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【続】言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法 ⑦ 凶方を吉方に変える修験道の呪文

日本人は古から言葉には霊力が宿り、「良い言葉は吉事を招き、悪い言葉は凶事を招く」と信じて来ました。

言葉の「言」とは「事」であり、言葉として発すれば全てそれが現実に起こると考えたのです。

こうした言葉による働きを「言霊(ことだま)」と呼んでいました。

神威を発動させ、罪や穢れを祓う神秘的な呪言「神咒(かじり)」の数々をご紹介して来た、『言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法』。

ご好評につき、『【続】言葉に宿る深遠な力「言霊」で幸せをつかむ方法』として、これまで掲載しきれなかった神咒を、ご紹介してまいります。


出行大事(凶方を吉方に変える呪文)

一切方諸(いっさいほうしょ)

皆是吉祥(かいぜきっしょう)

無有遍際(むゆうへんざい)

離障礙故(りしょうげこ)

如風於空(じょふうおくう)

一顧無礙(いっこむげ)


今回、ご紹介するのは「修験道」の秘咒。

修験道とは、深山幽谷に籠って厳しい修行を行う日本古来の山岳信仰のことです。

山や自然など森羅万象全ては、それ自体が聖なる存在であり、神霊そのものであるという考え方は、古神道とも通じますが、そこに真言宗や天台宗の密教、日蓮宗や浄土真宗、禅宗といったあらゆる仏教の要素と、山岳信仰が習合したハイブリッドな形態を持つ特殊な信仰が、修験道です。

修験道では、先師の教えに従って修行に励んだものは、仏神が感応して呪力を授かることが出来るといわれているなど、非常に呪術性、神秘性の高い宗教です。

修験道の開祖である「役小角(えんのおずぬ)」は、厳しい修行によって、鬼神を使役し、空を翔び、海を歩いて渡ったという伝承があります。

日本百名山、日本七霊山に数えられる山岳信仰の山「石鎚山」

大峰山、白山、羽黒山、御嶽山、高尾山、熊野三山、金峯山、石鎚山、英彦山など、全国各地に修験者たちの足跡が今も色濃く残っています。

ご紹介するのは、修験者たちが口伝で伝えて来た秘咒の一つです。

この秘咒を唱えることで、氏神様をはじめ、自分に関わる全ての仏神が眷属として守護するという特別な秘咒で、外出時に唱えます。

また、この秘咒を唱えると、凶方(自分にとって悪い方角のこと)を、吉方(善い方角のこと)に変えることが出来るといわれています。

従来は、修験者たちが山岳修行に赴く際に唱えたものです。

この秘咒と合わせて、如来拳印などの印を結ぶと、より守護は完全なものとなります。


神咒・祝詞集

【地震の被害を避ける】


【人の善悪を知る秘言】

【大国主神の御神徳を仰ぐ幽冥神語】

【不慮の事故や災難を除ける呪言】

【生業繁栄の呪言】

【家内の災禍を除祓する秘咒】

【開運・邪気払いの10の神咒】


参考文献

『【図説】日本呪術全書』豊嶋泰國(著)原書房


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