました。 ただ、公開期間の3〜5月頃は何かと慌ただしく過ごしていて、映画館に行くのを後回しすることを繰り返しているうちに、気がつくと上映が終わっていました。聞

『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』を観る

私の部屋から歩いていける映画館での上映終了が迫っていた為、仕事終わりの昨夜、レイトショーで、『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』を観てきました。本日は、2023年最初に映画館で観たこの作品の鑑賞記です。 ディーヴァの一生成功した女性歌手、卓越した技巧とカリスマ性、スター性のある歌姫を、イタリア語のディーヴァ(diva)と呼びます。ホィットニー・ヒューストン(Whitney Elizabeth Houston、1963/8/9

『峠 最後のサムライ』を観る

本日は、先週から公開されている映画『峠 最後のサムライ』(2022)を観ての感想文です。 事前の期待が大き過ぎたかも‥司馬遼太郎の名作『峠』が映画化がされることは、だいぶ以前から知っていました。原作の主人公、長岡藩家老・河井継之助は、非常に興味深い人物ですので、どのように描かれるのかが楽しみで、公開される前から、かなり期待して待っていた映画でした。 原作の『峠』の方は、若い頃に途中挫折して未読了なのですが、昨年の夏、青春18きっぷの旅で新潟県長岡市へ旅行した際に、河井継之

『トップガン マーヴェリック』を観る

毎月1日は映画の日で、1,100円で映画が観られるお得な日です。上映を心待ちにしてきた『トップガン マーヴェリック Top Gun: Maverick』(2022)を観てきました。まだ、興奮から醒めていません。私の事前の期待を遥かに上回っていました。個人的には、前作の出来を凌駕していると思います。 待望の映画1986年公開の映画『トップガン』は私にとって思い出深い映画です。トム・クルーズ(Tom Cruise, 1962/7/3- ) の話すアメリカン・イングリッシュは、私

『華のスミカ』を観る

先日横浜関内、横浜シネマリンで観た映画、『華のスミカ』の感想文です。 横浜の歴史に触れたい本作は、自身が福建省から日本に移住した先祖の血を引いているというルーツを知った林隆太監督が、横浜の中国人コミュニティを訪ね、地道な調査と取材を重ねながらまとめ上げたドキュメンタリー映画です。 横浜中華街は、全国に存在する中華街の中でも、最も有名です。中国大陸や台湾にルーツを持つ二世、三世、四世の人々が独特のコミュニティを形成し、日中の文化を融合させながら、商売と生活を営んでいます。

『HOKUSAI』を観る

本日は、映画『HOKUSAI』の鑑賞記です。久々に映画館へ出向いて観てきました。 (※ネタバレ情報を含みますので、ご注意下さい。) 謎の人、葛飾北斎江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎(1760/10/31-1849/5/10)の歩んだ人生を四部構成に分けて、描いた映画です。 駆け出し時代のアクが強い前半期を柳楽優弥が、独自の画風を確立し、名作を生み出す壮年・老年期を田中泯が演じています。監督は橋本一、企画・脚本を作家の河原れん(娘のお栄役で本作にも出演)が務めています。 北斎

『ロッキー』を観る

本日は映画『ロッキー Rocky』(1976)の感想文です。 アメリカを強く感じさせる映画『ロッキー』は、主演・脚本を務めたシルベスター・スタローン(Sylvester Gardenzio Stallone, 1946/7/6- )を一躍大スターにのし上げた作品です。監督はジョン・G・アヴィルドセン(John G. Avildsen 1935/12/21-2017/6/16)ですが、実質スタローンの映画だと言ってよいでしょう。 本作は第49回アカデミー賞(1977年)の作

『フィールド・オブ・ドリームス』を観る

本日は、映画『フィールド・オブ・ドリームス Field of Dreams』(1989)の感想です。これまで何度も観ている大好きな映画です。 概要W.P.キンセラ(William Patrick Kinsella, 1935/5/25-2016/9/16)の小説『シューレス・ジョー』を原作に、フィル・アルデン・ロビンソン(Phil Alden Robinson 1950/3/1- )が監督と脚本を担当。主人公のレイ・キンセラをケビン・コスナー(Kevin Costner 1

『シン・ゴジラ』を観る

本日は、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』の鑑賞記です。 シン≠新本作では、庵野秀明氏(1960/5/22-)が総監督・脚本、樋口真嗣氏(1965/9/22-)が監督・特撮技術監督を務めています。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで知られる日本のトップクリエイターです。 『ゴジラ』は、1954年公開の特撮怪獣映画に始まる東宝の人気映画シリーズです。本作はその第29作目にあたります。製作委員会方式ではなく、東宝の単独出資で製作されています。(制作費は約15億円) 庵野氏

『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観る

本日は映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の感想です。エヴァンゲリオン素人の私が、素朴で薄っぺらい感想を書いてみます。 事前知識無しで挑んでみた本日、妻と話題になっている映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観に行ってきました。私も妻もエヴァンゲリオン・シリーズは全くの素人で、これまでにアニメも、劇場作品も観たことがありませんでした。 25年間も続いた絶大な人気を誇るエヴァンゲリオンシリーズの完結作ということで、事前知識を持っていない私たちが観て、果たして楽しめるのだ

『天外者』『NETFLIX 世界征服の野望』を観る

12月14、15日は、二日連続で映画館で映画鑑賞を楽しんできました。14日は『天外者』、15日は『NETFLIX 世界征服の野望』を観ました。記憶が生々しく残っているうちに鑑賞記を残しておきます。 『天外者』〜三浦春馬さんの熱演『天外門』は、2020年7月に30歳の若さで亡くなった三浦春馬さんが、幕末から明治にかけて活躍した五代友厚の半生を演じた作品です。天外者(てんがらもん)とは、薩摩の方言で、『すごい才能の持ち主』という意味のようです。 五代友厚(幼名:才助)は183

『ジュディ虹の彼方に』を観る

本日は先日妻と観た映画『ジュディ 虹の彼方に』の感想です。 『オズの魔法使(The Wizard Of Oz 1939)』のドロシー役で世界的スターになったジュディ・ガーランド(Judy Garland 1922-1969)の最晩年を描いた作品です。 ずばり、レネー・ゼルウィガーの映画主人公のジュディ役を演じたレネー・ゼルウィガー(Renne Zellweger 1969-)は、『ブリジット・ジョーンズの日記(Bridget Jone's Diary 2001)での、仕事

『イエスタデイ』を観る

最近気になっていた映画『イエスタデイ』を、妻と一緒に観て来たので感想文を残します。 あらすじ主人公は、イギリスのサフォークという小さな町で、売れないシンガーソングライターをやっているジャック・マリック(ヒメーシュ・パテル)という男です。幼馴染の女友だち、エリー(リリー・ジェイムズ)はじめ温かい友人たちに囲まれてはいるものの、ミュージシャンとしての成功は夢のまた夢の状態が続いています。 あるフェスでの公演も不発に終わり、ミュージシャンとしての先行きに絶望を感じながら自転車で