MariKusu

クスマリです。世の喧伝に煽られないように荒波によろけながらも自分らしさを追求したく模索…

MariKusu

クスマリです。世の喧伝に煽られないように荒波によろけながらも自分らしさを追求したく模索中です。 無理して周りに迎合していた20代、おもねりに抗おうと必死で溺れそうだった30代を経て、己と正直に向き合い始めた40代。1980年秋田県生まれ。

マガジン

  • shizuka magazine

    心静かに過ごしたい人のためのライフマガジン

  • なんでもない日のささいな話

    何か強い主題を持って発するわけではないけれど、その日に思ったことを無かったことにはしたくない。忘れてしまったら少し寂しいかもしれないと思う日々の記録。誰にも役に立たない話でも、その日が確かに存在していたことを思い出す手掛かりになる私自身のための記録。

  • ながいながいゆめをみた

    フィクションです。日常の隙間に落とされた、どこかの誰かの物語を拾い集めています。

  • 目には見えない不思議な話

    私が幼い頃からところどころで経験してきた目には見えないものの話。大人になった今、やっとそれを思い出し始めている。「不思議なこともあるもんだなあ」というノリの気楽なマガジン。

  • 芸術と本と時々コーヒー

    魅力的な芸術や書籍について書いた記事をまとめます。主に手回し焙煎機で自分で焙煎したコーヒーを飲みながら書いています。

最近の記事

続・血糖値スパイクとの闘い

最近、主食が白滝になっている。こんにゃくが麺状になった、鍋などに結んだ状態で入っているアレ。日本人なら誰もが知っているこんにゃくの一形態。 近隣のコンビニの棚から白滝が消えるスピードを加速させているのは間違いなく私なのだが、大抵のコンビニには白滝と板こんにゃくの両方が売られていて、棚には大体一度に4から5個が陳列されているということが分かってきた。みんなそんなに白滝いらないでしょう。レジの人に「あ、また白滝女がきた」と思われるのもなんだかなあと思ったので、今日はちょっと違うコ

    • モヤモヤの正体

      ここ2年くらい、自分の中から湧き出てきた気持ちの根拠が分からなくてモヤモヤしていた。 それでも確実に自分自身の正直な気持ちであり、私はそれに従って行動するしかなくなっていた。若い頃は多少、この心の声を無視してもなんとかなることも多かったし、体力的にも無理ができた。徹夜で勉強してもどうにかこうにか乗り切れていたし、食生活がめちゃくちゃでも病気になることも起き上がれなくなることもなかった。 私の心の奥から出てきた声は「何かを変えなくては行けない。今がそのタイムリミットだよ。」と

      • お爺さんの小さな反抗

        昔々あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。 二人は生まれてからずっと、小さな町からほとんど出たことがなく、娘たちの結婚式や、初孫の晴れ舞台の時のような特別な時だけ遠出をし、どこかへ旅行に行くようなこともなく、まるでお尻とその町とが磁石でくっついているかのような暮らしぶりでした。 お爺さんは若い頃からその町の教育と発展に貢献し、一生を町のために働いて過ごした人でした。それでも時代の波には逆らえず、人口は減り、お爺さんが引退する頃には昔と比べて随分と静かな町に変わ

        • 血糖値スパイクっぽい眠気と闘っている

          ここ1年くらいの話。本当に疲労感がとんでもなくて、寝ても寝ても寝足りないと思っていた。老化なんだろうな、夏が暑いせいだな、などと色々な原因になりそうなことをそれらしく見繕っていたのだが、色々と調べていくうちに、もしや食べ物が原因なのではないだろうかというところに辿り着いた。 我が家は心筋梗塞の多い家系であると同時に糖尿病も多い家系でもある。ちなみに心筋梗塞と糖尿病を同時に患った人はいない。 どっちにしても、結構面倒な病なのであり私も気をつけなくてはと思ってはいるのだが、厄

