見出し画像

理想を選択する



ソープナッツを煮る。

コーヒーの生豆を焙煎する。

コンポストで土を育てる。

へちまタワシを一本買いして、カットしながら使う。


私が私の心を守りながら生きていくために必要なことは何かを、日々考えている。
それはとても細やかな日常の中にある。


使わなくなった空き瓶を計り売りのお店のシェアボトルに寄付する。

使い捨てない選択をする。

瞑想を心ゆくまで楽しむ。

たとえ100円でもお金をうっかり気軽に使ってしまわないように気をつける。


やろうと思えばすぐ出来ることだけれど、やろうと思わなければ絶対にできないこと。
小さなことを蔑ろにせず、意識的に実行する。
大事なことを無視した代償は、積もり積もって後々大きな岩となり脳天から降ってくる。



何もしない時間を作る。

御飯は食べても食べなくても良いことにする。

ありがとうを伝えるためだけに神社に参拝する。

外出しない日でも自分のために気に入ったアクセサリーをつけてメイクをする。


今日に満足することを毎日続けると、心の底から執着が消えていくのがわかる。
しかし執着が消えすぎると明日もどうしても生きていなければならないのかが、疑問に思えてきてしまうので、それはそれで大丈夫だろうかと不安にもなる。
この世に未練があり執着があるからこそ人は生きる意志や意欲が湧くのだろう。


植物の手入れをする。

図書館で本を借りる。

疲れたら早く寝る。

日の出に合わせて起きる。


豪華な食事をしたり、毎日違う服を着たり、流行りの物をいち早く取り入れたり、他人の評価を気にしたり、無理をして誰かに合わせ過ぎたり。
物をたくさん所有していることが魅力的だと勘違いしたり、値段が高いものが良いものだと思い込んだり。
それではあまりにも、自分ではない何かに振り回されすぎている。
誰の人生を生きているのか。
自分独自の人生を歩いていると、自信を持って言えるのか。


心が疲れすぎたりザワザワしたりする時は、きっと人生が他人に乗っ取られている。
それもいつの間にか。とても巧みに。

世の中には落とし穴が多すぎる。
ステルス落とし穴は、落とし穴の顔はしていない。
いかにも幸せそうで、いかにも良さそうな輝きを持って、大きくぱっくりと口を開けて沢山の人が落ちてくるのを待っている。
よほど用心しなければ、簡単に落ちるのだ。


この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?