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30daysblog

30
2020/10/05- リトルヘルプのみささんに触発されて、30日ブログチャレンジ開始。ついに日本に本帰国?!年女、(残念ながらこの地で)5回目の誕生日。イギリス生活最後(と思わ…
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#ロンドン生活

コミュニティー:人の生を支えるもの #16

ロックダウン以後の新しいタスクの1つは、「難民のメンバーに定期的に電話をかける」というものだ。ロックダウンのために、オフィスやガーデンで皆と会えなくなってしまったが、代替として2週間に一度のzoom上のコミュニティギャザリングやその他のオンラインアクティビティはある。そして、難民申請やセラピーや諸々の生活のサポートのための「特定の目的」を持った電話をケースワーカーやセラピストがかけることはあるけれど、スタッフも忙しいから、なかなか雑談ができない。ロックダウン前に週2で皆でご飯

だんだん自分になる #17

小さい頃は、「賢くて、優しくて、美しい女の子」的なものになりたかった。その漠然とした理想のイメージは、灰谷健次郎の「少女の器」の「紡」(つむぎ)だろうか(私も記憶が定かでないし、読んだことがある人がいるだろうか・・)。”両親は離婚したが、未だに恋愛関係のもめごとが絶えない母親に対して、大人顔負けの鋭い批評を口にする紡は、その裏に繊細な心と感受性を秘めている”、という設定なのだが、その”大人びた賢さ”と人の痛みを繊細に感じ取れる感受性と優しさに憧れた。そして、私の中の彼女のイメ

反人種差別ミーティング #15

ロックダウンの最中に全世界的に沸き起こったBlack Lives Matter運動は、イギリスに爪痕を残し、ピークはすぎたものの今でもBBCやメディアは必ず人種差別の問題をどこかで取り上げている。 難民支援NPOの新しい理事が、団体内でも反人種差別のアクションを起こすべきだと考えていて、そのリード役を買ってでていると聞いたのは数週間前だ。金曜日の難民メンバーとのzoom上の集まりで、その新しい試みについて発表され、興味があるメンバーがその会議に参加することになった。私も、自

ジム・ロジャーズの警告- 日本の未来を憂う #14

ちょっと前の朝日新聞に、”ジム・ロジャーズ、最後の警告「菅政権で日本は衰退。国民は苦しむ」”というタイトルの記事が出ていた。 「菅首相は安倍路線の継承を訴えている。これでは、日本の衰退は必然である。やるべきことはわかっている。大胆に歳出削減をする、移民を積極的に受け入れる。しかし、日本が変わることはないだろう。 残念ながら、このままいけば日本は100年後にはなくなってしまうかもしれない。(略) であるならば、結論は1つだ。日本の若者よ、日本の外に飛び出しなさい。中国でも韓国

どうやって歳をとるか- Get Wild 聴きながら#7

Twitterで先日”Get Wild 退勤”というものを見かけてから(退勤する時にドアを開けると同時に、TM NETWORKの名曲「Get Wild」を聴くというもの)、Get Wildブームが私にやってきて朝の筋トレ時にかけるようになった。それで3年前、5年前のTM NETWORKのライブ映像をみて、かっこいいーと思った。宇都宮隆はこのライブ時、57歳・59歳(今現在62歳らしいから)。私の前職だと、50歳超えると出向するから、職場にいる部長とかはせいぜい50歳で、それ以

何も起きなかった内命日 #8

昨日はよく眠れなかった。帰国内命の電話がかかってくるかどうかのいわゆる運命の日の前日だったからだ。クラス替えの前日、試験や面接の結果がわかる前日のようなちょっとわくわくした気持ちと、でも、もし電話がかかってこなかった場合どうしようかという不安の気持ち。何も言われなかったら、また数ヶ月帰国が遅れることになる。ビザがこの12月で切れるから、さすがに帰国内命が出るだろうと思って、私はほうぼうで「さすがに10月は帰国内命が出て、年明けくらいには帰る」と言っていた。イギリスでやりたかっ

誕生日の祝い方 #9

本帰国が遠のいた明くる日13日は、私の誕生日だった。誕生日と一緒に本帰国が決まって「私の新しいチャプター!」と思ってたのが、だいぶずっこけたが、まあ仕方ない。昨日私がしょげていたのを見ていたせいか、コグマのじいさんがひっそりとホールケーキを買ってきた。こんなことは結婚して8年で初めてである。あと、丸いホールケーキを買ってもらったのも人生で初めてな気がする。 コグマがハッピーバースデーの歌を歌い(ハッピーバースデー ディアマリコ○○才とわざわざ年齢を強調)、願いを込めてろうそ

