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読書感想と観察 こまるUIよくしてみた本 ~アプリインストールと会員登録のための事例紹介~

技術書典4で発行された「こまるUI よくしてみた本」を読み終わったので、勉強になったところをメモ。
そして、気になったところを実際の事例を探してスクショをとって比較して観察してみた。

BOOTHはこちら↓

サークルチェックをして無くて、ふと見かけて買った気がする。偶然の出会いって素敵ですね。

続きがみたいだけなんだ

この本の中で特に勉強になったのがこの項目。
ちょうど流入に関わるところを仕事で扱っていることもあり、調査しなきゃなーと思っていた。私は、左側のパターンのように続きを見るというのがスタンダートだと思いこんでいたのだが、アプリで見ているならユーザーにアプリを入れる利点を紹介するという手段があることを知り世界の見え方が変わった。

むやみにアプリや会員登録へ動線を引くのではなく、邪魔せず誤動作もなるべく無いであろう場所にメリットを添えて動線を引きましょう
(本文こまるUIをよくしてみた本p10より引用)


実際に調査してみる

この本から学びを得たので、実際にどういう事例があるのか調査してみた。

●webブラウザの下部に動線をだしている例

Yahoo社とロイター社が下記のようにwebブラウザの下部にスクロールに連携してついてくる動線が存在していた。

●webブラウザの上部に動線をだしている例

flier社とNHK社は動線が上部に存在している。

●記事の続きを読むの下にアプリを読むを提示している例

グノシー社が下記のように動線を張っていた。
社内でもしかしたらABテストをした結果、続きを読むの下にアプリの動線を引いたほうがいいという結果が出たのかもしれない。

また細かく見てみると、グノシーではアプリの動線が3箇所存在している。

●各動線の内容を比較してみる

各社の動線を比較するために並べてみた。
上からflier,ロイター,NHK,Yahooである。

気がついた事
・ロゴやアプリ名が記載されているのは共通している
・開くとダウンロードとインストールが混在している(今は何が正しいんだろう・・・・?アプリだったらインストール?)
・ユーザーがアプリを入れる利点が説明されていたほうがユーザーフレンドリーに感じる。

ちなみにflierは上にアプリのインストール動線
有料記事に遷移し、下の方にスクロールすると会員登録の動線が存在している。

●アプリインストール動線を入れていないメディアはどうしているのか

アプリのインストール動線を入れているところを調べていて、そういえばweb自体で購読できるところはどういう動線をしているのか気になったのでついでに調査した。

読売新聞社の事例
有料会員限定の記事だと右図の用に有料会員登録動線が出てくる。
無料の記事については特に会員登録動線が出てきていない。
左図はアクセスランキングのセクションの下に表示されているご購読案内で、個別記事の下辺りに存在している。
また有料記事は、一文字も公開されていない。

朝日新聞社の事例
朝日新聞も同様に有料記事の下の方に会員登録動線が存在している。
アプリインストール動線はぱっとさわった感じなさそうだった。
有料記事に関しては3/2くらい公開されているのかな?という感じがする。
ペイウォールはそのまま画面の上に乗っかっており、一番最後の文字は三点リーダーで次の文章があることを示している。
また残りの文字数と、現在の文字数を表示している。

毎日新聞社の事例
トップページに一番左のようなスクショの様に、下部に春得半額のキャンペーン情報が常に記載されている。
無料記事を開くと、中央のスクショの様にポップアップが出現する、これは春得キャンペーンの特設サイトに遷移する。
有料記事を開くと、一番右のスクショのように、会員登録動線が一番下の方に表示される。
ここのペイウォールは、途中の文章を半透明にしており、続きの文章があることがわかるようにしている。
また残りの文字数がわかるのも特徴だ。

まとめ

並べて比較してみると各社それぞれ工夫が異なることがわかった。
特にこの本を読んで学べたのは、ユーザーにメリットを添えた動線を作る工夫をしているか考えてみようということだ。自分は、続きを読むとアプリをインストールがデファクトスタンダードで調べもしなかったのだが、今回本を読んで改めて自分で調べてみて全然異なることがわかった。

各社事例を調べてみて、一番ユーザーフレンドリーだなと思ったアプリ動線はYahoo社の動線である。

ご利用中の環境はアプリではありません
ブラウザよりも快適に

たしかにこれだったら、アプリをちょっと入れてみようかなと思えるかもしれない。

この知見をいかして、仕事に取り組んでみたい。

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