このヨガのポーズ、言葉だけで説明できますか?#板挟みから潤滑油へ
みなさん、こんにちは。
さて、今日は「なぜか仕事で板挟みになってしまったり、言った言わないというトラブルに巻き込まれてしまう人」向けのセミナー(もちろんそんなタイトルでは無いのですが笑)で講師をしたときに、最初のアイスブレイクの評判が良かったのでみなさんに共有します。
セミナー:進行管理初心者のための「板挟みから潤滑油へ」
そのセミナーの参加者は制作会社や広告代理店など、制作進行をスムーズに取り仕切らなければいけない企業の教育担当者や、まさしく2-3年目の方々などが25名程度参加してくださっていたセミナーでした。
そんな方々に向けて、現場あるあるを踏まえた考え方や、抑えるポイントなどをお話し、自分が板挟みになって苦しくなるのではなく、自分がそこにいることで皆の潤滑油になれるようなポジションを目指す2時間ちょっとのセミナーです。
制作進行というと少し堅苦しいのですが、皆さんお仕事でもプライベートでも誰かと誰かのあいだに入って、取り仕切ったりしたことはあるのではないでしょうか?
その時に、ありませんでしたか?
板挟みになって困ったこと。
言った、言わないでトラブルになったこと。
そんなときに間に入っているというのは、本当にストレスフルな状態ですよね。
その話と、タイトルの「このヨガのポーズ、言葉だけで説明できますか?」は、いったい何の関係があるんですか!という突っ込みがそろそろ聞こえてきそうなので、早速先に進めます。
アイスブレイクのお題:ヨガのポーズを再現せよ
さて、そのセミナーで最初にアイスブレイクとして自分の趣味のヨガのポーズを使って、少し体を動かしてもらうことにしました。
これ、もしお暇な人がいたらやってみてほしいのですが、結構難しいんです。
ヨガのレッスンを受けられたことがある人はご存じだと思うのですが、ヨガの先生は動きをいかにわかりやすくガイドするか日々研究を重ねられています。そしてヨガを何度も行っているひとは、ひとつのキーワードがどんな動きを指すのか、だいたいパターンとして知っている状態です。
その状態ではじめてスムーズな理解が成立します。
それでも、レッスン中に少し集中を欠いたりしていると、ポーズを間違えたりすることもあるんです。
文脈をわかっている人同士で、かつ集中力を持って聞くことではじめて通じる
そうなんです。
みなさん、このアイスブレイクを行ったとき、言葉で説明するということが、いかにハードルが高いことかをものすごく実感されていました。
「手を合わせて」と指示をだしても、指の先が違う方向に向いていたり、体のどのあたりで合わせているのかも違ったり、同じ言葉でずいぶん違う印象のポーズになっていたりするのです。
言葉で説明するということは、実はそんなにハードルの高いことなのです。
ですから、当然、言った、言わない、勘違い、でトラブルになるのはなるべくしてなっていますよね。文脈をわかっている人同士でなければ、そもそも言葉は通じないのです。
そんなにハードルが高いものなのに、(相手にとって)複雑な内容をメールだけの説明で済ませてみたり、長い文章は嫌われるからと非常に短い文章にするのが正義かのように削ってみたり。さらっと電話で一度説明してみたり。
そういう状況では相手が自分と同じ理解までたどりつけたかは、実は疑わしいということが先ほどのヨガのポーズでわかります。
「説明したのに、相手が理解してくれないんです!」なんていうセリフが聞こえてきそうですね。笑。
同業者だったり、何度もお仕事をしている間柄の場合、共通言語ができています。しかし、毎回違う取引先や違う人と接する場合、同じ言葉でも違う意味としてとらえられてしまう場合すらあるかもしれないという、用心深さが常に必要ですし、むしろそこさえ注意しておけば、実は驚くほどうまくいくことがあるのです。
コミュニケーションがうまくいかなかったときに相手のせいにしない
これは、私がいつも忘れないようにしていることです。
相手と齟齬があったときこそ、自分の何がうまく伝わらなかったのか、ということが振り返れる絶好の機会です。
そしてどんなに説明が素晴らしくても、長ければ途中で忘れられてしまったり、わからなくなってしまうこともあります。そういう場合は、どういう段取りでコミュニケーションをとれば、相手にとってわかりやすいか、ということも考えなければいけません。
相手との共通言語の多さで、コミュニケーションの質は違ってきます。
相手がよくわからない人ほど、相手を知ろうと興味をもつことが、最初の「潤滑油」ポイントかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
何かセミナー本体の内容についてや、ご質問などあればお気軽にコメントください。
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