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直感力の鍛え方

もしかしたら先天的に特別能力の高い人もいるのかもしれないが、私の場合は、直感力は幼少期にあったはずのものが「大人」と「常識」の洗礼を受けて地中にめり込んでしまっていたのを、最近になってようやく掘り返しているところなので、日々学習である。
トライアンドエラーは日常茶飯事。勘違いも最初の頃はよくあったものの次第に「これは違う」「これは直感的に合っていそう」というのが判別できるようになってきた。

やっぱり何事も数をこなしていくことも大切である。直感力を生かして生活したいと思うなら、毎日のちょっとしたことでも直感力を試してみる、練習してみる機会を意識的に作っていかねばならない。

例えば、高校生がお友達と休日に遊びにでかけ、ランチにカルボナーラパスタを食べたとする。家に帰宅すると、用意されていた晩御飯はなんとカルボナーラパスタだった。彼女は昼にファミレスでメニューを見た時に、他のパスタもいいかなだとか、パスタ以外のメニューもいいなだとか、色々迷っていたのだが、結局カルボナーラパスタを選んでいたのだった。晩御飯のメニューを聞いて、彼女は「あの時なんで他のものにしなかったんだろう」と落ち込む。彼女はランチを決める時、実は他のメニューも気になっていた。特に唐揚げ定食に惹かれていたのだが、目の前のお友達がグラタンやパスタを頼んでいるのを見て、何となく自分だけ違うものにすると言い出せず、何となく友達と同じパスタを選んでしまった。でも注文してからも、「やっぱり違うメニューにすればよかったかな」とちょっとだけ心の中で思っていた。パスタはとても美味しかったし、友達との時間も楽しくてあっという間だったので、家に帰るまでカルボナーラパスタを注文してからちょっとだけモヤモヤして後悔したことなんてすっかり忘れていたのだ。

もしも彼女が自分の心に素直に従い、尚且つカルボナーラパスタを選んだ時の自分の心の反応を注意深く観察していれば、昼と夜が全く同じパスタという事態を防げたかもしれない。直感力が、「昼はパスタじゃないものにしたほうがいいよ」と反応していたのだ。

一見良さそうなもの、素敵なものや、最初にパッと飛びつきたくなるようなことでも、すぐ後から心の奥の方にザラザラしたものを感じたり、何となくモヤモヤしたら、それはちょっと違うかもよという直感力からのお知らせなことが私は多い。

今日もちょうどそんなことがあった。友達からの話で良さそうな提案がメッセージで送られてきた。私にとって願ったり叶ったりの条件だったのだが、何となくざらっとしたものがあった。「ああ、この話は決まらないんだな」私はそう理解できた。もちろん正式に決定しないというところまで行くまでは、私も自分にできることをきちんと進めていきたいと思っているのだが、何かがうまく決まる時は「ハマる」という言葉がまさにその通りというくらい、心の奥の方で何かがスポッとパズルのように「ハマる」ことで動き出せるのである。
それでももし今の話で「ハマる」ことがなくても、現在持っている札や動いている準備などは、また別の場所の別のところで、適材適所にハマることもあるわけで、色々と作業をしながら「ああ私は、今、Aの案件についてのことを進めているように見えているけれど、全くまだ見ぬBとかCの案件の準備をしているんだなあ」と感じていたので、直感力で今回がハマらないと知っても、今目の前のことが無駄になると感じることもなく、むしろこの先に何がやってくるのかなあとドキドキしているのであった。

直感に従うといのは、それぞれ個々の感覚的なもので掴んでいくしかないので、説明が難しいのだが、小さなことから練習を重ねれば誰でも必ず上達していく。何かを選ぶことが一番簡単に始めやすい練習方法なので、ぜひ試してみてほしい。例えばスーパーやコンビニで買い物をする時。どれを買い物かごに入れるか、ピンときたら選んでみる。するとその中で最初は半分くらいは失敗するのだ。選んで買ってきたけれど、やっぱりなんか違ったなと思う。そこで振り返ってみると、商品棚の前で選んだ時にも実はちょっとした違和感があったり、ただ単に安いからという理由だけで買おうとしていたり、ネットで話題になっていたという理由だけ、つまり他人の考えをそのまま踏襲しただけで選んでいたりなど、とにかく自分本位で自分の直感だけで選びきれていなかったことに気がつく。その時の自分の心の反応をよく思い出してストックしていくのだ。人によっては胸の上の方がシクシクした、と感じる人もいるかもしれないし、胃の奥の方が重い感じがした、と感じることもあるかもしれない。視覚として何か反応を感じられるかもしれないし、感情が反応するかもしれない。ここは個人差が大きいと思う。
よく「ワクワクに従う」という表現がスピリチュアル界隈で言われているが、この「ワクワク」だって厳密に言えば人によって体感が全く違うはずなのだ。自分の心身がどんなふうに反応した時、直感力が正しく使いこなせているかは、身をもって学習していくしかない。

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