全く書く気になれない10日目 #10

来年1月には帰るかなと思っていたが、ビザ延長したことで全く見通しがつかなくなった。ビザはまさかの2024年11月30日期限らしい(通算9年のもの。そんなのいらない)。NPOのダイレクターにも少なくとも2月始めまでは英国にとどまる旨連絡をいれた。 正直、私が来年以降もこの国にいても意味がない。2月以降もいるとか、気が遠くなる。こぐまも「期限をもうけた方がいいかもしれません」というので、様子見つつも自分の中で2月と区切ろうかと考え始めている。じいさんを置いて、東京に帰るという案

イギリス流休日の過ごし方 #11

イギリスにもう4年住んでいて、タイトルに”イギリス流”とつけているものの、私がイギリスのことがわかった・理解できたなんてことには絶対にならないと、思っている。4年なんてまだまだだし、私の住んだことがあるのはロンドンだけであり、関わってきた人たちも社会政策を学ぶ院生(イギリス人は1割位)と、難民支援NPO界隈の人たちだからである。この人たちが一般イギリス人かというと、そうではないだろう。会社勤めの人だったらまた違ってくるとは思う。それでもやはり、何かイギリスの国の全体的な雰囲気

理想のNPOの形 #12

先週NPOのダイレクターがスタッフミーティングの際に、「IRCT(国際リハビリテーション評議会)の総会に出るから午後は電話に出られない」って言っていてふーんとだけ思っていた。そしたら、その総会で採択された、「拷問被害者のリハビリテーションのグローバルスタンダード」というものが後日スタッフ全員に送られてきて、それが一体何なのかが初めてわかった。ダイレクター自身も「グローバルスタンダード」の策定に貢献していたのだった。うちの団体は、そのスタンダードをクリアしていると思うけど、と彼

吉本ばななを読みながら、椎名林檎を聴く#13

「飲食店ってすばらしい仕事である反面、人間の三大欲に関わるから因果なところがある商売だって、うちのおばあちゃんがよく言ってた。」(吉本ばなな 吹上奇譚第2話より) 吉本ばななの一節を読んだら、昨日キャリーとSOHOでイタリアンを食べながら、彼女のこの数ヶ月のドラマチックな恋愛の一部始終を聞いたことが思い出された。ロックダウン中に彼女の身に起きたことを、心理士の彼女の解説つきで詳細に聞き、お互いの次のプランや恋愛観についても色々話したのだった。彼女はとてもオープンマインドだか

非干渉型夫婦 #6

今日、21歳の若者の恋バナを聞いていたら、彼女が「なんか(彼と)バイブスが合わなくて」という言葉を口にした。知恵蔵によると、バイブスとは"(言葉によらず伝わってくる)雰囲気、心の中、考え方といったことを意味”し、若い人たちが使う言葉ということらしい。確かにカップルにおいては、何かそういう感覚的なものが合わないとうまくいかないだろう。それを我が家に当てはめた場合、我々共通のバイブス的なものは何か、多分それは「お互いに干渉されたくないし、自分の好きなようにやりたい」ということにつ

難民支援NPOでの1日@ロンドン #5

今、金曜日の21:00。コグマは横たわってゲームをしている。 そんなに働いてないが、金曜日夜は一番ほっとする。きっと来年の今頃は全然違う金曜日を過ごしているだろうから、記録のために今日1日を振り返ってみたい。 *** 起床。残念ながら月のものがきていることを知る。お腹が痛い。朝のルーティーンの1つ、筋トレをすることを諦める。10時までは自分のルーティーンをしたり、BBCを見たりする。 10時からNPOのメールを見始める。ロックダウン前、オフィスが空いている時も10時出

ふわふわがいる生活を夢想する #4

私はペットを飼ったことがない。幼少期に、動物を飼うという選択肢が与えられたことは、ない。私の初めてのペットとの出会いは、死んだ婆さんの友達の麗子さん(だいぶ昔に亡くなった)が飼っていた犬の「まりちゃん」というシーズーで、麗子さんは散歩で会うたびに、「ほらまりちゃん、同じ名前のまりちゃんだよ」と必ず言った。うちの死んだ婆さんは4匹くらい犬を飼っていたことがあり、1代目と2代目はすみれ、3代目と4代目はぺぺという(一貫性のないネーミングセンス)。4匹目は、母マサコが社会人になった