        続・血糖値スパイクとの闘い

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        • shizuka magazine
          59本
        • なんでもない日のささいな話
          46本
        • ながいながいゆめをみた
          2本
        • 目には見えない不思議な話
          4本
        • 芸術と本と時々コーヒー
          44本
        • 消費を考える
          44本

        記事

          極細血管で献血できない人

          生まれつき血管が細い。幼少の頃から採血をするにも点滴をするにも一苦労で、私が針を何度も刺されて腕中があざだらけになるだけではなく、看護師さんたちも大慌てで針を刺すのに自信がある看護師さんたちが次々にやってきては交代、破れ去っていくのを何度も見てきた。 今から10年ほど前のある冬の寒い日のこと、ちょっとした空き時間ができた時に目の前に献血ルームがあったので立ち寄ったことがあった。しかし結果は献血不可。血管が細すぎて針が刺さりませんという結末だった。その時の担当してくださった方

          極細血管で献血できない人

          平凡な座敷童子

          あるところに一人の座敷童子がいました。座敷童子を「一人」と数えるべきかは分かりませんが、その一人の座敷童子が住み着いていたのは小さな村の小さな家の一番奥にある小さな畳の部屋でした。座敷童子といえば畳と相場が決まっています。時代とともに建て替えられた家には畳の部屋が無くなることも少なくありません。しかし幸いにもその一人の座敷童子が住み着いていた家にはずっと畳の部屋が残っていました。 座敷童子はいつから自分がそこにいるのか思い出せないでいましたが、人間の何世代にも渡る時間をその

          平凡な座敷童子

          ボールペン使い倒したい熱(本当は捨てたい熱)

          数年前に夫の実家の片付けをした。 とにかくものが多く、そして亡くなった親族が片付けが苦手な方だったのか、本当に大変だった。ホコリってシート状のフェルトになるんだね、とその時初めて知った。 実家の片付けという話題は、本当に大きな問題らしく、色々なところでよく見かける。 使っていない物を処分できない親をどうやって説得するか苦労するという話が多いように思うのだが、我が家の場合は説得すべき相手はもう亡くなっていたので、話は早かった。 左手にゴミ袋、右手で物を鷲掴みという要領でどんど

          ボールペン使い倒したい熱(本当は捨てたい熱)

          直感力の鍛え方

          もしかしたら先天的に特別能力の高い人もいるのかもしれないが、私の場合は、直感力は幼少期にあったはずのものが「大人」と「常識」の洗礼を受けて地中にめり込んでしまっていたのを、最近になってようやく掘り返しているところなので、日々学習である。 トライアンドエラーは日常茶飯事。勘違いも最初の頃はよくあったものの次第に「これは違う」「これは直感的に合っていそう」というのが判別できるようになってきた。 やっぱり何事も数をこなしていくことも大切である。直感力を生かして生活したいと思うなら

          直感力の鍛え方

          暑いと脳が溶けるんですよ

          思い返せば去年もそうだった。暑い。9月なのに暑い。去年は10月になっても半袖で余裕で汗だくになっていた。トコフユの国に行きたい。私は北国スペックDNAなのだ。そう考えると動物園のシロクマは本当によく働いている。夏にはもっと対価を支払うか、夏休みをあげて避暑地にお連れした方がいいんじゃないか。そもそも動物園というシステムそのものの問題でもあるようにも思うのだが、今回はその話は長くなるので置いておく。 なにしろ暑いのだ。暑いと脳が溶けるように思う。思考が緩慢になり、簡単なことも

          暑いと脳が溶けるんですよ

          老犬ウイリアムは17歳と4ヶ月

          我が家には私が大手事務所に所属していた時代のほとんど全てを共に歩んできた老犬がいる。その名もウイリアム。王子のような名前なのだが、由来はかの有名な映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』に登場するウイリアム・ターナーというイケメンである。演じていたのはオーランド・ブルーム。この映画の主役はジャック・スパロウという海賊で、演じていたのはジョニー・デップ。 当時大ヒットしたこの映画に因んだのは、我が愛犬にウイリアム・ターナーのような勇猛果敢で何事も恐れず、しかもイケメンという、いかに

          老犬ウイリアムは17歳と4ヶ月

          早逝した父

          私の父は、私が大学生の時に突然死した。解剖はしてもらわなかったのだが、医師の推測によれば、おおむね心筋梗塞であろうということだった。49歳だった。当時22歳だった私は49歳が若いかどうかなんて、全くわからなかったが、周りの大人たちが「まだ若いのに」と口々にいうのでそうなんだろうなというくらいに捉えていた。しかし自分が44歳になり、夫が49歳になった今、当時の周りの反応をようやく身に染みて理解できるようになった。今夫が突然死したら、本当に天地がひっくり返るような衝撃を受けるし、

          早逝した父

          スーパーで買えるもので薬膳茶

          昔、漢方の資格を取って真剣に勉強していた時がある。もちろん今でもその知識は役に立っていて、ちょっとした家族の体調不良に対応しながらお茶や煮物の出汁にアレンジを加えてみたりして楽しんでいる。 漢方というと、食材の入手が難しいのではないかとか、味がまずいのではないかという懸念がある方もいるだろう。もちろん、使う材料によっては私もわざわざ横浜中華街まで探しにいくこともあるし、びっくりするような味のものもある。 けれど必ずしも、そういった食材を使わなければ楽しめないものでもない。実

          スーパーで買えるもので薬膳茶

          「かれいひ」を作る(炒り米)

          生米を炒って作るスナック兼保存食、炒り米を作ってみた。 ネット検索をして作り方を学び、いざ挑戦。 1・玄米1合とたっぷりの水を用意 特に水に分量の決まりはないようだが、ひたひたにできるくらいということらしいので、水に浸してみる。約40分。 2・ざるで水切り 米をざるにあけ、15分間放置する。水切り。 3・フライパンで空炒り 特に油などは引かずに、そのまま水切りした米を投入して中火で空炒りする。 4・焦げてきたら完成 水分が蒸発して、次第にパチパチとコメがハゼ

          「かれいひ」を作る(炒り米)

          八百万の神々が好き

          今更自覚したのだが、私は日本の神様が好きだ。小さい頃からとても身近に感じていた日本の神様たちは、あまりにも身近すぎて、大好きなんだなあと自覚するまでに44年もかかってしまった。家の行事としては仏教に関連することが多かったように思うし、大人になってからもお寺にいく機会もあったし、それなりに厳かな気持ちで仏像に手を合わせたりもしてきたのだが、今思えば圧倒的に八百万の神々との方が心理的距離が近かったのだ。 最も大きな原因の一つは、小さい頃に龍神様の社に頻繁に参拝に連れて行ってもら

          八百万の神々が好き

          9年目のキッチンタイマー

          今やスマホでなんでも完結できる時代。目覚ましやタイマーなんて、早々にスマホに取って代わられたものの代表ではなかろうか。 持ち物を減らして身軽になるべく、恐ろしいまでの厳しい目線で、時に断腸の想いで、「え、それも手放すの?」みたいなツッコミも振り払いながら、多くの物を断捨離してきた我が家だが、なぜかキッチンタイマーは結婚当初に買ったアナログなものをかれこれ9年も使い続けていることに今更気がついた。こいつは、あの何度も繰り返しやってくる魔の断捨離月間を9年間潜り抜け続けてきたん

          9年目のキッチンタイマー

          宇宙から延々と降ってくるもの

          西洋占星術にたどり着くまで幼少期の思い出 小さい頃、神話の物語と星座の話を書いた本が大好きだった。星のための図鑑も好きで、何度も飽きずに眺めていた。両親が星好きだったとか、夜空をよく眺める人だったとか、そういう周りの大人からの影響らしきものは一切ない。幼稚園に入る前から文字に強い興味を持ち、幼稚園の頃には一人で簡単な絵本を読めるようになり、小学校に入ると難しい意味や言葉はスルーしながら読めるところだけ読み進め、星と星座と神話の話を読んでいた。 そうかと言って星占いに興味が

          宇宙から延々と降ってくるもの